FAIRY TAIL~忍術を使う魔導士~
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第5話 楽園の塔に降りた英雄3
前書き
今回は前回予告した通り、マダラが楽園の塔に突っ込んでいく話しです。
どんな事をするのかは読めば分かります。
では、どうぞ。
~マダラ~side
あの騒ぎから2日後、俺は今まで技の練習をしていた。
けど、あまり大きな技を出すとばれる可能性があるから、小さな技しかだせなかった。
それでも結構使えて、今の俺ならば恐らく大きな技も使えると思う。
それが今試す時である。今は夜に入ったばかりで、大体午後7時ぐらいだと思う。
俺の完ではもうすぐ何かしらの騒ぎが起きるはずだと思う。が、正直もう我慢ができない。2日間、俺はこのクソッタレな光景を見ている。
俺が見たかぎり、死人はでていないが死にそうな奴は何人も見た。
(我慢の限界だ。)
俺はただ、純粋にキレてる。だから俺はあのクソッタレな神官を殺す。理由はそれだけで十分だ。
この身体にも十分慣れた。準備もできている。
パッパッパッ。
ドンッ!
俺は印を結び、原作のマダラが使っていた武器、『芭蕉扇』と『首斬り鎌』をだした。
ブチッ
次に俺は親指を噛み、血を出してそのまま印を結んだ。
パッパッパッパッパッ!
そして俺は印を結んだ後地面に両手をつけ、この世界で初めて使う大忍術を高らかに叫んだ。
バンッ!
「『口寄せの術!』」
ドォン!
辺り一面は白い煙に覆われ、目視ができない程だった。
しかし、白い煙の中には巨大な影が見えた。
カシャン…
俺は巨大な影には気にも止めず、目の前にある自分の武器を静かに手に取り、ある程度歩いて一番見晴らしのいい所で止まり助けるべき目標である奴隷と抹殺すべきである神官共を見た。
そして、俺は小さく呟いた。
「では、始めるか……『人助け』と一方的な『虐殺』を。」
ドスンッ!!!
その呟きと共に俺の後ろにいる『化け物』は高らかに吠えた。
『ガァァァァァァァァァァァッ!!!』
その声はあまりにもおぞましく、動物と呼んでいいものかと言うほど。
声の主は、赤色に近いオレンジの毛をし九本に分かれた尾を持ち、その目は赤く黒い模様が入っていた。
その名は……
「いくぞ、『九尾』。」
『グルルルッ……ガァァァァァァァァァァァッ!!!』
かつてナルトの世界で化け物と恐れられた獣がその場にいた。
~ジェラール~side
タッタッタッタッ!!
「貴様!何をしているだ!早く自分の持ち「邪魔だぁ!」ガハァッ!?」
ドサッ!
タッタッタッタッ!
「エルザァァァァ!」
俺は今、死ぬ事を覚悟してエルザを捜している。本来なら今、いつものように石を運んでは積む作業をしているが、あの後連れていかれたエルザがどうしても気になってしまった。
タッタッタッタッ!
「エルザァ!何処にいるんだ!返事をしてくれ!」
俺はそう叫び、懲罰部屋がある部屋へ走っていた。下に行くにつれじめじめしていき、薄暗くなり不気味になってきた。
その間、いつの間にか最下層についており、周りには部屋が一つもなく一番奥の部屋しかなかった。
タッタッタッタッ!
「はぁはぁ…あれが最後ということは…あの中に!」
俺は一番奥にある部屋まで無我夢中に走った。
タッタッ!
俺は奥にある部屋についた後、中にエルザがいるか確認するため、中を覗いた。
案の定そこには、横たわっているエルザがそこいた。
「エルザ!」
俺はさっき気絶さした神官の服からとった鍵を出し、直ぐに扉を開けた。
ガチャッ
「エルザ!」
俺は鍵を開け、エルザの元まで走った。
「エルザ!助けにきたぞ!エル……!?」
俺はエルザを起こして、エルザの様子を確認した。げど、俺はエルザの顔を見て息を呑んだ。牢やごしにエルザの様子は詳しくは見えなかった。けど、今はわかる。
だから俺は息を呑んだ。なぜなら、
「…な…何だよこれ?何で…何で同じ人間なのに……こんな事ができんだよ!!!」
エルザの顔には、彼女に本来ある筈の『右目』がなかった。
右目だけが空洞になっていた。
俺はエルザの見て泣いた、怒った。純粋な『怒り』。大事な仲間が傷つけられたための怒りだった。
エルザを見ると自然に目から涙がでてきた。
俺は何度も何度もエルザの名前を呼んだ。エルザが返事をするまで
「エルザ!エルザ!エルザ!エルザ!エル…「…ジェ……ラー…ル…なの?」…!?そうだよエルザ!俺だジェラールだ!」
俺の声がとどいたのか、エルザが返事をしてくれた。
俺はエルザの意識がとばないように必死に喋った。
「もう大丈夫だ!助けにきたんだ!」
「…ど……どう…やって?」
俺はエルザがこの質問をしたとき、ここまでの道のりを思い出した。
ここまで来るのに奴等を倒した事は当然。見張りの奴等も全員無力化さした。
俺はその事をエルザにできるだけ心配かけないように明るい口調で言った。
「ここに来るまでにいた神官達は俺が倒した。」
「……え?……」
そして、俺はエルザに最も重要な事を言った。
「エルザ、もう後戻りはできない。」
俺達が自由になるために……
「もう戦うしかないんだ。」
「た…たたか……」
エルザが俺に言葉を返そうとした時、
ガンッ!
「がっ!?」
「っ!?ジェラール!?」
俺は後ろから誰かに殴られて、そのまま地面に倒れた。
俺は誰が殴ったか確かめるために首を横に向けた。
そこにはいつの間にか後ろにいた数人の神官達が武器を持って、俺の後ろに立っていた。
「この餓鬼だ!」「五人もやりやがった!」「くそが!餓鬼のくせに!!」「簡単には殺すな!」
「見せしめにするんだ!!!」
バキッ!ドン!ガンッ!
俺はそのまま数人の神官達に囲まれ、痛めつけられた。
体中から痛みが感じる。
「あ…あぁ……」
エルザは只俺が暴力を受けているのを見る事しかできなかった。
「…エ……エル…ザ…。」
俺は最後にエルザの名前を言い、意識を落とした。
「はぁはぁ…これぐらいでいいだろ。」「はぁはぁ…調子にのりやがってこの糞餓鬼が!」
「もういい、連れていくぞ。」「へへっ…ざまぁ見やがれ。」
「おい貴様!(ビクッ!?)貴様は作業に戻れ!」
そしてその場にいた女の子、『エルザ・スカーレット』は自分の牢へと帰っていった。
後書き
今回は中途半端に終わってしまいました。
けど、これ以上書くとかなり長引くので、残りは次回になります。
次回をお楽しみに!
何か指摘、助言、感想がある方はドシドシ書いてください!
クレームは受け付けません。
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