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遊戯王GX-音速の機械戦士-

作者:蓮夜
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-疾走せよ-

 
前書き
相変わらずの酷い(略)
誰か、俺に文才とアストラルもビックリなぐらいのデュエルタクティクスをください! 

 
sideクイーン(笑)
明日香って言ってるでしょ!?
「どうしました、明日香さん…?」
近くにいるももえが怪訝な顔をして来る。
「いえ、何でもないわ。」
言えないわ…変な電波受信したなんて…
「私の先行、ドロー!」
ジュンコたちのせい…いや、おかげで予想外の展開になり、彼のデュエルをまた見れることとなった。恐らく三沢くんも見たかったのだろう、彼がデュエルするようにジュンコを誘導していた。…流石は筆記試験一番。敵に回したくないわ…
「私は手札から゛ハーピィ・クイーン゛を墓地に送り、゛ハーピィの狩り場゛を手札に加えるわ!」
「ハーピィの狩り場…なるほど。彼女のデッキは【ハーピィ・レディ】か。」
三沢くんが解説しながら近づいて来た。
「ええ。ジュンコは性格的に熱くなりやすいけど、なかなか強いわよ。」
「ああ。ところで、よろしく、クイー「明日香よ」明日香くん。」
他愛もない会話をしている内にデュエルが進む。
「私は、ハーピィ・レディ1を召喚するわ!」
ハーピィ・レディ1
ATK1300
DEF1400
「このカードの効果により、風属性モンスターの攻撃力は300ポイントアップするわ!」
ハーピィ・レディ1
攻撃力1300→1600
「どう?降参しなさい!」黒崎くんに向かってビシィッと指を指すジュンコ。いくらなんでもそれはムチャクチャよ…
言われた黒崎くんはあからさまに溜め息をした。
「あっ!ちょっと今溜め息したわねえ!!」
「したくもなるわ…ああ、そういえば聞きだいことがある。」
「何よ。」
「俺が負けたらそこのクイーン(笑)にしたことを白状し、土下座するんだ。だったら、お前たちに罰ゲームは無いのか?」
その言葉を聞いて、ジュンコは今初めて気づいたような顔をする…が。すぐにいつもの強気で自信がある顔に戻る。
「何でもいいわよ。私は必ず勝つからね。」
「分かった。じゃあ、罰ゲームはそこのクイーン(笑)にやってもらおう。
「「何でよ!?」」
いきなり話の矛先がこちらに向いてきたので流石に反論する。
しかし、反論にも彼は飄々とした様子で受け流す。「だって、お前は何でも良いと言ったじゃないか枕田。
それに、まさか俺に勝てる自信が無いのか?」
あからさまな挑発。当然、ジュンコには効果は抜群だ。
「いい度胸ね!!いいわ。その条件でやってやるわ!!」
「ちょっとジュン「大丈夫ですわ明日香さん!」…」
もう止められない。
「まだ私のメインフェイズ!通常魔法、゛万華鏡-華麗なる分身-発動!」
確かあれは、デッキ、手札からハーピィ・レディまたはハーピィ・レディ三姉妹を特殊召喚するカード。
…そういえば、三沢くんとももえはどこに行ったのかしら。
いた。ももえが三沢くんに猛アタックしていた。三沢くんはそれに丁寧に応対しながらデュエルを見ていた。あれじゃ解説にも回れないわね。
「万華鏡-華麗なる分身-の効果で、゛ハーピィ・レディ3゛を特殊召喚!」
ハーピィ・レディ3
ATK1300→1600
DEF1400→1600
「私は更にフィールド魔法、ハーピィの狩り場を発動!鳥獣族の攻撃力が200ポイントアップするわ!」
ハーピィ・レディ1
ATK1600→1800
ハーピィ・レディ3
ATK1600→1800
「私はカードを一枚伏せてターンエンド。」

ついに彼のターンだ…罰ゲームの話とかしていたせいで、長くなったわね…
そんなことはともかく、見せて貰うわよ黒崎遊矢!実技テストがまぐれかそうでないかを!
…でもそうすると、まぐれじゃなかったら私は罰ゲームを受けることになるのよね…
side遊矢
「俺のターン、ドロー。」
【ハーピィ・レディ】デッキか…今まで戦ったことのないデッキだな。
これだから、初めて戦う奴とのデュエルは面白いんだ。
さて、楽しんだ後は勝つ!
「楽しみながら勝つ!」
それが俺のデュエル!
(まずはあの厄介なフィールドからだな…)
「俺はカードを一枚伏せ、速攻魔法、゛ダブル・サイクロン゛このカードの効果により、俺とお前の魔法・罠カードを一枚ずつ破壊する!俺はハーピィの狩り場を破壊と、俺の伏せカードを破壊する!」
二対の竜巻が二枚のカードを飲み込む。
「くっ…ハーピィの狩り場が…だけどあんたの伏せカードも消す何て、馬鹿じゃないの?使えないカードねぇ。それ。」
あ?
「違うわジュンコ。使えないカードなんかじゃない。」
「明日香さん!?」
「そのカードは、自分のカードを破壊することに意味がある…そうでしょう?」
クイーン(笑)様は良く分かっていた。
「そこのクイーン(笑)の「明日香よ!」言う通りだ。墓地に送られたカードは、リミッター・ブレイク!このカードが墓地へ送られた時、デッキ、手札、墓地からスピード・ウォリアーを特殊召喚できる。デッキから守備表示で現れよ、スピード・ウォリアー!」
スピード・ウォリアー
ATK900。
DEF400。
「更に手札からダッシュ・ウォリアーを攻撃表示で召喚!」
ダッシュ・ウォリアー
ATK600。
DEF1200。
「攻撃力600を攻撃表示?あんた、やっぱ素人でしょ?」
数分後の君の顔が楽しみでしょうがないよ。
「バトル。ダッシュ・ウォリアーで、ハーピィ・レディ1に攻撃する!マッハ・エッジ!」
ダッシュ・ウォリアーの攻撃がハーピィ・レディ1に迫る。
「ダッシュ・ウォリアーの効果発動!このカードが攻撃する時、攻撃力は1200ポイントアップする!」
ダッシュ・ウォリアーATK600→1800
「まさか、相討ち狙い!?」違うね。
ダッシュ・ウォリアーの攻撃により、ハーピィ・レディ1は倒される。
ジュンコLP4000→3700
「ちょ、ちょっと何でよ!あんた、イカサマでもしてんの!?」
「違うわよ、ジュンコ。アナタのせい。」
「クイーン(笑)はやっぱり分かってるな。」
「明・日・香!…コホン。ジュンコ。ハーピィ・レディ1はフィールド場全ての風属性モンスターの攻撃力を300ポイントアップさせる効果よ。それがたとえ相手モンスターでもね。…勉強不足よ、ジュンコ。」
ダッシュ・ウォリアーは風属性モンスター。伊達に筆記試験二番じゃない。
「俺はカードを一枚伏せてターンエンド。」
「私のターン!!ドロー!!」
おお、気合い入ってんな。
「これで終わりよ!リバースカードオープン!゛ヒステリック・パーティー゛!!」
何だと!?不味い。油断していた。
「手札を一枚捨て、墓地からハーピィ・レディを可能な限り特殊召喚できる!来なさい!ハーピィたち!」
ハーピィ・クイーン
ATK1900→2200。
DEF1200。
ハーピィ・レディ1
ATK1300→1600
DEF1400
ハーピィ・レディ2
ATK1300→1600
DEF1400
ハーピィ・レディ3
ATK1300→1600
DEF1400
ハーピィ・レディ2は、今手札から墓地に送られたカードだろう。
「更に万華鏡-華麗なる分身-を発動!デッキからハーピィ・レディ三姉妹を特殊召喚する!」
ハーピィ・レディ三姉妹
ATK1900→2200
DEF2100
ハーピィ・レディシリーズ揃いぶみだな。なかなか良い眺めだ。
「あんた、余裕そうな顔してるじゃない!!この状況で!!」
枕田から怒鳴りつけられる。…お前、叫びすぎだろう。
「これで終わりよ!ハーピィ・レディシリーズでスピード・ウォリアーに攻撃!トライアングル・X・スパーク・ファースト!」
「リバースカードオープン!強制終了!このカード以外のカードをリリースすることで、バトルフェイズを終了させる!スピード・ウォリアーをリリースする!」
強制終了をリリース!とかは良い思い出です。スピード・ウォリアーがハーピィ・レディたちに突っ込んでいき、身を呈して俺とダッシュ・ウォリアーを守ってくれた。
「ありがとうよ、スピード・ウォリアー。」
「だ、だけどそんなの只の時間稼ぎにしかならないわ!私はこれでターンエンドよ!!」
時間稼ぎねぇ。まあ、そうなんだけどさぁ。
「俺のターン、ドロー!…おい、そこの三沢!」
皆忘れてないか?
三沢の方を見ると、黒髪の女子に何やら言い寄られている。…あとでからかってやろう…
「な、なんだ遊矢!」
「歓迎会まで後何分だっけか?」
三沢は時計を確認する。
「あと5分ってところだ。そろそろ帰る時間だな。」三沢の一言に枕田が反応する。
「ちょっとあんた!負けそうだからって逃げる気じゃないわよねぇ!?そんなことしたら、土下座を全校生徒の前でやってもらうんだから!!」
「それは勘弁…てかそんなことしねェよ枕田。…そろそろ、このデュエルも終わらせるって意味だよ!」
「「何ですって!?」」
念のために言っておくが、今のは枕田とクイーン(笑)だ。
「まず通常魔法、ウエポンチェンジを発動!700のライフを払い、ダッシュ・ウォリアーの攻撃力と守備力を入れ替える!」
ダッシュ・ウォリアー
ATK900→1500
DEF600
「更に装備魔法、ファイティング・スピリッツをダッシュ・ウォリアーに装備する。このカードの効果は相手モンスターの数×300ポイント装備したモンスターの攻撃力をアップさせる!!」
ダッシュ・ウォリアー
ATK1500→3000
「たっ、確かに上がったけど、まだ終わらないわね。私がハリケーンをひけばそれで終わりよ!」
枕田の言葉にニヤリと笑う。
「いや、このターンで終わりだ!更に装備魔法、゛進化する人類゛発動!このカードは、自分のライフポイントが相手より下の時、このカードの元々の攻撃力を2400にする!」
ダッシュ・ウォリアー
ATK2400→2700→4200
「攻撃力…4200…で、でもまだ!」
「ダッシュ・ウォリアーでハーピィ・レディ1に攻撃!レヴォリューション・マッハ・エッジ!」
進化する力を得たダッシュ・ウォリアーがハーピィたちに攻撃する。
「ダッシュ・ウォリアーの効果発動!このカードが攻撃する時、攻撃力が1200ポイントアップする!
ダッシュ・ウォリアー
ATK4200→5400
「え!?きゃあああああっ!!」
ジュンコLP3700→0
「よっしゃああああああああッ!!楽しいデュエルだったぜ、枕田!!」
「わ…私が負けた…」
side明日香
ジュンコが押していたように見えたが、黒崎くんのコンボによって逆転されてしまった。
確かに、ダッシュ・ウォリアーの効果を使えば、進化する人類一枚で攻撃力は3600になる。
彼が勝っているのは運じゃない。自分のデッキのカードを知り尽くしているからだ。…亮に、良いお土産話が出来たかもしれない。
「偶然よ、こんなの!!まぐれだわ!!」
「はいはいジュンコ。自分の負けを認めないのはあなたの悪い癖よ。」
「だって明日香さん、こんな奴とこんなデッキに負けるなんてぇ…」
黒崎くんの眉間にシワが寄る。それは、誰だって自分のデッキを馬鹿にされたら腹がたつ。
「ごめんなさいね黒崎くん。でも、良いデュエルを見せてもらったわ。ありがとう。」
そうしてブルー女子寮へ帰ることにした…
「待てクイーン(笑)」
「明日香よ!」
しまった。つい振り返ってしまった。
「罰ゲーム、忘れてるぜ。」
神は私を見放したわ。
どんなことを言われてしまうんだろう。ごめんなさい、亮。私、今日は灯台に行けないかもしれない…
「俺のこと、遊矢って呼んでくれ。」
「え?」
「だから、俺のことを名前で呼んでくれ。俺は名前の方が好きなんだ。」
「あ…ええ、分かったわ遊矢。」
恥ずかしい。
さっきまでの自分は何だったのか?
「どうした、顔が赤いぞ。まさか、罰ゲームって変なこと想像してたのか?これだからクイーン(笑)は…。」
「そっ想像なんてしてないし、クイーン(笑)じゃない!!」
私の一言に笑いながら、
「分かってるよ明日香。またな!!」
三沢くんと二人でラー・イエローの寮に走って行った。
「最後には明日香って言ってくれたわね…黒崎遊矢。面白い奴。」 
 

 
後書き
ダッシュ・ウォリアーの攻撃力がいきなり3600になる回でした。

一つ悩みがあり、遊矢のデッキが【装備ビート】よりなのもあり、攻撃力を上げて殴るしか今のところ無いんですよね…

感想・アドバイス・待ってます。
 
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