神と魔法とオカルトは
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合宿の中で
プロローグ
前書き
こんな作品を見ていただきありがとうございます。
更新ペースは、1週間~1ヶ月になると思います。
では、お楽しみください。
~????年??月??日・????~
主人公「甕槌 佑介・みがつち ゆうすけ」は、コンクリート上で目を覚ます。
意識ははっきりとはしていなかったが、コンクリートの冷たさと肌を刺すような風で自分が野外にいることを認識するのにそこまで時間はかからなかった。
なぜ野外にいるのか分からなかったので状況を把握しようとして、立ち上がろうと体を起こす。
足に何かが当たる感覚があったが、それほど気にせず立ち上がる。
すると、立ち上がると同時に体の上から何かが落ちて、後ろ方からキィンッという金属音が鳴り響く。
金属音が気になり、体の向きを変え屈み込もうとしたが、足がもつれて、転んでしまう。
「グッ」
顎に強烈な痛みが走り、意識がはっきりする。その時、気づく、目の前にある金属音の正体に。
それは、血まみれで所々錆びているサバイバルナイフだった。
グロテスクなものに慣れてない佑介は後ろに仰け反る。
すると、手に冷たく柔らかいものが当たる。振り向かず少し右手を動かす。クチャという嫌な音が出る。それは、生肉を触った時に出る音だった。血まみれのナイフと生肉を触った時に出る音、ここまで来たら後ろにあるものは、簡単に想像できる。
「そ、そんな、まさか・・・」
おびえたような声を出しながら、ぎこちなく首を動かす。
手に当たったものが視界に入る、目を見開いた。
そこにあったのは・・・・死体だった。
[あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
そこで、佑介は意識を手放した。
~2010年・7月21日・佑介の部屋~
飛び起きると、佑介の顔は冷や汗で濡れており、ハァハァと肩で息をしていた。
先ほどのようにコンクリートでは寝ておらず、ちゃんと自分のベットに寝ていた。
慌てて見渡すと、いつもの見知った自室だった。
つまり簡単にいうと、今までのことは夢落ちだったということだ。
「な、何だただの夢かぁ。にしてもいい加減グロテスクなものにもなれないとなぁ」
汗で蒸れた布団をはぎながら、佑介は自分にがっかりしたように呟く。そんな思考を廻していると何かが頭の中に引っかかる。ベットの近くにある机の方を見ると、カレンダーと時計が目に入った、時計は7時半を指しており、カレンダーの今日の日付には
「1-1、30人全員クラスで夏の合宿!加護の実技あり!8時集合・神統中校門前!!遅刻しないように!!」
の文字があった。
佑介の顔は青ざめる。神統中学校は重在世界・日本区域 ー総人口2000万人・自然の森林が広がっており、現実世界でいう東京にしか人は住んでおらず、しかも昭和の農村の様な建物に暮らしているー にある唯一の中学校で徒歩だと30分走っても15分は掛かってしまい ーまぁそれでも十分近いほうだがー 今からじゃ8時に間に合うか合わないかぐらいだ。
迷ってる場合じゃない、そう判断した佑介は、ベットから飛び起き服を着替え、階段をかけ下りる。板張りの廊下を全力ダッシュして居間に向かう。
居間につくと、母と父と妹が仲良く、ちゃぶ台を囲み味噌汁を啜っていた。佑介も朝ごはんを食べようと座り込む。すると、今年で10歳になる妹の「明霞・めいか」が口を開いた。
「お兄ちゃんが、寝坊なんて珍しいね」
「あら、昨日は合宿が楽しみで眠れなかった?」
妹が蒼い目を輝かせながら、兄の寝坊をいじって来る。その上に、今年で40歳とは思えないほどの若々しさを持った母が、茶化しに来て、佑介は少し不機嫌になる。でも、時間のないのであまり気にせずにご飯をかきこむ。
ご飯を食べ終わると、短くご馳走様でしたを言う。
次は、洗面所に向かう。洗面所で、家族共通の真っ黒い髪を、これまた共通の蒼い目で眺め整えて、歯を磨いた。
玄関に行き、あらかじめ用意してあったバッグを持つ。
「髪よし、服装よし、荷物よし、父さん母さん合宿に行ってきます。3日後には帰ってきます。明霞、ちゃんと勉強するんだよ〜。じゃあ、いってきまーす。」
元気の良い声で行ってきますを告げ、佑介は走りだした。
家を出たのは7時43分だった。
家と学校の間を走り抜いた佑介は、7時59分のところで校門にに到着する。あれ、先生以外に人がいないような・・、そんなこと思うととジャージ姿の小倉先生が声をかけてくる。
「お~い、遅刻すれすれだなぁ、佑介」
「すいません、先生、寝坊してしまって。それであの~みんなはどこにいるんですか?」
「ああそれなんだが、まだ来てないなだぁぁぁぁぁぁあ!!」
「それ、マジです・・か?」
「いや、嘘だ」
「嘘かよっ!!」
朝から小倉先生とコントのような会話をする。日課とまでは行かないが、結構な頻度やっていることだ。
いつものように、ツッコミを入れ終えた佑介は、少し呆れたように再度小倉先生に聞く。
「それで、なぜみんながいないんですか?」
「ああ、それは先に合宿のキャンプ場に行ったからさ」
「そ、そうなんですか、先生はわざわざ待っててくれたですね、ありがとうございます。てっきり、生徒に捨てられたのかと。」
「それは、・・ないと思う。よし、じゃあ、雑談はここまでにして、キャンプ場いくぞ~」
佑介の冗談で、少しが引きつったが、すぐまた陽気な顔に戻り、先生らしくない声で呼びかける。
「そういえば、どこにあるんですか、キャンプ場?」
大事なことを忘れていたと思い聞いてみる。すると、いつもとは違うニヤリした顔をする。
「ああ、ここから直線距離で10キロぐらいのとこにある。まぁ一瞬で行けるけどな。ほら、ちょっと腕つかめよ」
「えっ、ホモじゃないですよ僕」
「そんなの知ってる、いいからつかめ」
「あ、はい」
少し疑問を持ちながらも、先生の腕をつかむ。すると、ふわっと浮く感覚がして、落下する感覚が襲う。ドサッといういう音と共にすごい気持ち悪さに見舞われる。
「う、うぇぇ」
「おいおい、大丈夫か?まぁ、最初は酔うもんだしな、ちなみに着いたぞ、キャンプ場」
先生の言葉を聞き、口を手で押さえながら周りを見渡す。
そこには、河川敷にテントを立てるクラスメイトと、壮大な自然が広がっていた。
「せ、先生って、瞬間移動系の能力者だったんですね」
「知らなかっただろう?」
「は、はい」
先生は満足そうに、にかっと笑っている。
「よし、今からここで2泊3日の合宿を始める!!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
先生の呼びかけに、クラスメイト全員が返事をする。
みんなの心は、これからの合宿のイベントに思いをはせていた。
後書き
(黒霧12)ふぅ、ひとまず書き終わった、疲れました。
(佑介) あ、おつかれさま。文章構成ぐちゃぐちゃだけど
(黒霧12)うん、本当に疲れてました、ぐちゃぐちゃだけど
(佑介) ところでさ、最初にあった夢ってフラグだよね?
(黒霧12)あ、うん。でも、それを書くのは当分あとだよ。
(佑介) じゃあ、最初に書かなくてもよかったんじゃぁ?
(黒霧12)やっぱ、インパクトは大事じゃん、だから書いてみました。
(佑介) はぁ、あとでちゃんと回収してくださいね。
(黒霧12)わかりました。では、これから「神と魔法とオカルトは」をよろしくお願いします。感想もろもろ待ってます。
(佑介) 残念な、駄作者ですか、これからよろしくお願いします。
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