星河の覇皇
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第八十七部第四章 首相官邸にてその四十五
「常にです」
「日本に対しようとしていますね」
「それが韓国の国是になっていて」
「市民の感情ですね」
「国益とは何か」
韓国にとってのそれはというと。
「それはです」
「韓国では日本に勝つことですね」
「あらゆることで」
「だから日本の得意分野ならば進出しますね」
「意地でも、勝てない状況でもです」
その分野のシェアを日本が独占していてもだ。
「無理にです」
「入ってですね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「日本に勝とうとします」
「そして勝つことがですね」
「韓国の国益です、日本が得意でない分野に進出して」
そうしてというのだ。
「そちらで利益をあげようとはです」
「思わないですね」
「どうにも」
これがというのだ。
「我が国は」
「そしてそれがですね」
「千年以上続いています」
「二十世紀の終わりから」
「そうです」
まさにというのだ。
「それで私もです」
「日本に対して何もしないと」
「そう言われてです」
韓国市民からというのだ。
「批判を受けています、実は退任後ある大学総長のポストを打診されていますが」
「そうなのですか」
「大学の方から。ですが」
それでもというのだ。
「これではですね」
「そちらもですね」
「お断りした方が」
その方がというのだ。
「いいとです」
「お考えですか」
「最近は」
「そうなのですか」
「今の職務に専念していますが」
それでもというのだ。
「祖国では私は批判が多く」
「戻られてもですか」
「そうした状況なので。大学に入りましても」
総長になってもというのだ、韓国の名門大学から申し出が来ているのだ。それも今では複数のそうした大学からである。
「大学の方に迷惑がかかる」
「だからですか」
「はい」
どうしてもというのだ。
「そのことが気になりまして」
「受けることはですか」
「政治家は批判を受けるものです」
これはいいとだ、金は述べた。
「そして時としてです」
「誹謗中傷の類もですね」
「タブロイド紙はそれが仕事です」
誹謗中傷を書くことがというのだ、こうした新聞はそれこそ意図的な悪意ある嘘しかも人を煽動する記事すら平気で書くものだ。
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