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月の姫の現代入り

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月の姫との出会い

ここは、どこかの会社。どこにでもありふれた会社である。そこで働く青年を紹介しよう。彼の名は増川 健吾(ますかわ けんご)入社して5年になる。歳は23だ。高卒で入社し現在では、仕事も一段落して日常の生活を送っていた。一種のオタクで軍事情報などを調べることが好きである。もちろん、サバゲーも好きな青年だ。因みに彼女いない歴=歳である

~社内~

健吾は自分のデスクで書類をまとめていた。そこへ、ある人物が訪ねて来る

「よっ健吾、仕事はどうだ?」

彼は同期の及川である。

「まぁ、順調だよ。といっても結構かかりそうだがな」

健吾は文字を打ち込みながら言う

「そっかぁ。今夜、他の奴と飲みに行くんだけど。お前も誘おうと思ったんだけどな。」

「ん~正直、今日中に終わるかどうか。怪しいよ。悪い、また、今度誘ってくれよ。」

「OK。仕方ねぇな。頑張れよ。せっかく、お前の軍談聞きたかったが、残念だ」

「ははっ。新しいの仕入れたら教えるよ。そっちも頑張れよ」

「おう」

そう言って二人は仕事に戻る。夜になり、他の社員はほとんどが帰ったが、健吾は未だに書類を打ち込んでいた。そして、最後の書類を打ち込み終わった

「ん~!やっと終わった~さっ帰ってニコ動か。オンラインでもやるとしますか。」

そう言って荷物を手早くまとめて地下の駐輪所にある自転車に乗り込む。守衛所にいる警備員のおじさんにあいさつして、帰宅していった

「もっと、掛かるかと思ったが、意外と早く終わるもんだ。あったかい風呂にでも入りたいぜ~上がったら酒でものも」

そんなことを言いながら、自転車を漕ぐ。人通りの少ない通りを通って、自宅まであと少しというところで、何かを見つける

「ん?なんじゃあありゃあ。」

暗いので目を凝らしてみると三人組の男が女性を取り囲んで言ってるようだ

「なぁなぁ、彼女~いいだろぉ~?」

「俺らと遊ぼうぜ~」

「ぶひ、ブヒヒヒ」

「しつこいです。離れてください。」

男三人組はしつこく女性に取り巻いているようだ。最後の一人は明らかに人語を喋っていなかった気がするが・・・・

「あれまぁ~厄介事に巻き込まれてんな~俺ってこういうことは多いんだよな~う~ん、無視するってのもありだけど。さすがに人としてどうかと思うしな~しゃぁねぇ」

そう言って自転車を降りて、近くに止め。三人組に近寄る

「おい」

健吾が呼びかけると三人組は気づいたようだ

「あぁ?なんだぁてめぇは?」

「邪魔すんじゃねぇよ~」

「ぶひぃ~」

「女の子一人に男が三人も寄ってたかってんじゃねぇよ。気色悪い。お前らはあれか?ストーカーかなにかか?」

「あんだと~?」

そう言って一人が近寄ってくる

「ふっわざわざ近寄ってくるたぁありがたいよ。新兵(ルーキー)。」

「あ?何言って・・・・・ぶべら!?」

健吾は不意に近づいてきた奴にアッパーカットをお見舞いする。不意を食らった不良は頭から落ちて気絶する

「て、てめぇ!」

そう言って二人目が殴りかかってくる。

「あめぇよ。」

そう言ってボディーブローを釜して一旦止めたところで両手で拳を作り、頭に叩き落とす

「ぐげ!?」

二人目もそのまま落ちる

「ぶひ!ぶひひひひ!!!」

もはや何言ってるかわからない奴がナイフを持って突っ込んできた。

「ほらよっと!」

ナイフを持ってる手首を掴み、そのまま落として、ゴミ箱に突っ込ませる

「他愛も無い。やっぱ、護身術は習っといて正解だったな。おっとそうだ」

そう言って女性の方を見る。髪は珍しく白で、ポニーテールをしていた。服装もワンピースのようなピンクの奴だった。歳は同じぐらいであろうと健吾は思った。

「大丈夫ですか?」

健吾が声をかける

「・・・・・えぇ、助かりました。・・・・・・・ありがとうございます」

「気にしないでいいよ。それより、この街には初めて来たのかな?このあたりは不良が多いから気をつけたほうが良いですよ。じゃあ、俺は帰りなんで」

そう言って、その場を去ろうとしたとき

「あ、あの!」

その女性が声をかける

「はい?」

「その・・・・・・今夜・・・・・泊まれる場所が・・・・・・・ないんです・・・・・・もし良ければ一晩、止めていただけませんか?」

「!?」

あまりの唐突なお願いに動揺する健吾。

(え?どゆこと?どゆこと?これって、何?新手のフラグ!?いやいやいや、そんなことないだろ。まてまて、落ち着くんだ)

「ど、どうゆう事なんだい?」

健吾が動揺しながら聞く

「説明すると、長くなるのですが・・・・・」

「あっそれならうちで話を聞こう。それで決めてもいいかい?」

「あっはい」

そう言って二人は健吾の家に向かう。彼の家は数十分で着いた

「・・・・・・」

女性は唖然としていた。初めて見たかのような感じであった

「ん?どうかした?」

「い、いえ。なんでも。ただ、大きい家だなって思って・・・・・」

「そうか?まぁ、家よりもでかい家なんてほかにもたくさんあるがな。まぁそれは良いとしていらっしゃい」

そう言って彼女を招き入れる

「お、お邪魔します」

彼女もそう言って入る

~リビング~

リビングに入り、健吾は台所に向かう

「そこに座ってて。今、お茶を入れるから」

「はい、ありがとうございます」

そう言って彼女は椅子に座る

数分後、健吾がお茶を持ってやってくる

「ほい、お茶な。家の自慢のお茶畑から採れたものだ。熱いから気をつけてな」

「ありがとうございます」

そう言って彼女はお茶に口を付ける。お茶を飲んで安心したのか。ふぅ、とため息をつく

「少しは落ち着いた?」

「はい、ここには初めて来たもので。心細かったので・・・・・」

「そっか。そりゃあ大変だったね。あっ自己紹介するよ。俺は増川 健吾だ。会社のサラリーマンをしている」

「私は、綿月 依姫と申します」

そう言って彼女は一礼する

「ご丁寧に。ん?依姫・・・・・?」

健吾はその名前に聞き覚えがあった

「はい。どうかしましたか?」

「いや、聞いたことあるな~って思ってな・・・・・なんだったか・・・・・」

「・・・・・・・ですか」

依姫が小さく何か言った

「ん?なにか、ぐお!?」

いきなり倒されたかと思うと、目の前に鋭利なものが突き出された。それは刀だった。持ち主は依姫だ

「あなたもグルだったということですか。と聞いているんです」

「へ?な、なんのこと!?」(おいおいおい、どういうことだよ!?訳わかんねぇ!?なんでいきなり殺されかけなきゃいけないんだ!?)

「とぼけても無駄です。正直に答えてください」

彼女のオーラはさっきまでと違い何かが取り付いたような感じであった。

「ほんとうだ!君がなんのことに対して怒ってるのかわからない!グルってことは誰かに嵌められたのか?だとしてもそのグルってこと自体を知らないんだ!嘘じゃない!信じてくれ!」

健吾はできる限りの証言をする

「・・・・・・・・・・・・分かりました。貴方の目を見る限りでは嘘は言ってませんね。」

そう言って彼女は刀を引く

「ふぅ・・・・びっくりした・・・・・・死ぬかと思った」

「済まないわね。こっちに来てから少し、疑心暗鬼になってしまったわ。本当にごめんなさい」

そう言って謝る依姫

「わざとじゃないんだろ?もし良かったら嵌められたことを教えてくれないか?もちろん、依姫さんの好きでいいから」

「分かりました。あと、呼び捨てで構いませんよ。」

「わかった。俺も呼び捨てでいいよ。君、そっちのほうが言いやすいだろ?」

「はい、まずは発端は・・・・・」

そう言って彼女はこれまでの経緯を話しだしたのであった 
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