IS インフィニット・ストラトス ~さびしがり屋の少年~
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第一章 IS
IS学園って怖い...
前書き
やっと第一章...。
3巻にはまだ入っていませんよ~。
3巻の手前のあたりですかね。
最初は一夏目線。途中で一騎目線になったり変わります。
山田先生の転校生を紹介する時の感じが思い出せない...!
「えっと、今日から新しく転入生が来ますっ!」
嬉しそうにスキップしながら教室に入ってきて、教卓の前に立ち言う。
ちなみに千冬姉はまだ来ていない。まだ資料の整理が終わってないらしい。
ま、俺はその新入生に昨日会ったんだけどさ。
おそらく一騎のことだろう。
...にしても、蒼空がクラスに入ってきた瞬間ちょっとみんなが暴走する気がするのは俺だけなのだろうか...?
「じゃあ、入ってきていいですよ」
と、そこで山田先生が新入生を呼んだ。
そして、ドアが空いた瞬間、小さな声で「し、失礼します」という声が聞こえた。
やっぱりそこに立っていたのは予想通り、昨日騒ぎの中心にいた、蒼井 蒼空だった。
―☆―☆―☆―
蒼空side
「じゃあ、入ってきていいですよ」
昨日、副担任、と紹介された山田先生の声が聞こえる。
あー、すっごい緊張する。
一度深呼吸し、覚悟を決めてドアを開ける。
「し、失礼します」
自分ではちゃんと言っていたつもりだが、もしかしたらかなり小さい声になってしまったかもしれない。緊張で。
教室をぐるりと見渡すと、何てことでしょう。一夏君以外全員女子です。
と、一夏君が手を振ってきたので振り返す。ほかの女子はみんな口をポカーン、と開けていた。
「じゃあ、自己紹介お願いしますね」
にっこりとほほ笑みながら言ってくれる山田先生。この人すごいやさしい...!
そして教卓の横に立ち(だって教卓が大きいんだもん)、口を開く。
とりあえずかまないように、できるだけ声を大きくしよう。
「えっと、蒼井 蒼空(あおい そら)です。趣味はスポーツなどです」
ここで一旦区切る。
...なんかちょっと怖い気がする...。
と、とりあえずかまないように気をつけよっ。
「よ、よろしくおねぎゃ」
あ、噛んだ。
「よろしくお願いします...」
礼をしながら言う。
そして顔が無茶苦茶熱く、顔があげられない。
と、その瞬間、
『キ...』
という何かを言おうとする声がどこからか聞こえた。
何だろう?と思い、顔を上げる。
『ショタっ子キタァァァァァァァァアアアアア!!!』
何これ無茶苦茶怖いっ!?
若干半泣きになってしまう。
この叫びと同時に僕のところに一気に女子がなだれ込んでくる。
『ねえねえ、どこから来たの!?』
『身長何cm!?』
『あぁ、もうかわいいっ!テイクアウトしたい!』
とにかく、頭なでられたり、頬をプニプニされたりされながら質問される。
ええと...頬をプニプニされてるから答えられないんですが...
涙目で思う。
高校生ってこんなに怖いんだ...。
その瞬間
「ちょ、みんなやめようよ。この子困ってるよ?」
と、いう救いの声が聞こえる。
ブロンド(でいいんだっけ?)の髪に、かわいいと思える顔をしている。
...やさしい人だ!
「えっと、大丈夫?蒼空君だっけ?」
やさしい女の人に聞かれる。
「はい...だいじょうぶでしゅっ」
あ、また噛んだ。
と、その瞬間、やさしい女の人が、ボソッと。
「...かわい...」
...。
『シャルロットもそう思うよね!』
『はぁ~やっぱかわいいわぁ~お持ち帰りしたいわぁ~』
『ちょっと、あんたいつまで頬触ってんのよ。そろそろ変わりなさいよ』
どうやら僕の頬で順番待ちがあるらしい。
そりゃ、僕は確かに子供っぽいかもしれないけどさぁ...。
...は!そうだ、今順番待ちしていない一夏君に助けを求めれば...!
「一夏君...助け...」
一夏君に言った瞬間...
ふいっと顔をそらした。
「うそぉ!?なんで顔そらしたの!?助けてよ!」
その瞬間、強引に腕を掴まれ、またプニプニ地獄に戻される。
「...悪い。俺じゃどうしようもない」
そんな一夏君の声が聞こえた気がした。
とりあえず、考察。
...高校生って怖い...。
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