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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)

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後悔だけは…

クロノside

あの日、研究所爆破事件から数日して、僕の怪我も治り、次の目的地へと到着した

しかし、事は大きくなっていて、次元震まで発生しそうな場面だった

「あの球体は……」

母さ……リンディ提督は訝しげにモニターに映る黒い球体、今回の事件の根元を見ていた

「艦長、準備整いました!」

僕は報告と同時に転送ポートに立つ

「ではエイミィ、お願いね」

「はい、行くよクロノ君!転送開始!」

僕の同期であるエイミィがパネルをタッチし、僕は現場へ転送された



「すまない!時空管理局執務官、クロノ•ハラオウンだ
詳しい事情を聴きたい!武装を解除してくれないか!」

僕は過去の失敗を胸に秘め、しっかりと言動する

「え?ふぇ?」

「!?」

「管理局……」

「(ちっさいねぇ……)」

反応は三者三様。しかし早くこの場を押さえないと次元震が起きてしまう

僕は球体を調べるため近付いたが、白を基本としたバリアジャケットを着た少女に制止された

「なんだコレは?」

「あ!それに触っちゃダメ!」

ビックリして手を引っ込めてしまった…情けない…

「あの人が帰ってくるまで、武装は解けません…」

あの人?誰かが中にいると言うことか?しかし此処では引けない!

「君達h『パキャァァン!』何だ!?」

球体に向き直ると数日前に僕がやられた時の(僕が悪かったのだが)男子が怪我をして気絶している男子を一人、
その両側に男女一人ずつを魔法だろうか?で浮かせて現れた

「な!?君は!」

「……あの時の奴か……もう俺に関わるなよ」

そう言って彼女達へ近付いていった

僕は黙ってしまった…あの件に関しては僕が悪い。『関わるなよ』…か当たり前だな…

深い思考に入りかかった時、アースラから念話が届いた

『クロノ、あの時決めたのは貴方よ?』

『か…艦長…』

『そうだよクロノ君!謝るって決めたときのクロノ君、何か大きく見えたんだから!』

『エイミィ…』

『それに今を逃したらもうチャンスは無いかも知れないのよ?いいの?』

そうだ、この期を逃したら謝るチャンス…基より謝れなくなってしまうかもしれない…
そんな事は許されないんだ。拒絶されるのは怖い、けど言わなくちゃならないんだ!
そうだ、世界はこんなはずじゃ無いことばかりなんだ!
失敗をおそれてちゃいけない!行くんだ僕!

少年は話し終え、帰ろうとしているようだった

「ではn「あの…」……関わるなと言ったはずだが?」

睨み付けられる…正直逃げ出したい。でも逃げちゃダメだ!言うんだ!

「その…この前はすまなかった!いきなり襲いかかったりして…」

綺麗に、尚且つ敬意を込めて、僕は全力で謝った

ほんの少しの間があった…だが

「………少しはまともになったのか…良い、気にしない」

この言葉、場面、僕は絶対に忘れないだろう

「それで…事情を聴きたいんだが…」

怪我人はアースラで治療しよう。そう言おうとしたとき

「悪いがさっさと帰って治療しなきゃならんのでな」

信用されていないわけではないと信じたい…

「あぁ…分かった」

僕はすぐに了承してしまった

本当はいけないことだ、だけどそうしなくてはいけない、そんな気がしたんだ

それに事情は彼女達に聴けばいい

「…ではな」

一言言い残し、彼は転移して行った

「彼は一体…」

彼の名前を聞くのを忘れてしまった事を悔いる…

『クロノ』

母さんからの念話に我に返り、職務を思い出した

『了解してます』

僕は彼女達に向き直る

「すまないがアースラまで御同行願えるか?詳しい事情を聴きたいんだ」

なるべく刺激しないようにオブラートにきいた

「えっと……ユーノ君」

「僕は良いと思う。それに報告を出したのは僕なんだし」

「君達は?」

「私も行きます。母さんのこともあるし…アルフは母さんたちに伝えてきてくれる?」

「OK、んじゃ、行ってくるよ」

アルフと言う使い魔は転移していった…信用出来そうだ…

彼に会ってから心にゆとりができた。改めて謝れて良かったと思う

「それでは付いてきてくれ」

「「「はい」」」

こうして僕達はアースラへ転送された





アースラ

「それでは僕についてきてくれ」

クロノはそう言って先導しようとしたが

「ああ、バリアジャケットは解除してくれてかまわない」

「え、あ、はい」

「わかりました」

なのは、フェイトはデバイスを待機状態に戻した

「君も元の姿に戻るといい」

「ああ、そうですね…それじゃ」

ユーノはそういうと光をまとい、収まるころには人の姿になっていた

「え?ふぇ?ふえぇぇぇぇぇ!?」

「どうしたの?なのは?」

「ユーノ君って人間だったの!?」

「あれ?この姿で会うのは2回目…あれ?」

「最初からフェレットだったよ!」

「そうだったかな?」

「そうだよ!」

「あー、君たちの間で見解の相違があるかは知らないが…艦長が待ってるんだ、ついてきてくれないか?」

「「すみません…」」

「・・・・・・・・」

そんなやり取りの中、フェイトは何か考え事をしていたが、誰も気づいてはいなかった




「艦長、連れてきました」

「ええ、ありがとう」

「「「失礼しま~す」」」

クロノ以外の三人は固まった

なぜなら返事をした女性の座る場所が艦内とは違い、その場だけが別空間になっていたのだ

「あら?どうしたの?」

「こっちにきて座るといい」

二人は気にすることなく、招いている

「えーと…はい」

「お邪魔します…」

「……」

「それじゃ始めまして、このアースラの艦長をしています、リンディ・ハラオウンです」

「あ、高町なのはです」

「ユーノ・スクライアです」

「…フェイト・テスタロッサです」

「よろしくね…さて、まず最初に、怪我をした二人だけど…今は精密検査も終わって医務室で眠っているわ…
そのうちに目を覚ますでしょう」

「そうですか…」

「それで、今回のロストロギア…事件の経歴を教えてほしいのだけど」

「それは僕から話します」

ユーノ説明中…


「そう…そんなことが…立派だわ」

「そうだな、自分のしてしまったことに責任をとる…なかなかできることじゃない。
それに君は最初一人で捜索していたようだが、それは無謀以外何も言えないぞ」

「そうね…もしなのはさんに会ってなかったら…」

「すみません…」

「ごめんね、ユーノ…私たちが失敗しちゃったから…」

「ああ、そういえば君はプレシア・テスタロッサの娘だったな」

「はい」

「あのあの、失敗って?」

「それは彼女たちが魔法の練習をしている際に手違いで魔法を護送船に当ててしまったんだ」

「ホントにごめんなさい…」

「いや!別に済んだことだし!もう全部集まってるし!気にしないでいいよ!」

「そうだった・・・ユーノだったな、そのジュエルシードを渡してもらえるか?厳重に保管し、後日本局まで届けるんだ」

「あ、はい。そのつもりでしたから…なのは、お願い」

「わかったの」

なのははデバイスを取り出し、ジュエルシードを全て取り出した

「…確かに全てそろっている、すまないがこれを厳重に保管してくれ」

「了解しました」

クロノはジュエルシードを受け取ると、近くにいた局員に渡した

「…しかしよくこの短期間で全て集められたな…連絡を受けたのは数日前だというのに…」

「あ、実はそのほとんどは私達が集めたわけじゃないんです」

「?どういうことかしら?」

「それh「失礼するわ」?」

言いかけたところで急に扉が開き、数人の女性と女の子が入ってきた

「母さん!」

「フェイト!無事でよかったわ」

「言われたとおり、みんな連れてきたよ」

「ありがとうアルフ」

「巻き込まれなくて本当によかったですよ」

「大丈夫?フェイト?」

「怪我はしてないし、大丈夫だよ」

それぞれプレシア、リニス、アルフ、アリシアは言った

「あの、あなたは?」

「始めましてね、私はプレシア・テスタロッサよ」

「使い魔のリニスです」

「アリシアだよ~」

「フェイトの使い魔のアルフだ」

「始めまして、リンディ・ハラオウンです」

「クロノハラオウンだ」

「それで、ジュエルシードだけど…」

「それなら彼女達が集めてくれたわ」

「あら、そうなの?まだ小さいのに優秀なのね」

「あ、いや!違うんです!私が集めたのは数個で、他は全部あの人が集めてくれたんです」

ハードルの底上げに耐え切れなくなったなのはは、あわてるように訂正した

「あの人って…あの黒髪の?」

「はい」

「彼について何か知ってることはないか?」

「えっと…わかんないです…昔に助けてもらったことがあるくらいで」

「…そうか」

「あの、あの人と知り合いなんですか?クロノさんのこと知ってたみたいだし」

「クロノでいい。そうだな顔見知り程度さ」

「そうだよねぇ~コテンパンだったもんね~」

「エイミィ!」

「はいはい、それで少しなら彼の映像あるけど見る?」

「!お願いします!」

映像がながれる、そにには黒髪の少年を担いだ少年、こちらも黒髪で逆立つようになっている

「今思うとこの姿、バリアジャケット展開して無いようにみえるんだよね…」

「そうだな…普通の私服にしか見えないな」

「…何をやってるんですか…」

「リニス?」

リニスがつぶやいたのをプレシアが聞き取った

「何か知っているのか?」

「はい、彼は少し前に私を…いえ、私達を救ってくれた恩人です」

「恩人?どういうことだ?」

「私は契約が切れて消えそうなところを助けてもらいました」

「私は不治と言われた病、そして家族間のわだかまりを無くしてくれたわ」

「母さん…」

「えっと私はねぇ、生きk「姉さんストップ!」うひゃあ!」

アリシアの爆弾発言をフェイトがあわててふさぐ

「………フェイト?」

「え、あ、いや、これはその、なんでもないから!」

「…まあよしとしよう、それで名前とかはわからないのか?」

「すみません、一緒にいて、住んでたはずの家までも、思い出すことができないんです」

「そうか…」

「それぞれに救われているのね…実は家のクロノもね…」

「母さん!」

「あらあら、いいじゃない別に」

「とにかく、彼については今後の捜索しだいということで!今日のところは解散してくれてかまわない!協力感謝する!」

「ホントに…恥ずかしがらなくてもいいじゃないの・・・」

「母さん!」

「はいはい、それで、今日は解散しますが、後日なのはさん達には話したいことがあるの
だからまた連絡するから来てくれるかしら?」

「はい、わかりました」

「裁判かしら?」

「いいえ、今回は事故でしたし、悪意があったわけではないので裁判はないわ」

「そう、ではまた連絡をもらうということで」

「はい、お疲れ様でした」

「「「「「失礼しました」」」」」

なのはたちは艦長室から出て行く

「……本当に、彼はいったい何者なのかしら…」

「フェイトは『願いを叶える人』といいっていましたが…」

「願いを・・・あるはず無いわね」

「そうでしょう…おそらく何でも屋の類かと思います」

「そうね、次に会えたとき話してみたいわね」

「はい…」

「(願いを叶える…か…クライド…)」

全員退出したのを確認して、リンディは少し悩むのだった 
 

 
後書き
更新遅くなってしまって申し訳ありません

週3を予定しますが、できる限り投稿するようにします

これからもよろしくお願いします 
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