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博士の挑戦状

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第二百十話

               第二百十話  壮大なゲーム
 小田切君は女神転生もヘラクレスの栄光もそれぞれの攻略本を読みつつプレイしていったが数日経って博士に言った。
「あの、どっちの作品も」
「壮大であるな」
「物凄く長いです」
「難しいだけでなくな」
「はい、ドラクエも凄くて」
 そしてというのだ。
「ウィザードリィもですが」
「しかしじゃ」
「女神転生もですね」
「ヘラクレスの栄光もな」
「ちょっとファイナルファンタジ―の最初もしましたが」
 こちらのゲームもというのだ。
「どれもです」
「壮大であるな」
「ファミコンでこんなゲームがあるなんて」
「作ったのじゃ」
 博士は一言で言い切った。
「当時のスタッフの人達がな」
「一画面のゲームだったのが」
「ほんの数年前まではな」
 そうであったがというのだ。
「凄まじい努力をしてな」
「その結果ですか」
「そこまで至ったのじゃ」
「物凄い進化ですね」
「確かに画面は未熟じゃな」
「音楽も」
 小田切君はそちらの話もした。
「そうですね」
「しかしであるな」
「凄い進化ですね」
「そして面白いな」
「かなり」
「そこまでの作品を作ったのじゃ」
「一画面から僅か数年で」
「容量に入られるだけの要素を入れてな」
 ファミコンのそれのというのだ。
「作っておってじゃ」
「ここまで進化したんですね」
「やはりそこに情熱があるからな」
「これだけ面白いんですね」
「そうじゃ、ではプレイには時間がかかるが」 
 それでもというのだった。
「存分に楽しむのじゃ」
「そうさせてもらいます」
 小田切君は博士に答えた、そうしてだった。
 女神転生とヘラクレスの栄光をプレイしていった、その間にウィザードリィとファイナルファンタジーも進めていった。


第二百十話   完


                2024・10・11 
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