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英雄伝説~黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達~

作者:sorano
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第64話

バーゼルに到着したヴァン達は市内を徘徊する人形兵器達を撃破しながら、逃げ遅れた市民達を守っていた。



~バーゼル市内~



「大丈夫ですか…………!?」

「ビルに隠れてろ…………!ヴェルヌに請求するから証言よろしくな!」

周囲の人形兵器達の掃討を終えたアニエスは市民達に声をかけ、ヴァンは市民達に指示と要請をした。

「え、ええっ!?」

「わ、わかりました…………?とにかくありがとうっ!」

「コラ、何を勝手にやってやがる!?」

市民達が建物に避難すると同時にその場にレジーナやカエラ少尉達と共に駆け付けたアルヴィスがヴァン達に声をかけた。

「おお、先に片付けといたぜ。」

「か、片付けるのはいいがこんな時までミラの話か!?クレイユの時といい、お前は――――――」

「もう、アルヴィス!そんな場合じゃないでしょ!」

「かなりの数が入ってるみたいね。手分けして当たるにも――――――」

ヴァンに文句を言っているアルヴィスにレジーナがたしなめている中、カエラ少尉が周囲の状況を見て考え込んだその時

「アニエス!皆さ~ん!」

レン達と共に来たオデットがヴァン達に声をかけた。



「オデット…………!アルベール君に先輩も!」

「はあはあ、良かった~。大丈夫みたいだね!」

アニエス達の無事を確認したオデットは息を切らせながら安堵の表情を浮かべた。

「結構入られたみたいだな。そっちはどうなってる?」

「アラミス生は避難させた…………!他の街区の班も所在は把握済みだ!」

「通信状況が悪いのが気がかりだけどね。警察や他の遊撃士の人達、それに出張所に駐屯しているメンフィル帝国軍の部隊の人達にも可能な限りの指示を出しておいたわ。」

「ええっ!?そんなことまで…………!」

「!そうか、君がジンさんやエレインさんが言っていたメンフィル帝国のあの…………」

レンの手配にレジーナが驚いている中レンの正体に気づいたアルヴィスは真剣な表情でレンを見つめた。

「…………貴女が来ていたのが不幸中の幸いだったってところですね。予見していたのかは気になりますが。」

「生憎、生徒会長として真面目に引率していただけだから。ここまで勝手な”お茶会”を開かれたら、一時的に”本来の立場”に戻らざるをえないけど。」

苦笑を浮かべたカエラ少尉の指摘に肩をすくめて答えたレンは殺気を纏って厳しい表情で周囲を見回した。



「ッ――――まあいいです、指示をお願いします!貴女というオペレーターがいれば…………」

「…………そうだな、こちらも従おう!」

「うふふ、任されたわ。」

「え、え…………!?」

「さ、さっきのアレといい一体…………」

「レン先輩…………」

カエラ少尉とアルヴィスがそれぞれレンに指示を求め、その様子にオデットとアルベールが困惑している中アニエスは目を丸くしてレンを見つめた。

「!フフ、どうやら援軍の一部も到着したみたいね。」

「え…………」

「!上です!」

するとその時何かに気づいたレンの言葉を聞いたカトルは呆け、レン同様何かに気づいたフェリが上を見上げて声を上げるとメンフィル帝国軍の竜騎士(ドラゴンナイト)達が上空に現れた後次々とレン達の周囲に着地した後飛竜から降りてレンに敬礼した。



「お待たせしてしまい、申し訳ございません、レン皇女殿下!オージェ要塞からの先遣隊、到着致しました!」

「ご苦労様。”本隊”である地上部隊の到着予想は?」

「”本隊”は15分後に到着予定との事です!」

「え、え…………!?レ、レン先輩が…………こ、”皇女殿下”って…………!?」

「ま、まさか先輩はメンフィル帝国の――――――」

(今回は偶然オージェ要塞への援軍要請が容易に可能であるレン皇女がいたとはいえ、当局の到着予想よりも遥かに速い…………!こうなると、”彼ら”の投入は失敗だったかもしれないわね…………)

竜騎士とレンの会話を聞き、メンフィル帝国の軍人である竜騎士の”レンへの呼び方”を耳にした事でレンの”正体”を悟ったオデットとアルベールは驚きの表情でレンを見つめ、カエラ少尉は真剣な表情で竜騎士達を見つめて考え込んでいた。

「――――――レン皇女殿下!」

そこにセレーネがラヴィ達やレジーニア、アンリエットと共に現れ

「貴女はアルフヘイム卿!それにラヴィさん達やレジーニアさん、アンリエットさんも…………!」

「な――――――貴女は…………”蒼銀の聖竜姫”…………!しかも”エースキラー”に協力している”北の猟兵”達と共にいるという事は、まさか貴女――――――いえ、貴女と貴女の”主”までエースキラーの一員なの…………!?」

「”蒼銀の聖竜姫”だって!?」

「お、おまけにあのエースキラーの一員でもあるなんて…………という事はまさか彼女の主にして婚約者でもある”彼”もエースキラーの一員なの…………!?」

セレーネの登場にアニエスが驚いている中信じられない表情で声を上げたカエラ少尉の言葉を聞いたアルヴィスとレジーナもそれぞれ驚きの表情で声を上げてセレーネを見つめた。

「ナイスタイミングよ、セレーネ♪レジーニアさんとアンリエットさんも、せっかくの貴重な学生生活を満喫していた所だったのに、手伝ってもらって悪いわね。」

「気にする必要はないさ。君達のお陰でこうして学校に通うという貴重な体験をさせてもらっているのだから、このくらいの”雑事”を手伝うのは当然の義務だからね。」

「はい。今はこの地にはいらっしゃらない主様やメサイア様達の分まで頑張りますので、どうか私達にもご指示を…………!」

「レ、レジーニア…………?それにアンリエットまで…………」

「き、君達は一体…………」

セレーネ達の登場にウインクをしたレンは苦笑しながらそれぞれの得物である聖杖と魔杖を手に持っているレジーニアとアンリエットに声をかけ、レンに声をかけられたレジーニアは落ち着いた様子で、アンリエットは真剣な表情でそれぞれ答え、レジーニアとアンリエットまでレン達に加勢する様子を目にしたオデットとアルベールは困惑していた。



「ハッ、まさに”勢揃い”の状況じゃねぇか。」

「ま、こっちはこっちで流れに乗っかるまでだろう。リゼット――――――危機管理的にこの局面でのヤツらの”本命”は何だと思う?」

「…………いまだキャラハン教授が始めた”研究開発”は終わってはいない様子。アルマータがそれを引き継ぎ、真に歓声を目指しているとすれば…………都市全体の処理能とエネルギーにおける”結節点”を狙っているものと思われます。」

「…………!」

「心当たりがあるらしいな、どこだ?」

リゼットの予想を聞いて血相を変えたカトルの様子に気づいたヴァンはカトルに訊ねた。

「ええ――――――天文台です!あそこは元々、博士の研究室でもある!基部に格納されてるんです――――――導力ネットのメインターミナルでもある”中央端末”が!」

「そ、そんなものが…………!?」

「…………!オデット、金色の飛行艇はどこへ!?」

カトルの説明を聞いたフェリが驚ている中、カトルの説明を聞いてアルマータの飛行艇の行き先が気になったアニエスはオデットに訊ねた。



「あ、そういえば理科大学に飛んで行ったような…………!」

「…………間違いなさそうだな。」

「金色の飛行艇ってサルバッドの時にアイツらが撤退する時に現れた…………!」

「そうなると、理科大学に”A"の関係者――――――それも幹部クラスが襲撃している可能性が高いですね。」

「ああ。――――――その件を考えると、俺達は二手に分かれて行動した方がよさそうだな…………」

「片方は市内の人形兵器達の掃討、もう片方は”A”の関係者達の無力化か。」

オデットの話を聞いたヴァンが真剣な表情で呟いた後イセリアは血相を変え、真剣な表情で呟いたタリオンの推測に頷いたマーティンは今後の方針を考え込み、ラヴィがマーティンが考えている方針を口にした。

「街の方は任せたぜ。派手に駒を動かして注意を引き付けてくれや。」

「誰が駒だ、誰が!」

「うふふ、わかったわ。――――――それと”北”の協力者の4人はこっちを手伝う必要はないから、ヴァンさん達を手伝ってあげて。」

「市内の状況も落ち着いていないのに、私達は手伝わなくていいの?」

ヴァンの言葉にアルヴィスが反論した後レンはヴァンの言葉に頷いた後ラヴィ達に視線を向けて指示し、レンの指示にラヴィは若干驚いた様子でレンに確認した。

「こっちにはセレーネ達がいる上先遣隊とはいえ既にオージェ要塞からの援軍が到着したし、”本隊”の到着もそんなに時間がかからないわ。なら、戦力の増強が必要な所に余っている戦力である貴方達を充てるまでよ。」

「了解しました!でしたら、自分達の方は4人全員で理科大学への対処に向かわせてもらいます!」

「という事になったから、短い間にはなるが今回も共闘の関係、よろしく頼むぜ、裏解決屋。」

「ああ、こっちこそよろしく頼むぜ。」

ラヴィの確認に答えたレンの説明を聞いたタリオンは返事をし、マーティンは苦笑しながらヴァンに話しかけ、ヴァンはマーティンの言葉に頷いた。

「アルマータの狙い、必ず潰します…………!」

「ああ――――――今度こそ完膚無きまでになァ!!」

「サルバッドの時はまんまと逃がしちゃったけど、今度は逃がさず捕まえて、”貢献ポイント”を一気に稼ぐわよ~!」

フェリやアーロン、イセリアはそれぞれ決意の言葉を口にした後ヴァン達と共に理科大学へと急行し始めたがアルベールがアニエスを呼び止めた。



「ま、待ってくれ…………!アニエス、君まで行くつもりか!?ここまでの状況なんだぞ!?僕達といた方が…………!」

「アルベール君…………」

アルベールに呼び止められたアニエスはアルベールに視線を向けた後レンに視線を向け、アニエスの視線に対してレンは”自分で決めなさい”と視線で返した、

「…………大丈夫、心配しないでください!ちゃんと戻ってきますから!」

そしてアルベールを安堵させるように微笑みを浮かべて答えたアニエスはヴァン達と共に理科大学へと急行した。

「…………くそ…………!」

「想像以上にハードだけど…………もう、走り出しちゃった感じだねぇ。あたしたちはあたしたちでここでできることをしないと!」

ヴァン達が去った後アルベールは自分の無力さに悔しがり、オデットは苦笑した後気を引き締めた。

「ええ、いまだ通信は不安定な状況――――――各方面への連絡を手伝ってもらうわ。GIDのお姉さん、ギルドのお兄さんたち、セレーネにレジーニアさんとアンリエットさん、オデットとアルベール君も始めるわよ!」

「「ええっ…………!」」

「おおっ…………!」

「「「はいっ…………!」」」

「了解した…………!」

そしてレンの号令に力強く頷いたセレーネ達はレンの指示の下それぞれ行動を開始した。



ヴァン達が理科大学へと急行している中、次々と指示を出した後次の指示を考えているレンの元にアルベール達が次々と報告していた。



「先輩、西の住民の避難は完了です!」

「東の方も終わりました~!」

「こっちの敵は全部片付いたぞ!」

「わたくし達の方も終わりましたわ!」

「撃破完了――――――状況は!?」

「殿下!職人街区の市民達の避難、完了致しました!!」

「一応順調みたいね…………!次の区画に行くわよ!」

アルベールやオデット、アルヴィスとセレーネ、そしてカエラ少尉と空から飛竜を駆って着地した竜騎士の報告を聞いたレンは次の指示を出した。



「クソ、あの小娘…………!完璧に被害を最小限に収めやがるとは。もっと血と悲鳴が見られるはずだったのに、物足りなさすぎて反吐が出るねぇ…………!」

一方レン達の様子を高所から見ていたヴィオーラは悪態をついて怒りの表情を浮かべ

「先遣隊とはいえオージェ要塞からの援軍の予想外の到着の早さもそうだが裏解決屋も含めてこの場にいるのは想定外――――――釘付けにできただけでも成果としては十分だ。――――――!どうやらオージェ要塞からの”本隊”ももう到着してしまったようだ。」

「何っ!?」

冷静な様子で分析していたアレクサンドルはオージェ峡谷方面から現れたメンフィル帝国軍の騎馬隊が市内に次々と突入する様子に気づいて騎馬隊に視線を向け、アレクサンドルの言葉を聞いて驚いたヴィオーラは厳しい表情で騎馬隊を睨んでいた。

「本隊が到着した以上、恐らく竜騎士の部隊は上空からの支援やこの騒動を引き起こした”元凶”である俺達の捜索に充てられる事になるだろう。すぐに撤退する。”本命”は彼らに任せるとしよう。」

「チッ、サルバッドに続いていい所をと言いたい所だが。せいぜいこの街を染め上げてみせな…………あたしとボス好みの混沌(カオス)にさ!」

アレクサンドルが口にした今後の行動に舌打ちをしたヴィオーラはある人物達を思い浮べた後アレクサンドルと共に撤退を開始した。



「ひい~~~っ!機械の化物が~~~っ!」

「エアロトラムは使えん!連絡橋で職人街へ向かうがいい!まずは教会に避難するように!!10分程で遊撃士が来るだろう!」

ヴァン達が理科大学に到着する少し前、クロンカイト教授は大学の入り口付近で大学から次々と逃げてくる助手や大学関係者、そして観光客達に助言していた。

「ヤン兄、無事だったんだね…………!」

そこにカトルの声が聞こえた後ヴァン達がクロンカイト教授の元にやってきた。

「カトル、裏解決屋も戻ったか。予想より2分早いな。」

「ま、なんとかね。…………えらく落ち着いてますね?」

「アルマータどもが乗り込んで来たんじゃねぇのかよ?」

市内が混乱状況に陥っているにも関わらず冷静な様子のクロンカイト教授が気になったヴァンとアーロンはクロンカイト教授に訊ねた。

「想定の範囲内だったのでな。キャラハン教授がすでに亡くなっていた可能性も含めて。」

「っ…………!?」

「…………それって…………」

クロンカイト教授の推測を聞いたカトルは驚き、アニエスは複雑そうな表情を浮かべた。



「既に、独自のセキュリティ対策により、研究室への不正干渉は一時的に排除した。その結果、正午の時点でバーゼルでの私のプロジェクト工程は完了している。このまま去ってもよかったが流石に学生たちに不義理なのでな。元仔猫に協力して避難誘導を手伝いつつ、お前たちを待っていたというわけだ。」

「ヤン兄…………それにバーゼルを去るって…………」

「しかもこの短期間で”並列分散処理”への対策を…………」

「アンタの事情はどうでもいいが…………少しは協力してくれるみたいだな?人形兵器が侵入したみたいだが構内にいた人間は今ので全部か?」

クロンカイト教授の話にカトルとリゼットが驚いている中ヴァンはクロンカイト教授に大学の状況について確認した。

「大学関係者にアラミスの生徒、その他の観光客などは全員避難させた。ただし――――――監視カメラでミント髪の青年と包帯を巻いた娘の姿を確認している。遊撃士と警官が駆け付けて先行したが未だに戻ってきていない。」

「サイコ野郎(メルキオル)か…………!」

「…………あの人形遣いも…………!」

「遊撃士と警官の方々も心配ですが…………」

「どうやら見事に皇女の考えが当たったみたいだな。」

「ええ。お陰で自分達は4人全員揃った状態でアルマータの幹部達への対処ができるのですから。」

「しかも裏解決屋達とも共闘している事で人数差で言えばこっちが圧倒的に上なんだから、見つけ次第人数差を利用してボコっちゃいましょう♪」

「サルバッドの時と違って、今度は逃がさない…………!」

クロンカイト教授の情報を聞いてメルキオルとサルバッドの時に現れた天使型の傀儡の人形遣いがいる事にアーロンとフェリはそれぞれ戦意を高め、アニエスは先行した遊撃士や警官達の身を心配し、マーティンとタリオンはそれぞれ真剣な表情で呟き、イセリアは口元に笑みを浮かべて呟き、ラヴィは決意の表情で大学を見つめた。



「…………キャラハン先生を唆し、結局は切り捨てたマフィア…………これ以上、博士の大切な場所に勝手な手出しをさせない…………!」

一方カトルも静かな怒りを纏って呟いた後大学へと向かい始めるとクロンカイト教授がカトルを呼び止めた。

「…………行くつもりか、カトル?研究者の領分からは明らかに逸脱しているのはわかっているだろう。」

「…………ヤン兄はこのままみんなの避難誘導をお願い。FIOとXEROSもいるから心配しないで…………!」

「勿論、私達もついてます。」

「穏便ってのは難しくなっちまったが、事態を悪化させないようにはしますよ。」

クロンカイト教授の忠告に対してカトルが答えた後アニエスとヴァンもそれぞれカトルの身を心配しているクロンカイト教授を安心させる言葉を口にした。

「ならば、せめて無理だけはするな。FIOとXEROSがいたとしても。」

「うん、わかってる…………!」

そして大学構内へと突入したヴァン達は徘徊している人形兵器達を撃破しながら天文台の前に到着すると驚きの光景を目にした。



~バーゼル理科大学・天文台前~



「!誰か倒れてます…………!」

天文台の前に警官達や遊撃士が倒れている所を発見したフェリはヴァン達と共に倒れている面々を見回した。

「大丈夫ですか!?」

「…………ぅ…………」

「…………アンタたちは…………」

「…………かなりの深手ですが命に別状はなさそうですね。」

アニエスが駆け寄って声をかけると警官の一部は呻き声を上げ、意識が戻った遊撃士はヴァン達に視線を向け、リゼットは警官達や遊撃士の怪我の具合を確認した。

「おい、何があった?」

「ダガー使いと、人形使いが、中に…………を、起動して…………」

ヴァンの問いかけに答えかけた遊撃士だったが、途中で意識を失い、気絶した。



「…………中央端末のことでしょう。どうして外部の人間が…………」

「殺られた教授がゲロったのか?――――――何にせよ、そこにいるわけだな。つ―訳で出番だぜ、姉貴、オフクロ!!」

カトルの疑問に自身の推測で答えたアーロンはマルティーナとユエファを召喚し

「ああ、気を引き締めていくぞ。アニエス、お前も今の内に”切り札”を呼んでおけ!」

「はい!来て――――メイヴィスレイン!!」

「…………今度こそ、止めてみせます。」

号令をかけたヴァンはアニエスに指示をし、ヴァンの指示に頷いたアニエスはメイヴィスレインを召喚し、フェリは決意の表情で天文台を見つめた。



そしてヴァン達は天文台に突入した――――――

 
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