ALO×HUNTER×なのは
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最終試験×ト×お茶会
さて、面談の次の日にはハンター協会本部にて最終試験にやって来たよ。試験に参加出来るのは少人数なので鬱陶しい視線は大分減った。いや、ヒソカとかにはじっと見られているけど。
「試験内容はトーナメントじゃ。完結にルールを言うぞ。失格者はただ一人だけじゃ。それ以外は全員合格じゃな」
皆がホールのような会場でざわめきながら会長を見ている。
「それと、殺害は即失格じゃ。各員、チャンスは成績で決めておる。肉体的、精神的、印象値によってじゃ」
会長による説明がしばらく続いたけど、完結に纏めるとこんな感じだね。
1.敗者は次の対戦に進み、勝者はハンター試験に合格となる。
2.勝敗は相手に参ったなどを言わせる事によって決まる。
3.相手を殺してはいけない。
4.武器の制限や時間制限は存在しない。
これだけだよ。
「では、ゴン選手対ハンゾー選手の試合を行わせて貰います」
うん、一応言っておくとしようかな。
「ゴン」
「?」
ボクはゴンの耳元に口を寄せて囁く。
「念は禁止だからね。念を使っていいのは相手が念を使っている時だけだから。試合の形式を取るにしても殺される事はないからね」
「わかった」
「それと、枷を外してみようか」
「本当!?」
「うん」
ボクはゴンに外す方法を教えて、腕輪を外させる。これでハンゾーにも勝てるかな。
「じゃあ、いってらっしゃい。頑張ってね」
「押忍」
元の位置に戻り、壁に背を預けると、ヒソカとイルミが寄ってきた。
「君から見て、ゴンはどうだい?」
「原石かな。天才だよ。でも、まだまだだね」
「キルアも同じかな?」
「うん」
大人2人を見上げながら答えてあげる。それと同時にシュテル先生の方を見ると、シュテル先生はテーブルを配置して優雅に紅茶を飲みながら本を読んでいた。
「どうせなら、ご相伴に預かろうか☆」
「そうだね。イルもおいでよ」
「そうだね」
4人でテーブルに座りながら、紅茶やコーヒーを飲み、お菓子をつまみながらゆっくりと観戦する。
「ちょっと、アンタ達……試験中よ?」
「何か問題でも?」
こちらにやって来たメンチに対して、紅茶を用意しつつシュテル先生が答える。
「別にないわ。ただ、アタシの分もお願いってだけよ。それと、お菓子はアタシが提供するわ」
そう言って、カステラやプリンをバックから取りだした。プリンは小型の冷蔵庫をボクが作った覚えのあるバックから取り出してだ。
「おれもほしいなぁ~」
「ブハラは大きすぎるよね」
「ちぇ~」
ボクの言葉に落ち込むブハラ。仕方無いので、ネタで作った巨大アイス……スイカバーをあげると喜んだ。それからは料理談義でメンチとブハラ、ボクとシュテル先生で盛り上がる。イルミは読書している。
「というか、君達……ちょっとは試合をみようよ」
ヒソカから常識人の言葉を聞いて、驚きつつゴンとハンゾーの試合を見る。それは見るものなどない、ただの獣と狩人の戦いだ。
ゴンは圧倒的な身体能力でハンゾーの上を行き、ハンゾーは技術でゴンの上をいっている。
「どっちが勝つかな?」
「ゴンよ。だんだんハンゾーの技術に追いついているわ」
「そうですね。正に獣ですね」
メンチとシュテル先生の評価はただしい。その証拠にハンゾーは起死回生の1擊を放った。それは腕に取り付けた剣だ。それで攻撃してきたゴンの腕を横から叩き切った。だが、ゴンはそれすら無視してハンゾーの身体に全力の1擊を叩き込んで、ハンゾーを吹き飛ばした。
「「「ゴンっ!!!」」」
キルア達が声を張り上げた。でも、こっちは冷静だ。
「予想よりハンゾーが強かったかな」
「そうね」
ハンゾーも血を吐きながら立ち上がるが、その身体はボロボロだ。
「おい、降参しろ。そのままだと出血多量で死ぬぞ」
「ヤダ。それまでにもう一撃入れればいい!」
「ちっ」
ハンゾーは残ったメンツを見て、何かを考え出した。
「降参する」
「勝者、ゴン選手!」
ゴンが何かを叫んでいるが、ボクは無視して席かた立ち上がってゴンに近づく。そして、手刀で眠らせる。それと同時に旅団から奪った念糸で止血を行う。
「おい」
「はいはい、治療しますよ、っと。ハンゾー、君はこれでも飲んでなさい。それで傷が治るから」
「お、おう……」
ボクはハンゾーにALO印のポーションを渡して、切り落とされた腕を回収する。
「ゴンは大丈夫か!」
レオリオ達が駆けつけて来るが、問題無いと教えてあげる。それと、クラピカはヒソカと一緒に呼ばれて試合が始まった。
「レオリオ、ゴンの腕を持っていて。それと、よく見ておくんだよ。念ではこんな事も出来る」
レオリオに腕を渡して、服を剥ぎ取って傷口を露出させる。そこに針と念糸で縫い合わせていく。
「ん。これで最後はドッキリテクスチャーとバンジーガムで終わり」
綺麗に腕を修復してやった。
「すげぇええええ……俺にもできるのかよ……」
「出来る。でも、念は人それぞれだから、レオリオ次第だよ」
「わかった。頑張ってみるぜ!」
「これって、親父達も使ってるんだよな……俺にも出来るのか……悪戯し放題じゃん」
猫目になって楽しそう言うキルアにボクはちょっと呆れてしまう。ちなみにヒソカとクラピカの試合はヒソカがクラピカに蜘蛛について知っていると教えるのが聞こえた後、降参した。
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