とある覚悟は金剛不壊
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戦う理由 ①
前書き
PS3ゲームソフト「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」本日発売ィィイイイイイイ!!
「あれが学校から一番近い『オーソン』やで。学園都市はオーソン多いからポイントカード作っとくとお得やよ♪ 」
「おぅ、サンキュー。つぅかあンだ、オーソン……」
「それとあれが『カメユースーパー』だにゃ~。『晟やん』、寮暮らしだからサービスしてくれるぜよ」
「マジで? そいつあ、助かるぜ~…仕送り少ねぇから節約しなくちゃあならねぇからな~」
「お前は『能力者』だから支援金出るから心配しなくてもいいんじゃないか? あ、あれが『セブンズミスト』だ。日用品とか衣類とか、色々あるから便利だぞ」
「へぇ~……充実してンなぁ~この辺」
放課後。上条当麻、土御門元春、青髪ピアス、そして東方晟成の四人は学校近くを散策していた。その理由は……
「三人共、『道案内』サンキューな。何か奢るぜ」
「ヒュー♪ 晟やん太っ腹♪ ヒューヒュー♪ 」
「なら『サンジェルマン』のカツサンド奢ってほしいにゃ~♪ 」
「少しは遠慮しろよ、お前等……」
「いいって。当麻も好きなの言えよ」
晟成の提案に遠慮のかけらも見せない二人にため息をつく上条当麻と笑って受け入れる晟成。
事の経緯は晟成が転校してきたその日の放課後であった。席が近く話も合った四人はすぐに打ち解け、晟成は『晟やん』というあだ名を三人(実際は二人)につけられた。
そしてすっかり打ち解けた三人に晟成は「学園都市を案内してほしい」と頼んだ。晟成は学園都市に来てまだ数日、都市の何処に何があるかもしらないのだ。三人は晟成の頼みを快く受け入れ、物語は冒頭へと繋がるのであった。
「しっかし……こう見てみると、あんまり変わらねェンだな~。『外』も『此処』も……」
上条達に連れられ『サンジェルマン』に訪れた晟成は、出来立てのカツサンドを頬張りながら呟いた。
「世界で一番科学が発展している場所っつうからよ~…何かロボットとかがウジャウジャいて、何もかんもがタッチパネルで操作ができる、みてェなとこだと思ってたけど……案外普通だな」
「まぁ、ロボットだったらいるけどな…」
「んあ?」
上条が指差す方向に目をやると………ドラム缶にキャスターをつけただけのような簡素なデザインの何かが動いていた。よく目をこらすと地面に落ちているゴミを拾っているのに気づいた。
「…………いや、違う。あれはロボットつぅより巨体ルンバだな……」
「ハハハ! そんなもんやって晟やん。僕の携帯電話なんてガラパゴスよ?」
「まぁ、世界最先端の科学都市っつってもさぁ……道は普通だし、自動販売機も中身が変なだけだし、授業も『能力開発』以外はおんなじだし、晟成もそんなに気にすることないと思うぞ?」
友人達の話を聞いている内に、晟成は自分が思い違いをしていた事が分かった。ここまで案内されてきた建物はどれも地元にあるものばかりだった。大都会で暮らすものと思っていた晟成は、地元と変わらない生活をおくれることに安堵した。
「後案内してない所は……『銀行』か?」
「晟やん、口座は何処でつくってんの?」
「ん? 確か『ぶとうヶ丘銀行』だったけな~……」
「それなら此処の近所にあるにゃ~。俺もちょうど金おろしたかったし、案内するぜよ~」
「おぅ、頼むぜ」
残っていたサンドイッチのかけらを口にほうり込み、四人は再び歩き始めた。銀行へ向かうその間も彼等は楽しく会話していた。誕生日は何時だの、好きな女性のタイプは何だの、とりとめの無い会話ばかりだった。
「やっぱり最強の属性は『義妹』ぜよ! 晟やんもそう思うだろう!?」
「何を言うとるん!? ロリこそ至高やろぉが! なぁ、晟やん!」
「………えぇと……俺、純愛タイプで好きになった人がタイプだから…」
「何スマシとんの! 晟やんも好きなんやろ、メイド服! 恥ずかしがらずに言ってみ!」
「妖精と見間違える愛らしさを誇る少女を想像してみぃ! 脳内オーバーヘブンやろ!」
「……当麻、無視していい?」
「あぁ、賢明な判断だ」
内二人が変なベクトルに走ったせいか、途中で会話がおかしな事になったが、晟成と上条は二人を無視して会話を続けた。
「そういえばずっと気になってたんだけど……」
「ん?」
ふと、上条が道中晟成に尋ねた。
「晟成って……『何の能力』を持っているんだ?」
その質問に「あぁ、まだ言ってなかったっけ…」と晟成は返した。話を聞いていたのか、フェチ口論をしていた変態二人も会話に加わってきた。
「それは俺も気になってたぜよ。『世界第二位』の原石様の能力、いったい何かにゃ~…?」
「確か『Level5』に一人いたなぁ、確か。そいつが『世界最大の原石』って呼ばれてるんやから、晟やんって少なくとも『Level4』ぐらいの能力持ちってこと?」
「………ぁぁ、ん……」
晟成はどう返答すればいいか頭をひねらせた。
自分の能力は、学園都市の能力者のものとかなり性質が違う。それに……
「(あんまし喋るなって言われてるしな……)」
晟成は学園都市(ここ)に来る前、SPW財団の人間に注意されていた。
◆ ◆ ◆
「晟成君。君は一応は『原石の能力者』として転校することになっているが、実際君の力は原石のそれとは訳が違う。不必要に能力のことは話さないほうがいい……よけいなトラブルを背負いたくはないだろう……」
◆ ◆ ◆
「(ん~……まぁ、でも…コイツ等なら大丈夫かな…?)」
晟成は学園都市に来て初めてできた友人達を見る。彼等が自分を何処かの悪徳科学者に売るとは思えない。それにずっと隠し事するのは、晟成もあまり好きじゃなかった。
三人くらいなら、気軽に話せる友人がいてもいいだろうと晟成は考えた。
そもそもあの財団の人間が無駄に警戒し過ぎているだけじゃあないか…と晟成は思った。まだ数日しか学園都市にいないが、此処がそんなに危険な場所とは思えなかった。
晟成は三人にかいつまんでだが、自身の能力を話すことにした。
「俺の『能力』は……」
ドッグォオオアオオオン!!
「!?」
耳をつんざくような爆音が辺りに鳴り響いた。
「な、何の音だ?」
「! おい……彼処から火が出てるぞ…!」
通行人達が指差す方向には、黒い煙をふかしている建物があった。火事か…?と多くの通行人が思った。だが、それは黒煙の中から表れた人物によって覆された。
「オラオラ! どきやがれェェェェ!!」
ライフルを構えた男達が複数表れた。そう……これは火事ではない……『銀行強盗』だった。
「燃やされたくなかったら、道開けろぉ!」
強盗の一人が手をかざす。すると……
「何だ、ありゃあ……」
晟成は眼下の光景に目を疑った。白昼に堂々と銀行強盗が行われているのもそうだが、何より驚いたのは「燃やす」と言った銀行強盗の男だった。
男が手をかざすと、何も無い空中から『炎』が突如出現した。最初は幻覚かと思ったが、炎から出ている熱が陽炎をおこし、景色が歪んで見えることからあれが『本物』だと晟成は確信した。
「止まれ! 警備員(アンチスキル)だ! 大人しく投降しろ!」
誰かが通報したのか、警備システムが連絡したのか、程なくして武装した警官のような人物達が強盗達の前に立ちふさがった。
ここまで、晟成はこの事件に関わらないつもりでいた。警官が来たのだから後は何とかしてくれるだろう……武器を持った警官が相手なら強盗達もすぐに降伏するだろうと……『外の常識』で考えていた。
だが…次の瞬間…!
「オラァ!」
「なっ!? ギャアアアアアア…!」
手に炎を出した強盗犯が警官めがけて炎を投げた。武装していたとはいえ、高熱の炎を浴びせられた警官はたえがたい熱さと痛みに悶え始めた。
「う、うぁああああ!?」
「逃げろ! あの強盗犯、やべぇぞ!?」
警官がやられたことで、辺りはパニックにおちいった。逃げ惑う人々が横切っていく中、晟成は呆然と立ち尽くしていた。
「…………マジ、かよ……」
「おい、晟成! 何ボォ…としてんだよ! 此処にいると危ねぇ、離れるぞ!」
隣にいた上条が立ち尽くす晟成の手をとって引っ張っていく。それにも気づかず、晟成の意識と眼は強盗犯達に向けられていた。
そして晟成は理解した。自分が大きな勘違いをしていたことに……
晟成は今までこの学園都市を科学が発展した近未来都市だと思い込んでいた。テクノロジーが発達していること以外は外と変わらない場所だと思い込んでいた。
しかし、それは違った。ここはそんなSFチックな場所ではなかった。
思い返せばあのSPW財団の人間も言ってたではないか……ここには『超能力者』がいると。
何故『そういう考え』にいたらなかったのは、晟成がそんな事を考えたこともなかったからだろう。
もし仮に……この学園都市の能力開発で『炎が出せる能力者』になったとする。どんな物でも燃やせる炎をだ。
では……そんな炎を、いったいどうやって日常生活に役立てればいいのだろうか?
答えは……あの銀行強盗達だ。
この学園都市にいるおよそ数万人にもおよぶ能力者達が全員善人とは限らない。包丁も使う人間しだいで凶器となるのと同じように、超能力も扱う人間しだいなのだ。
「(……おっさん。アンタのこと、ちょっと馬鹿にしていた……謝るよ…)」
晟成は心の中でSPW財団の彼に謝った。心配しすぎだと、ビビりすぎだと思っていた自分がとんでもない馬鹿だったと考え直した。
「(学園都市………なんてグレートにヘヴィな所なんだ……!)」
この日、改めて晟成は自分はとんでもない所に来たのだと理解した。
後書き
駄文だ…ストーリーも脈絡がない……
それでも、それでも今日(8/29)投稿したかったんです!
ついに発売されましたね! オールスターバトル!!
皆さんはもう購入しましたか? 俺?
「購入しようと心の中で思ったなら! その時すでに行動は終わっているんだ!」
もち買いましたとも~! 黄金BOXを!
PVも1から7まで全部見ました。やっぱり一番感動したのはファーストPVですね。あんなに荒木先生の絵を動かせるなんて、スゴいと思った。
一番嬉しかったのは4番目。ジョジョが全員揃ったのが嬉しかった。
けど一番ビックリしたのが、最新の7番目! まさかの来訪者に素で「ウォオオオオオ!?」って言っちゃった。
何はともあれ、皆……CC2にメールしよう。
「ディエゴだせやぁあああああ!!」って。
それではまた♪
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