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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第五話 登場!ウルトラ四兄弟その一

                          登場!ウルトラ四兄弟
「さて、諸君」
 メフィラス星人は同志達を前にしていた。既に円盤は地球のすぐ側まで来ていた。
「これでウルトラマン達は残り三人になった」
「まずはよしとするべきかな」
 メトロン星人がそれを聞いて述べた。メフィラス星人の後ろにはブロンズ像となったレオ達の姿がある。
「全員仕留められなかったのは残念だがな」
「まあよいではないか」
 テンペラー星人にカタン星人が言った。
「三人ものウルトラマン達を封じることができたのだ。それだけでも大きい」
「そうだな」
 それにバルタン星人が頷く。
「それで充分ではないか。残りは三人だ」
「そうだ」
 ファイアー星人がそれに応える。
「後三人だ。メフィラスよ、時ではないか」
 彼はその上でメフィラス星人に問うた。
「仕掛けるのは。どうだ」
「うむ」
 メフィラス星人はそれに応えてきた。そして述べる。
「そうだな。ではあれを放つとしよう」
「わかった。だが」
 ここでミステラー星人が言ってきた。
「ヤプールは封じておかなければな」
「そうだ。ヤプールだけはな」
 メフィラス星人もそれには同意してきた。
「解放してはならぬ。既にそれは異次元に移しておいた」
「そうなのか」
「そうだ。下手にこちらにおいておいてはな」
 バルタン星人に答えて述べた。
「危険だ。だからだ」
「それがよいな」
 メトロン星人はそれに賛同してきた。
「ヤプールはあまりにも邪悪だ。放置しておいてはあまりにも危険だ」
「確かにな」
 あのテンペラー星人もそれに頷いてきた。
「あれはわしでも手に余る。やはり隔離しておくのが一番よいな」
「その通りだ。では諸君」
 メフィラス星人は彼等の話が終わってからまた声をかけてきた。
「そろそろヒッポリト星人達が帰って来る。そして高見の見物といこう」
「あれがウルトラマンを倒すのをか」
「そうだ。楽しい見世物になる」
 ファイアー星人に答える。
「じっくりとな。いよいよ地球が我等の手に」
「うむ」
 彼等は頷き合った。そして円盤でウルトラマン達に対して切り札を放つのであった。

 三人の同士達をブロンズ像にされたウルトラマン達は苦渋に満ちた顔で神戸にいた。彼等はその公園でこれからのことを話し合っていた。
「まずは戦うしかない」
 東光太郎の姿になっているタロウが言った。
「三人だけでも」
「しかし教官」
 ヒカリが彼に言う。
「相手は名だたる宇宙人達です。我々だけでは」
「それでもだ」
 タロウはヒカリに言葉を返す。
「我々は戦わなくてはならない」
「例え相手がどれだけいようと戦わなくてはならない」
「それでは」
「そうだ、行くぞ」
 タロウは二人に対して言う。強い言葉で。
「ウルトラの戦士だからですね」
「そうだ」
 ミライにも答えた。
「それはわかるな」
「勿論です」
 淀みなぞ全くない返事であった。
「じゃあすぐにでも」
「ああ、いいな」
 タロウはミライとセリザワに問うてきた。
「行くぞ」
「はい」
「行きましょう」
 二人も迷ってはいなかった。彼等は何人でも戦うつもりだった。 
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