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とある麻帆良の超能力教師

作者:八柱
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とある麻帆良の超能力教師 六話

 
前書き
まずは皆様に一言謝りたいと思います。


本当にすいません。


一方通行・垣根のキャラ崩壊など(特に垣根は酷いよね)


注意書きは追加しましたが、始めに書いておかない自分のせいです。読んでいて不快になった皆さんすいませんでした。



とりあえず六話です。これまたキャラ崩壊してますが、それでもよければ読んで下さい。
 

 



夜風が冷たい真夜中、そんな肌寒い中一方通行は一人でコーヒーを飲んでいた。


「俺は何やってンだろうなァ…」


一方通行は深い溜め息をつきながら夜空を見上げた。

こんなことをしている場合ではない、こんなところで教師ごっこをしている場合ではない。一刻も早く学園都市に戻り、打ち止めを守らなくてはならない。
そんなことが一方通行の頭の中をめぐる。


「チッ!だが今の俺に何が出来るってンだよ…」


異世界から元の世界に戻る、しかしそれは学園都市最高の頭脳をもってしても分からなかった。


「ミサカネットワークが繋がってるつーことは何かしらの方法で向こうと繋がってるのは間違いねェ…」


異世界であるにも関わらずミサカネットワークは繋がっている。それは学園都市と繋がっていることを意味している。


「当面はネットワークが繋がってる場所を探すってとこかァ…」


「しっかし垣根の野郎…あいつ俺に調査全部任せやがってよォ…あいつ帰る気あンのかァ?」


愚痴と同時に一方通行は考えていた。ここに来てからどうも垣根の様子がおかしい…
あの垣根は本当に学園都市第二位の超能力者垣根帝督なのだろうか?本当の垣根ならばアホな発言はしないし、なにより自分と出会った時点で異世界であろうがなんだろうが攻撃を仕掛けてくるに決まっている。あの垣根はまるで垣根帝督であって垣根帝督でない、そんな感じがするのだ。


「垣根のアホは後回しだ…今は何よりクソガキの安否が知りてェ…そのためには一刻も早く繋がってる場所を探さねェとなァ」


「それとよォ………何な用だァ、バレてンぞ?」


「ククク…流石とでも言っておこうか?一方通行?それともあっくんのほうがいいかな?」


「てめェは確か、26番エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだったか…なんの用だ?」


一方通行の前に現れたのは金髪の少女エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。彼女は一方通行の正体を知っているかのように話しかける。


「貴様にすこしばかり用があってな、異世界とやらが私も気になるのだよ」


「それで俺に聞こうってかァ?」


「その通りだ、それに貴様からは私の同じような匂いがする」


同じような匂い、それは一方通行の闇の事を言っているのだろう。
一方通行のことも知っているのはおそらく学園長にでも聞いたのだろう。


「てめェ…何者だ?」


「吸血鬼とでも言っておこうかな、勿論魔法使いでもある」


「吸血鬼ねェ…」


吸血鬼…まさかここまでぶっとんだ世界とは思わなかった。まあ自分自身超能力者なため人のことは言えないが。


「どうだ?私の別荘に来てみないか?」


「他ァ当たれ」


「つれないな、美少女が誘っているのだぞ?」


「美少女ォ?そいつは見てみてェな」


「目の前だ!目の前にいるだろうが!」


エヴァは無視して歩こうとする一方通行の周りを回りアピールするがあしらわれる。


「クッ…!ここまで私をバカにするとは…貴様許さんぞ…」


「だったらどうするってんだァ?」


エヴァからは魔力が漂い始める。一方通行もそれを感じると魔力だと判断する。


「ジジイに無理矢理特殊な書類を押させて、魔力を半分程度だが戻しておいてよかったよ…」


「力づくででも連れていくとしよう!」


エヴァは一気に距離を縮めると、一方通行に攻撃を仕掛けようとする。


「チッ…!面倒くせェなァ…」


一方通行は怠そうに首にあるチョーカーのスイッチを入れる。


(所詮は障壁すら張れないただの人間だ…未知の力だかなんだか知らんが力を使われる前に、動けぬ程度に攻撃をいれてしまえば意味はない…)


エヴァは勢いを弱めることもなく、そのまま右手で一方通行に攻撃をしようとする。
しかし一方通行に当たる瞬間に何か違和感を感じていた。


このまま本当に攻撃をしてもよいのか?何故かそんなことを一瞬エヴァは考える。
そして何故か完全には当たるであろうその一瞬で何故かエヴァは右手を一方通行から離そうとする。


「ほォ…今の一瞬で腕を戻すたァ中々やンじゃねェか…」


「まあ戻さなかったらその腕は潰れてただろうしなァ」


一方通行はニタァと笑いながら、エヴァの方を見る。その笑みは楽しいとか嬉しいとかの笑みではなく、相手をいたぶる、そんな笑みだった。


「どうしたンだクソガキィ?俺を連れてくんじゃねェのかァ?」


「図に乗るなよ小僧!」


エヴァはもう一度攻撃を仕掛ける。しかし今度は直接ではなく遠距離からだ。
先程の攻撃でエヴァは不思議に感じていた。あれは確実にダメージを与えれたはずだった、しかしダメージを受けたのは一方通行ではなく自分。しかも一方通行は障壁も張っていないのに関わらず無傷。
そこで正体を確かめるべく、今度は遠距離から攻撃したのだ。


「ガキの癖に中々怪力だなァ」


エヴァは辺りにある石や木といった物を投げつけてみる。ダメージを与えるとは思ってはいない。あの現象を確かめるためだ。


「だけどよォ…そんなの無駄なンだよ」


一方通行に触れた瞬間にエヴァの投げた物は跳ね返るように戻ってくる。


「弾く…いや跳ね返した…?」


「残念だなァ…ただ跳ね返してんじゃねェんだよなァ」


一方通行はエヴァの前に高速で移動すると、細い腕で殴ろうとする。
考え事をしていたためか回避が遅れ、防御をしてエヴァは防ぐ。


「ぐっ!魔法障壁を展開していても衝撃がくるか…! 」


「なンか違和感を感じたが…それが魔法ってやつかァ…」


今の一撃を入れた時、何やら見えない壁を殴ったようだった。


(コイツに物理的な攻撃は効かん…なら魔法ならどうだ?)


「魔法の射手 氷の17矢!」


エヴァの周囲から氷の魔法の矢が一方通行に向けて放たれる。
一方通行に当たった魔法の矢は跳ね返ることはなく矢は後方に反れていき消滅していった。


「チッ…!やっぱりうまく反射できねェか…」


「どうやら魔法はうまく跳ね返せないみたいだな!」


エヴァは魔法の矢をうまく反射出来なかったのを見て、一方通行に向けて次々と魔法を繰り出していく。


(落ち着け…この未知のベクトルさえ解析出来りゃコイツも反射出来るはずだ…)


一方通行はエヴァの魔法を斜めに反らしながら魔法の解析を始める。


「さっきまでの威勢はどうした、一方通行!」


エヴァは一方通行には近寄らず上空から魔法を繰り出し、少しずつだが一方通行にダメージを与えていた。

一方通行は傷付きながらも魔法の解析をしようとするが、解析中に一方通行は頭痛を感じ始める。


(なンだこの痛みは?まさかコイツを解析してるからか?)


超能力者に魔術は使えない。無理に使おうとすれば体が崩壊してしまう。一方通行の世界ではそう言われていた。どうやらそれはこの世界の魔法でも同じようだった。
ただ魔法を解析するだけ、それだけで超能力者の一方通行に負担がかかる。


「解析は止めだァ、とりあえずアイツを潰す」


解析を止めると一方通行は風を操作し、エヴァに向けて暴風を放つ。
暴風を食らったエヴァはバランスを崩し魔法を放つのを中断する。


「オラァ!オラァ!まだ終わりじゃねェぞクソガキ!」


一方通行は回りにある石などをエヴァ目掛けて蹴る。蹴られた物はあり得ない速度でエヴァへと向かっていく。


「くっ!そんな物で!」


魔法を使い飛んでくる物を迎撃する。
エヴァが迎撃をしていると背後に回った一方通行が攻撃を仕掛けに来る。
その背中には小型の竜巻のようないくつかついている。


「まさか、アイツも飛べるのか!?」


空まで飛べると思わなかったのか一瞬動揺する。しかし迎え撃つため魔法を唱える。


「魔法の射手 連弾・闇の29矢」


29本の魔法の矢が一方通行に目掛けて飛んでいく。だが一方通行は止まることなく矢の中を進んでくる。
矢は一方通行に当たるとさっきとは違い大きくそれていく。


「なっ!」


「多少解析をしりゃあ反射は出来なくとも曲げることはできンだよクソガキ!」


「ガキは家でおとなしく寝てやがれェェ!」


一方通行の拳がエヴァに突き刺さり、エヴァは地面へと叩きつけらる。



「くそ……魔力が全快なら負けることなどないのに…」


その言葉と同時にエヴァから魔力が消えていく。


「ちょうど時間か…ジジイめ、まだ1分も早いではない…」


「どうした一方通行?止めを指したければ差せばいい…今の私はただの中学生だぞ?」


魔力の無くなったエヴァは止めを指せと言わんばかりに一方通行を見る。
一方通行は溜め息をつきながらエヴァの元へ近寄る。


「お、おい…貴様なにを…」


一方通行はエヴァを肩に担ぐとチョーカーのスイッチを切り歩き出す。


「どこだ?」


「は?」


「てめェの別荘は何処だって聞いてンだよ」


その言葉にポカンとするエヴァ、それもそのはず一方通行は別荘には行かないと言ったのだからだ


「何故だ…貴様は嫌なのだろう?」


「勘違いすンじゃねェ、てめェを送り届けるだけだ…どうせすぐには動けねェんだろ」


「フッ…そうか……なら茶々丸にお茶でも出してもらうとしよう」


「おいクソガキ、聞いてたかァ今の話?」


「私はクソガキではない。エヴァンジェリンだ、呼ぶならエヴァと呼べ」


「話を聞けクソガキがァ!」



一方通行の怒鳴り声が夜空に響く、それと同時にエヴァの楽しそうな声も聞こえた。
結局一方通行はエヴァを別荘に連れていき。帰ろうとしたところ無理矢理茶々丸に身柄を拘束され、強制的にエヴァの別荘で話をすることになった。結局一方通行はそのまま泊まった。というか帰らしてくれなかった。 
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