妖刀使いの滅殺者
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第4話
前書き
前回でようやくヒロイン登場!
でも描写が難しい…
今回はクラディールとデュエルです…
では、どうぞ!
『明日、キリト君とパーティ組むことになった!私一人じゃ心細いからさりげなく来てくれない?』
『明日、アスナとパーティ組むことになった…俺一人じゃ心細いからきてくれね?』
こんなメールが来たのは朝の8時46分の事だった
サチに事情を話すと、快くOKしてくれた。まぁアスナのキリトに対する想いをしっているから故だろうが…
「いってきまー」
「気をつけてねぇ」
サチに送り出されながら俺は転移門へと向かった
しばらく歩いて転移門に着くと、すでにキリトがそこにいた
「うっすキリト」
「おはようレイ」
俺は立ったまま、キリトは座ったままアスナを待った
「そういやキリト」
「ん?」
朝、サチに作ってもらったサンドイッチを食べながら昨日の事を尋ねた
「≪ラグーラビットの肉≫どうだったよ?」
「どうって、お前も食ったろ?」
「食ったけど、お前はどうだったのかなって」
「すげぇうまかった!」
キリトは今にも天に昇れそうな顔をしていた。と、その時
「きゃぁぁ!よけてー!」
突如転移門が青く光り、なぜか上空から白赤の防具が飛んできた。通常、転移門をくぐるときは地面に足を着けたまま転送され、転送された後も地面に足は着いているはずなのだが、空中から転移すればその限りではない
「お…ッと」
振ってきた少女を反射的にかわすと、隣に座っているキリトに衝突し、そのまま吹っ飛ばされてしまった
「いてて…なんだよ…」
白赤の少女アスナはキリトの上に乗るような形で倒れこんできた
キリトはそれを手で押しのけようとした
「や、やーーーー!」
アスナはそれだけ言うと一気にキリトから離れると、顔じゅう真っ赤に染めて腕を胸の前で交差さえた
俺はキリトがしでかした事を一瞬で理解し、冷やかな視線をおくる
「なにか言い訳は?」
「誤ってもすまないと思いなさい…」
「ふ、不可抗力!誤解だって!」
必死に手を振って誤解だと言い張るキリトだが頑としてアスナは顔を赤く染めたまま睨んでいる
と、再び転移門が青く光って同じく白赤の防具が空に転送されてきた。その男とは、昨日のクラディールだった
「いけません!先日も申したでしょう!」
アスナはハッとした様子で、さっきキリトから離れた速さをこえる速度でキリトの背中に隠れた
「いやよ!ていうかなんであんたがいるの!?今日はギルド休みでしょ!」
「はっはっは!私目、アスナ様の身の安全を守るため、休日であろうとなかろうと、日頃ホームの見張りを行っています!」
率直に気持ち悪いと思わざるを得ないだろう。この世界では、警察がいない。だからこんなストーカー地味た行為をする奴が少なからずいるのだ
「ただのストーカーじゃねぇか…」
キリトのつぶやきに俺は昨日のお返しにと援護射撃をする
「ちげぇぞキリト。粘着質で気持ち悪い。おまけに、お世辞にもかっこいいとは言えねぇストーカーだ」
「レイ君…やっぱ根にもってるんだ」
クラディールは怒りに満ちた顔つきで最後の反撃にでた
「ちがう!私はアスナ様の身を守るために…」
残念だが、俺には無意味な言葉だ
「ストーカーはみーんな自分を正当化して罪を否定するんだよ。てことでお前はストーカー認定だ。おめでとサン」
「き、貴様ァ」
完全に怒らせてしまったようだ
クラディールは何やら右手を動かしデュエルを申し込んできた
「見ててくださいアスナ様!私より優れた護衛がいないことを私が証明してみせます!」
「残念だけど、俺かレイの方があんたよりもましに務まるよ」
俺の後ろでは、アスナが力強くうなずき、キリトはクラディールにとどめをさしてくれる
「貴様等ァ!ベーター!次は貴様だからな!」
「あ。それはありえんぜ」
デュエルを受託しながら、口だけを奴に向ける
「だってお前、俺に負けるから」
「…!!!」
オーバーヒート寸前、いや、すでにオーバーヒートしてしまってるな…
「殺す!」
「やってみな」
空中にカウントダウンの表示が現れる。3、2、1
デュエル!
火花が散るとともにクラディールは大剣の突撃系上位スキル≪アバランシュ≫を繰り出した。だが、構えの段階で俺はいち早く気付いていて、黒印を抜き放ちながらその攻撃を受け止めた
「な!?」
俺の黒印が当たると同時に、クラディールの≪アバランシュ≫がその威力を静かにけした。本来、ソードスキルにソードスキルをあてると、どちらか威力の高い方がスキルを続行出来るが、ソードスキルに通常攻撃をあてた時は、当然ソードスキルの方が威力が高く、武器ごと吹っ飛ばされるものだが、俺の場合は違う
「この程度かよ…」
受け止めていたクラディールの大剣をそのまま弾き飛ばす。無様にも、スキル発動後の硬直時間が課せられている奴の体に黒印を叩き込む
「はッ…!」
一気に真横へ切り払い、胴体を切り裂く、それだけでも、大ダメージを与えられる。そして、立て続けに切りつける。奴は何度か攻撃をしてくるが、その全てが空振りに終わる。その後、何回か切りつけると俺は、黒印を鞘に納め、体力がグリーンからイエロー、つまりデュエル終了になるまでの僅かな時間の内に両手で奴の武器をつかみ、筋力度一杯の力で握りつぶす
「は…?」
パリ――ンと甲高い音と共に、大剣は粉々に砕け散った。武器を素手で破壊出来るものなど、この世界に俺だけだろう
周りにはいつの間にかできた群衆が拍手喝采で見ている
「勝負あり、だな」
「……」
完全にクラディールの目が泳いでいる。それに追い打ちを掛けるようにして勝敗を知らせるデロップが流れてきた
「クラディール!今日を持って護衛を解任、指示が出るまで待機とします」
アスナの厳しい一声でクラディールは意識を取り戻した
「な!?……ッ。見世物じゃないぞ!散れ、散れ!貴様等、いつか絶対に殺す!」
殺意が込められた眼差しをこっちに飛ばし、転移結晶で去って行った
「ふぅ…」
「大丈夫か?アスナ?」
キリトが心配そうに尋ねる
アスナは自分で自分を抱きしめる姿をしている
「うん…二人とも、ありがと…」
「気にスンな。それより、早くいこーぜ」
申し訳なさそうなアスナをキリトが慰める
とりあえず頭を切り替え俺達は迷宮攻略を始めることにしよう――
「前衛は二人でお願いね?」
「…三人での交代制にしようぜ」
後書き
レイ「やっぱ短い」
雨の日「戦闘がですね?」
レイ「わかってんなら…」
雨の日「無理!!」
レイ「……」ジャキッ(刀を抜く音)
雨の日「え?ちょっと?レイさん?」
レイ「テイッ!」
雨の日「ぎゃああああぁぁあ!?」
レイ「ふぅ…まぁ、その、駄作だが次回もよろしくな」
ページ上へ戻る