もし、夜天の主に幼馴染がいたら・・・・(改)
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
二人きりの家族
第3話 はやての日常
刹那くんが学校に行ってからわたしは食器を洗い終えて、着替えてから洗濯機をまわした。
洗濯機をまわしている間に今日の支度をして、洗濯が終わるまでは本を読んどるんや。
わたしは時間があるときはいつも本を読んでる。
家事意外にできることがないし脚が悪いからみんなみたいに普通に遊ぶことはできへんから、
自然と本ばかり読むようになっとった。
ジャンルは様々やけど、ファンタジーや伝記なんかがわたしの流行りや!
今読んどる本も、お姫様を王子様が助けるゆうファンタジーものを読んどるんやで。
わたしが読書に夢中になっとると、洗濯が終わったアラームが鳴ったんで洗濯物を干した。
天気予報のお姉さんは今日は雨が降ることはない言うてたから1日外に干しといても大丈夫やろ。
洗濯物が終わったら掃除をしたいんやけど、
掃除は休みの日に刹那くんがやってくれてるからええとして・・・・
ほんならちょっと早いけど病院行こか。
わたしが通うとる病院は「海鳴大学病院」言うて、海鳴市では一番大きな病院なんよ。
2週間に一回診察で行ってるんやけど、中々進展はないんよ・・・・
どんな薬をもらってもちっとも良くならへん。
でも熱心にわたしのことを診てくれる先生がいてくれるから、蔑ろにもできへん。
せやからわたしも頑張って病院へ行くんや!
話はそれるけど、わたしはいつも一緒に持って行ってるものがあるんや。
わたしが物心ついた頃にはもうあったみたいなんやけど・・・・
鎖で縛られたちょお古い本なんやけどな。
なんや神秘的で捨てるのがもったいないってのもあるんやけど、
いつかこの鎖が切れて中が見れるかもしれんと思うとワクワクするんよ。
だからわたしはいつもこの本を肌身離さず抱えていたりもするんよ。
わたしはその本と持っていかなものを持って家をあとにした。
向かう場所は大通りのバス停や。
病院までは結構距離があるからバスで行かないとあかんのや。
お父さんかお母さんがいたら車で連れて行ってもらえるんやろうけど・・・・
わたしも刹那くんも親はもうお星様になってしもうたからな・・・・
一人でバスに乗って行くしかないんよ。
まぁバスの運ちゃんには迷惑かけてしまうんやけどね。
そこはしゃあない思うとるからいつも「ありがとう!」って言っとるよ。
バスに乗ってからはわたしは病院の近くのバス停に着くまでの間、
家で読んでた本の続きを読んだ。
本を読んでいると降りるバス停の名称がアナウンスで案内されたので私は降車ボタンを押した。
バスが停ってから運ちゃんに協力してもらってわたしはバスを降りた。
もちろんお礼は言ったで!
わたしはそれからのんびりと車椅子をこいで病院に入って、
診察券やらなんやらを出して担当の先生のところへ向かった。
わたしの担当をしてくれてる先生は「石田幸恵先生」言うて、小さい頃からずっとわたしの事診てくれてるんや。
病院での診察以外にも、両親のいないわたしと刹那くんの事を気にしてくれてとっても優しくて、わたしにとって本当のお母さんに思える時もある。
いつだったか刹那くんもわたしと同じことを言っとたなぁ。
「はやてちゃん、いらっしゃい。今日もちゃんと来たわね」
「もちろんです!早うよくなってちゃんと二本の足で歩けるようになりたいですから!」
石田先生に笑顔で出迎えてもらったからわたしも笑顔で答える。
それからいつものように診察を受けるんやけど、診察中って動いちゃいけないから、ちょう暇になってしまうんや。
本を読むこともできへんし、先生も集中してるみたいやから変に声かけられへん・・・・
せやからいつも刹那くんは今日は学校で何してるのかなーって考えるんや。
まぁ家に帰ってからいつも聴いとるんやけど、日中は聞くことなんてできへんから妄想するんや。(笑
それから数時間後、わたしはようやく退屈な診察から開放された。
「はやてちゃん、お疲れ様」
「はい。先生もお疲れ様です」
お互いに労いあってから、今後の診察方法を話し合った。
話し合いも終わったらわたしは先生と別れた。
「それじゃあ先生、また今度お願いします」
「ええ、お大事にね」
それからは受付で会計を済まして、図書館へと足を向けた。
後書き
久しぶりの更新で申し訳ございませぬm(o・ω・o)m
まぁ、第3話はやての視点で書いてみました。
稚出で、至らぬ点は多々あると思いますがよろしくです。
ページ上へ戻る