儚き運命の罪と罰
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第二章「クルセイド編」
第二十一話「魔法外科医」
前書き
2/20 修正しました
ツァーライト一味アジトでは着々と準備が進められれて言った。祭りの、だったら彼らの年代上学園祭に当たるのだろうが彼らは犯罪組織。平和な学園祭なんかとは無縁なのである。彼らが準備を進めているのは治療といえば聞こえは良いがその実態はメスもクランチもピンセットも針も糸も登場する血みどろな外科的手術である。その準備を進めている方もこれから起こることに殺気立つ程の大規模なものだ。そんな中、執刀医たるエドワードをのぞけば唯一冷静さを保っていたジャックは朗らかに笑っていた。流石にツァーライト一味副長を勤め、口の悪いAI搭載特殊戦艦に乗って颯爽と修羅場を駆け抜けるだけの事はあると言えよう。
「成る程。ティーダに助けを求めたのか」
「まあダメモトだったけどな。
それに今日は本当ならアイツはミッドに帰ってる日の筈な訳だし。
でもその場合は俺が行けば良いし」
「ドラギオンでも持ち出す気だったのか?」
「まっさかぁ。エレギオの奴にそこまでサービスしてやるこたぁねえだろ。
ティーダでも大サービスだぜ?」
メスを初めとした医療用器具を山のように乗せたカートを押しながらジャックはそう言った。エドワードも同じ考えなのか腕を組んで「ウム」と低く唸る。
「確かにアイツなら戦力になるよな……
一ヶ月前だっけ。アイツからAA+の認定取ったってメール来たの」
「そうそう。正確には35日前だな。エリートの道を全力前進! してる訳だ」
「そんな奴が裏でこんな次元世界最悪クラスのゴロツキと繋がり持ってる……
ミッドの市民諸君からしたら心底笑えねえ話だよなぁ」
「でもまあそのおかげで戦力が増えたんだ。人脈ってのはやっぱ大事にするもんだよ」
「全くだ」
さていよいよ準備も完了と言ったところでタイミング良く扉が開いて二人の急患とそれぞれ患者を一人ずつ背負った二人組みが飛び込んできた。その際にドアが勢い良く開けられた衝撃で悲鳴を上げる。
「おいおい、患者は三人じゃなかったのか? 一人減ってるじゃねえか」とエドワードは呆れたように言う。
「うるせ、医者からしたら万々歳だろ」そうティーダの助力のお陰で軽い酸欠、火傷に脱水だけで済んだエレギオは口を尖らせた。
「全くだな……さてと」
エドワードは立ち上がるのと同時にそばにかけてあったレインコートに同じく水を弾く素材を用いたビニールのような感触さえする服……即ち手術衣を身に纏った。それこそが医術を扱う物の決戦装束。いつもの険しくも穏やかな顔を含めた表情と呼べる物を全て完全に捨て去り、氷よりも冷たい眼を光らせる。
「さて、ここからは俺の時間だ」
エドワードの後方のカートの上い置かれた大量の金具。果たしてメスか、それとも針だろうか。素人には到底判別できない何かがギラリとその肉厚の刃を光らせた。
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「これより手術を開始する。まず先にこっちからだ」
そう言って移動可能の車輪付きベッドに横たわったフェイトに歩み寄る。迂闊にメスに手を伸ばすような真似はせず、まずは氷の様に静かに観察するところからエドワードは手術を始める。じっくりとミスをしないように、それでいて迅速に。
「……患者は強力な回復魔法によって腕と右目を治療された痕跡あり」
飽くまでも淡々とした口調でエドワードは言う。
「だが広範囲の火傷、内臓及びリンカーコアの損傷あり。オペによってこれを切除、後に縫合する……シザー」
ハイ、と助手兼ね機材担当が指定された道具を渡した。シザー、つまり鋏を使ってエドワードはまず邪魔なバリアジャケットをチョキチョキと切って行く。ちなみに手術の際には服は当然脱がす暇もないのでこのように鋏でジャキジャキやってあとは焼却炉行きが確定するのだがバリアジャケットの場合はデバイスがどうにかなればどのようにも修復できるので後腐れなくやっちゃえるので医者からは地味に好まれていたりする。
物の数秒でバリアジャケットをバラバラにして脱がすことに成し、フェイトの幼い裸体が惜しげもなくさらされる。世の中の特殊な紳士諸君が涎をたらしそうな光景だがエドワードは眉をピクリとも動かさない。鋏をバケツに放り込むとすぐさま次の指示を発した。
「イソジン」
「ハイ」
茶色い消毒液を何の躊躇いも無くぶっかけそれを脇においてまた助手に眼を向ける。
「メス」
「ハイ」
手術の代名詞とでも言うべきその道具を、やはりエドワードは何の躊躇いも無く突き立てた。プツリ、と白い肌から玉のような血が出てきて見る見る膨らむ。だがその血も直ぐに輸血できるように整えておいたので全く気にしない。というよりもエドワードに言わせればこの程度で動揺するものには決して外科医は勤まらない。大胆に、慎重に、肌の切込みを開いていく。
切り口が開き中の様子が見えるようになってエドワードは漸くメスを止めた。
「コイツは……」
「どうかしましたか?」
「珍しいな、リンカーコアを含めた魔力回路と体の神経が同調してる。
リンカーコアが炸裂したんだろう」
ふむ、と一声唸って。それでも何の迷いも無く次の指示を飛ばす。この位は何の問題もない。と言うより外科的な治療において何か『問題』があるとすればそれは失敗のみだ。
「魔力刃メスだ。リンカーコアに直接処置を加えて体の神経との同調を解除、その後リンカーコアを縫う」
「ハイ」
魔力刃メス。何の変哲も無い、なぜ電気メスがあるのにこのようなものを思いつかなかったのかと過去に世に問うたエドワードの象徴とでも言うべきその道具。一瞬だけ見つめて手術を再開する。まるで生まれたときからその作業を毎日行なっていたのかのような正確さでエドワードはその作業を行なった。
「……リンカーコアの破片か。アーム」
「ハイ」
傷つけるない為に最低限の力で破片をつまんで専用の皿に移す。ピースとは言え正真正銘本物のリンカーコア。どんなミスも許されない。僅かにでも傷をつければフェイトの魔道士としての人生に関わる。細心の注意を払いながら手術を進めるエドワードのゴム手袋は既に血で真っ赤に染まっていた。
だがエドワードは気にも留めない。永久機関でも得たかのように針の穴に糸を通すような作業……しかも代償は人の命……を進めていく。
「よし」
やがて一つのピンポン玉状のボールが専用の皿の上にはでき上がった。それをこれまた細心の注意を払いながら縫い合わせる。無論リンカーコアの破片を組み立てたのだ。
「できた」
やがてリンカーコアは本来の金色の輝きをとりもした。それを再び体内に戻していく。
魔力回路と体の神経の同調はリンカーコアという魔力の塊が魔力回路と言うチューブを思い切り膨らまされることによって発生する現象である事を考慮すれば、解決する問題だった。
「後は仕上げだけだな。針と糸」
「ハイ」
僅か一分で何事も無かったのかのようにフェイトの傷口の縫合を終えて、タオルをかけてやった。これで一先ず終了しただろうと思って次なる患者に向かって歩いていく。
「あ、ああ」
「良い、お前が何を言いたいのかはわかる」
赤ん坊のような声しか出せないリオンに本の少しだけエドワードは苦笑を漏らした。
「こんな手術なんて、受けたこと無いんだろ?
でも心配するな。俺に任せとけ」
エドワードは再びメスを握る。
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一方、燃える火の中から子供一人と小柄とはいえ大人の男に分類できる人間を担いで背負って走ると言う映画スターも真っ青インド人もビックリ! な真似をしたエレギオは手術室の外で手を合わせて助け出した二人の無事を祈っている……
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
……と言う訳ではなく凄まじい悲鳴をあげていた。
「痛いしみる痛いしみる痛いしみる痛いしみる痛いしみる痛いしみるゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!!!!」
……さて何故こんな事になってしまっているのかを順序だてて説明しよう。
まず第一にエレギオがやってのけたことを考えて見よう。二人の少年少女の命を救う為燃える森の中を二人を保護する為に自分の強化を最低限にして走りぬけた訳だ。
そんなことをすれば当然全身くまなくこんがりと焼ける。主に火傷と言う方向で。ローストエレギオが出来上がってしまう。そんな料理犬でも食うまい。
そして第二に彼を灼熱地獄から救った友人はあろうことか二つ目の地獄を用意してしまったわけである。対次元世界最高金額賞金首専用最終兵器の渾名を持つ少女を連れてきてしまったのだ。そんな見るからに個人メタな名前の兵器、ではなく少女が抜群の効果をメタる対象に対して引き起こすのは言うまでもあるまい。
最後に全身くまなく焼けたエレギオにその少女が用いた凶器は良く効く、と書いてメッチャ沁みる、と読む液状の塗り薬のビン一本だった。全身こんがりと焼けた人間にそんなものかけたらどうなるか、その答えこそがあの魂を振り絞った絶叫である。或いは断末魔と言っても間違いではないかもしれない。
「我慢してください。あなたのお友達は今刃物で体を切られているんですよ?」
凶器を片手に透き通るルビーのような髪を腰に届きそうなほど伸ばしている小柄な少女は静かにエレギオを見つめていた。その声も髪と同じく透き通ってるようにさえ思われる。着ているオレンジ色のワンピースと合わさって瑞々しい果実のような印象を見る人に与えている。
だがそんな一見して普通の女の子(普通と言うにはちょっと……いやかなり美人過ぎるかも知れない)な彼女こそが対次元世界最高金額賞金首専用最終兵器なのである。世の中分からない物だ。
そしてその惨劇を眺めていた傍観者はただ「うわ、すごいな」とだけ言った。
「全身火傷したのにすごい生命力だなぁ。普通手術台行きだよエレギオさん?」
彼こそがこの少女、対次元世界最高金額賞金首専用最終兵器を呼び起こしこの地獄絵図を作り出してしまった悪の親玉。悪の親玉はそのイメージに反していかにもエリートと言った風な何かの組織の制服をきっちり着こなしていた。その彼の傍で空色の髪の毛の六歳くらいの男の子があたふたとうろたえている。唯一この男の子のみがエレギオの身をこの場で案じているのだろう。
エレギオは半泣きになりながら、それでも現状火傷でのダメージとヒリヒリ攻撃によって身動きが取れないエレギオより間違いなく戦力になる友人を見上げた。
「後生だから助けてくれ。頼む。お前の言った『すごい生命力』とやらは今風前の灯なんだ」
「それだけ元気があるなら全然問題ないでしょ。まあ頑張って」
「大切な友達を見捨てるのかティーダ君よ、お前はそんな薄情な奴じゃないだろう!」
「はっはっは」
「乾いた声で笑わないで!?」
対次元世界最高金額賞金首専用最終兵器はターゲットが幼稚園児のようにキャンキャン騒いでいるのを見るとビンの口を無慈悲にさかさまにする。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うわぁ容赦ないね」
「この位この人にとってはどうって事ないです」
「まあそれもそうか」
「ある! どうってことあるからあばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば」
その凄まじいヒリヒリに身悶えているエレギオ。従来の彼ならこんな状況ドラゴンソウルが無い今でも普通にそこそこ高い身体能力とデバイス無しで使える最低限の魔法だけで脱出できるだろう。デバイス無しでも『天上眼』だって健在だ。ティーダも再三口にしたがエレギオはあの冷蔵庫をはじめとした家具の下の影などにひっそりと息を殺してる良くアルファベットの七番目の大文字で表現される『アイツ』と同等とまで言われる生命力をも有しているのだ。
だが全身をこんがりとローストされている今、G並みの生命力を有するエレギオでも逃げる事は不可能なのである。
「流石に……やりすぎなんじゃないのかなぁ……」
この中で唯一心からエレギオを心配しているマークはそう小声でティーダに囁いた。対してティーダはいたずらっ子が新しいおもちゃを見つけたような笑顔になって囁き返す。
「マーク、今のあれは反面教師って言うんだ。覚えとくのが良いね」
「そう、なのかなぁ……」
「ゼェ、ゼェ……ティーダ君よぉ。チョット調子に乗りすぎなんじゃないのかねえ?」
余りにダメージを受けすぎて息も絶え絶えになりながらエレギオは間違いなく放送コードに引っ掛かるような壮絶にギラつく目でティーダを睨んだ。まさしく次元世界最悪の犯罪者の目である。今にも立ち上がって別室でバラバラにされたバルディッシュ共々メンテナンス中のドラゴンソウルを引っ掴んで来そうな勢いだ。
だが鬼も裸足で逃げだすだろうその覇気にティーダは一切怯まず対次元世界最高賞金首専用最終兵器の渾名を持つ少女の名前を朗らかに呼んだ。
「アっズリ、アさーん♪」
「………………………………………………………………………………………………………………………………」
彼女、アズリア・セルフィーユは再びビンをさかさまにした。
再度エレギオの断末魔が窓を振るわせたのは言うまでも有るまい。
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『過剰負荷』と言う言葉が存在する。
主に魔力を持った魔法の初心者がデバイスも無しに無茶苦茶な術式で魔法を使うことによって起こる障害のことを魔法文化のある世界の医学においてさす言葉だ。無理に限界を超えようとするとこうなる、と言う事のこれ以上無いほど分かりやすい例の一つだと言えるだろう。
だが、逆に言えばこれはキチンとした術式で魔法を使えば決して起こりえない話でもある。新暦65年になった今では中々聞ける話ではない。新暦以前なら話は別だが生憎エドワードは六十五歳を超えるような老人ではなかった。有名な症状であるが為にその詳細を知ってはいたが一人の医者としてその症状に挑むのは初めてである。
「ああ、う、ああ」
奇妙な光景だった。目の前に横たわる少年は赤子のような言葉しか発せず起き上がることもできず人間としてのあらゆる物が捨てられてしまった様な気さえした。
だが。
人間としてのあらゆる物が捨てられていたのだとしたら。
その瞳に宿る凄まじく強い意志を誰が説明できると言うのだろう?
「……ククッ」
「ああ、うあ」
「そんなに睨むなよ。全く、ホントに脳にダメージ行ってんのか?」
本の少しだけ眼を瞑りながら軽口を叩く。口元には微笑みさえ浮かべて。
次に目を開いたときにはあのナイフのような眼に戻っていた。
「全身麻酔」
その言葉と同時に、電池が切れたようにリオンはその意識を落とした。
ほぼ同時にエドワードは指示を飛ばす。
「魔力刃メス」
「ハイ」
即座に動く助手。横目で見ながらエドワードは頭の中で人体とリンカーコアの方程式を組み立てる。その課題をメスを受け取る数秒間の間でこなすと首を回してただ一言「よし」と呟いた。
灰色に光る魔力刃メスを患者の胸に突き立てる。一見して命を救うのとは真逆の行為にも見えるそれは、それでも胸から血は吹き出なかった。その代わりになにやら紫色に光るピンポン玉位の大きさの『何か』が表面に浮き出てくる。
エドワードは魔力による作用でリンカーコアをその体の表面に出したのである。無論こんな事意識がある状態ではできない。中に有るものを無理やり外に出すと言うのは子供でも危ないと思うものだ。普通にメスで体を刻むのよりも痛い。
だが、いやだからこそと言うべきか。
リンカーコアと言うのは人体で言う心臓のようなものである。つまり一度リンカーコアを体の表面に炙り出せれば体を一切傷つけず処置できるのだ。
勿論全身と言ってもその中で魔力を行使する為の神経が繋がっている所だけだがそもそも魔力の使用で体にダメージを受けた人間相手にその事を気にする必要は一切あるまい。
「……よし」
満足気に頷くと助手に向かって手を伸ばした。
「チューブ」
「ハイ」
魔力を使うための神経……そのまま『魔力回路』と言われるその細い管にチューブを通す。魔力越しに全身に薬を注入する事ができるのだ。その流れが正常に行き渡るのを確認してからエドワードはリンカーコアを眺めた。
(特に以上は無い。魔力波がちょっと高い位か?)
見ただけで、さらに情報を得てメスを動かす材料とする。
彼自身は否定するだろうがその様な事ができるのはこの次元世界中で彼だけかもしれない。
エドワード・クリスティ。その名前を知るものは数少ない。基本裏方に徹する人間なので必然である。ツァーライト一味に正式に入っている訳ではなく手配書にはその名前も無い。魔力も無く彼自身が破壊活動に参加する事すらできない。
だがエドワード・クリスティを知るものはその手術中の氷のような眼と冷静さ、天才的な手術の腕から彼をこう呼ぶ。
『魔法外科医』、と。
最後の仕上げとしてリンカーコアを縫合して後、誇るでもなく慢心するでもなくただ静かにこう思った。
(フェイトちゃんは何だか知らないが強烈な回復魔法で一気に回復されたみたいだった。
それでもあと数分もすりゃあ心臓は止まっただろうな。
リオンは『過剰負荷』で言語機能に以上をきたしていた。)
それは普通の医者なら匙を投げていた症状。一つの油断が死に直接繋がるギリギリの手術。エドワードはそれらを難なく成功させた。だがそれでもコレだけ思う。
(まあこんなもんだろ)
エドワードにとってはたったそれだけのことだった。
後書き
以下 ありえたかもしれないエドワードの紹介。
エドワード・クリスティ→高町エドワード
海鳴市にすむ表は学生裏の顔はお医者様! な人。こっちよりも年齢が15くらい下。
そこそこ平凡な日常を歩んでいた彼がある日同じ高校に通う女子生徒、高町美由紀がビルの崩落事故に巻き込まれた所から物語は始る……のかも知れない。
この話を公開しないのは原作がリリなのから離れてとらはにしかならず、必然的に18歳未満お断りな展開が出てきてしまったから。
またリオンのリンカーコアにはご都合ではなくて理由があります。勿論カギはあの蒼鷹です。
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