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環の理

作者:三島 渓山
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鋼の錬金術師
  人造人間2

 
前書き
戦闘描写がしょぼいな! 

 






 「……どぁぁるぇぇがぁ……ミドリムシプランクトンドチビかーーーっ!!」

 「「(誰もそんな事言ってねぇーー!?)」」

 「ちょっと待ちなよ!おチビさんとやりあう気は……」

 「五回目ぇ!」

 「!?」

 「「(何が!?)」」



 多分エルリック弟とシンクロしてると思う。「兄は一体どうしたんだ?」と。何か展開についていけないよ。



 「主語を抜いてちゃ何が何だか分からないよ!」

 「てめぇがチビって言った回数だボケェ!!忘れたというならその身に刻み込んでやらぁ!!」

 「えぇ……?」

 「ここで会ったが年貢の納め時だぜぇぇぇエンヴィィィィ!!」



 あらやだあの子、人造人間(ホムンクルス)より化け物じゃない!?



 「げぇ!?」

 「(錬成が早い!怒ってても操作性は抜群だ。それを避けるあいつもあいつだけど)」

 「挑発しちゃダメだよ兄さん!」

 「血の気が多いなぁもう」

 「マスタングが!ラストの敵がいた!あいつ飲む!あいつ何処!?」

 「ああ?その辺にはいなかったぞ。もう逃げたんじゃないか?それに大佐は飲んじゃダメだ」

 「そんなぁ……ラストの敵……」



 マスタングは無事逃げおおせたか。それは一安心だな。



 「ふん……変熱か。今日はどういった用かな?」

 「この子達が人造人間(ホムンクルス)に酷く御執心でね。子守りをしてるのさ」

 「誰がチビだって!?」

 「誰も言ってないわ!!!(ゴチン!!!)」

 「「人間から聞こえてはいけない音がしてるよ!?」」



 ……ったく、男なら小さい事に拘るなよな。



 「……と危うくギャグパートに入る所だったよ。あんたは前に邪魔されたからね……グラトニー!ラースが何やかんや言ってたけど関係ない!あいつなら飲み込んでいいぞ!」

 「あいつ?」

 「あの女だ。いいかい?エルリック兄弟は飲んじゃダメだぞ」

 「うん!」



 げ……何か勝手に標的にされてるよ!



 「おっとぉ?何か光明が見えて来たぜ。奴らオレ達兄弟を狩れないみたいだ」

 「おまけにグラトニーを少し大人しくしてくれたよ」

 「私を犠牲にしてな!」

 「はあぁ!!」

 「無視!?」



 エルリック兄が二人の人造人間(ホムンクルス)の間に土の壁を作る。エンヴィーと私、グラトニーと兄弟が立ち向かう構図となってるわ。



 「そっちは任せたぞ大佐!」

 「ええっ!?」



 何で!?



 「……かかって来ないのかい?」

 「うーん」



 こいつがエンヴィーならヒューズを傷付けた奴で間違いないだろう。だが、ここで倒し切るには運の要素が強い。



 「積極的自衛はあまり行わないタイプでね。グラトニーならともかく、エンヴィーには倒す理由がない」

 「ふーん……」

 「でも、そちらがかかって来るなら遠慮なくやらせてもらう」

 「……っ!?(っち!隙のない奴……流石はイシュヴァール経験者か)」



 私は手持ちの刀で居合いの構えをとる。軍曹から学んだ必殺の間合いを作り出し、相手の動向を見張る。



 「……っうわお!!」

 「!?」

 「(今だ!)」

 「……何てね。居合い・抜刀」



 鞘の中で刀を滑らし、高速で刀を振り切る。刀の軌道はエンヴィーの左足を捉える。



 「く……あ゛あ゛っ!!」

 「ふん……他愛ないわね」

 「(呑気に納刀しやがって……今だグラトニー!)」

 「バッ……カヤロ……大佐!飲まれるぞ!」

 「何!?待っ……」

 「兄さん!」



 ボッ、バシュウウウウゥゥゥゥン!





 ~~~~~~





 「……っち、クソ。どこなんだここは?」



 居合いでエンヴィーの左足を切ったのは覚えている。そこからカービィみたいな吸い込み……に合ったと思う。



 「グラトニーの中って事か?しかし、あの感覚は味わった事があるね。生まれる前に……?」



 『ようこそ。身の程知らずの馬鹿野郎』



 「真理の扉か……!」



 だが、あそこは真っ白な空間の筈だ。透明な案内人もいない。



 「偽物か……まあいい。ここがどこだか分かっただけでも収穫だ」



 さっさとここから脱出しなきゃね。しかし、あそことは真逆で全面真っ黒で何も見えな……ん?



 「ーーー」

 「……誰の声だ?」

 「デカ大佐ーーー!!」



 分かった、エルリック兄だ。真っ暗で見えにくいから火でもつけるか。しかし……、



 「誰がデカイだーーー!」

 「お?」

 「こっちだ」

 「大佐!」

 「上司に向かって何て言い草だ。会議にかけてやる」

 「無事だったか!」

 「一応な」



 こいつと一緒に入っていたか。一人よりかはマシよね?



 「……っと、本当の大佐か?」

 「マスタングをここにぶち込めばよかったわ」

 「よし、本物の大佐だ」

 「そっちこそ偽物じゃないわよね?このド「誰がドチビだ!?」……本物ね」



 反応速度が偽物には出せない速さだったわね。



 「それよりもここはどこだ?」

 「グラトニーの腹の中よ」

 「腹の中ぁ?」

 「あそこにリザの車があるわ。そっちには廃屋があるわよ」

 「本当だ……だけど腹の中がこんなに広いなんてな」

 「相手は人造人間(ホムンクルス)よ?自分の常識では測っちゃいけないわ」

 「そうだな……あ!」



 エルリック兄は何かに気付いたかの様に浅い海の中を走る。



 「あった……」

 「何よそれ?」

 「アルの左腕だ。手だけだから多分こっちには来てないみたいだ」

 「そう」



 探さなくて済んだみたいね。取り敢えず土の上に立っていよう。



 「貴方もこっちに上がりなさい。体力を取られるわよ」

 「おう……なあ大佐?」

 「何よ?」

 「あんた前に誰を錬成したかって聞いたてきたよな?あんたも……開けたのか?」

 「……そういう事になってるみたいよ」



 パン!そこら辺に転がっている鉄製品を剣に変えてみせる。



 「掌錬成……!」

 「先に言っとくけど人体錬成をしたのは確かよ。でも、誰を錬成したかは覚えてないわ」

 「覚えてない?」

 「そこだけぽっかりと穴が開いてるの。通行料も何を払ったのかさえ覚えてない。大体は予想ついてるけど……」



 記憶、多分それが私の通行料。前世の記憶にある筈の親しい人の名前を全く覚えていない。何をしたかは覚えているけれど、誰としたかは覚えていない。皆で写った写真でも自分以外は顔が切り抜かれてる。



 「それよりもここがどこか分かったでしょ?」

 「え?」

 「私と貴方は一度来た事がある共通の場所といえば?」

 「真理の扉……!」

 「周りの景色から本物ではないんだろうけど……」



 本物より厄介だ。誰も出口を用意してくれない現実と真理の狭間。



 「どうすりゃいいんだよ……」

 「……!」

 「……どした?」

 「誰か来る……!」

 「あらら……誰かと思ったらお前達かよ」

 「エンヴィー!」



 やっぱり飲み込まれてたか。さて、私達の考察を本物の人造人間(ホムンクルス)に聞いてもらいましょうか。
 
 

 
後書き
モバマス・・・荒井比奈SR、クラリスSR、小日向美穂SRゲットだぜ。二日で一気にSR三つは憑いてるぜ(笑)アーニャガチャが始まったんでアーニャ狙っていきますわ。 
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