ドリトル先生の長崎での出会い
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第九幕その六
「かつてはね」
「そうそう、先生昔は煙草吸ってたね」
「イギリスにいた頃は」
「パイプでよく吸ってたね」
「そうだったね」
「うん、けれど煙草はね」
今はというのです。
「吸わないね」
「煙草止めたね」
「そうしたね」
「それで今は吸っていないね」
「パイプでも葉巻でもね」
「勿論巻き煙草もね」
「そうなったね、まあ煙草は間違いなく身体に悪いから」
だからだというのです。
「吸わない方がいいね」
「煙も身体に悪いし」
「周りにも迷惑がかかるし」
「服に匂いもつくし」
「吸わないことが一番だね」
「そうだよ、だから今は吸わなくて」
そうであってというのです。
「その分健康だよ」
「そうだね」
「そうなっているね」
「先生はね」
「前以上にそうなったね」
「そしてお茶とね」
ミルクティーを飲みつつお話しました。
「お酒に食べものをね」
「楽しんでるね」
「そして学問もね」
「そうしているね」
「そうして皆とも一緒にいるからね」
一緒にティータイムを楽しんでいる皆にも言いました。
「僕は幸せだよ」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
「僕達もね」
「先生が毎日楽しい日々を過ごして」
「僕達も一緒って言ってくれると尚更だよ」
皆もそう言って喜びます、先生はそうしたお話をしながらそのうえでティータイムを楽しみました。そうしてです。
ティータイムの後で長崎駅に行きました、その頃には雨はすっかり上がってお空は晴れ渡ろうとしています。
アスファルトは次第に乾いてきています、その中で先生は言いました。
「雨が止んでよかったね」
「そうだね」
「長崎は本当に雨が多いけれど」
「止んでよかったね」
「お空は晴れてきているし」
「それじゃあね」
「心おきなく観て回れるよ」
先生は笑顔で言いました。
「だからね」
「そうしようね」
「是非ね」
「駅前にその周りも」
「本当に駅はその街の玄関だから」
それでと言う先生でした。
「観られるならね」
「観た方がいいね」
「そうだね」
「こうして」
「そうだよ、この立体的な駅前もね」
こうお話してです。
先生は皆と一緒に駅前を観て回りました、色々なお店や人の行き交う姿を観てそうしてなのでした。
先生は皆にです、笑顔で言いました。
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