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博士の挑戦状

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第二百九話

              第二百九話  RPGの時代
 博士が出したソフトは女神転生それにヘラクレスの栄光というゲームだった、博士はこの二作品を出して小田切君に話した。
「この二つのシリーズも画期的であった」
「そうなんですね」
「やはり抜群に面白くてな」
「ファミコンの歴史に残るんですね」
「そうじゃ、女神転生の難易度は高いが」
 それでもというのだ。
「3Dの迷宮型のゲームでな」
「それで、ですか」
「敵を倒しつつ迷宮を踏破してくが」
「難しかったんですね」
「攻略本なくしてはな」 
 博士はとてもという口調で話した。
「攻略は無理であった」
「そうだったんですね」
「壮大なゲームで敵の種類も多く」
 そうであってというのだ。
「仲間にしたモンスターを合体させてな」
「ああ、新しいモンスターに出来ましたね」
「そうであった」
「ファミコンで出来たんですね」
「容量が乏しくてもな」
「頑張ってですね」
「出来る様にしておった」
 そうだったというのだ。
「これがな」
「そうなんですね」
「これがシリーズ化してな」
「ああ、何とか転生ですね」
「そのシリーズになった」
「そうだったんですね」
「そこまでの名作だった、そしてじゃ」
 今度はヘラクレスの栄光を見せて話した。
「こちらはフィールドタイプでな」
「ドラクエみたいに」
「ギリシア神話を題材としておってな」
 そうした作品でというのだ。
「こちらもじゃ」
「人気があったんですね」
「ギリシャの神々も出てな」
「まさにギリシャ神話ですね」
「それで面白かったのじゃあ」
「じゃあ両方プレイしてみていいですか?」
 小田切君は博士に問うた。
「面白いなら」
「その為に出した」
「じゃあ攻略本も」
「こっちじゃ」
 博士はそれぞれの作品の攻略本も出した、そうしてどちらの作品のプレイをはじめた。


第二百九話   完


                   2024.10・11 
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