ハッピークローバー
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第百三十五話 最後の競技その八
「あそこがどんな国かなんて」
「もう言うまでもないしね」
「そうした人ってことで」
「言うこと聞いてたら駄目ね」
「そんな漫画読んだら馬鹿になるわね」
富美子はきっぱりと言い切った。
「絶対に」
「そうよね」
かな恵もまさにと同意した。
「そんな漫画読んだらね」
「言うこと少しでも聞いたらね」
「馬鹿になるわね」
「何か最近わかってきたわ」
富美子は考える顔になって話した。
「馬鹿ってお勉強出来ない人とね」
「アホとも言うわね」
「ええ、それでもう一つあって」
それでというのだ。
「物事の考え方がとんでもない」
「そうした人も馬鹿ね」
「アホとも言っていいかしら」
「馬鹿はものを知らなくて」
かな恵は考える顔になって富美子に返した。
「アホはものをわからない」
「違うのね」
「関西ではアホって言うことが多いわね」
「関東が馬鹿でね」
「殆ど同じ意味だけれど」
頭が悪いという意味である。
「違うみたいよ」
「馬鹿はものを知らなくて」
「アホはものがわからない」
「そうした意味なのね」
「それぞれね」
「そうなのね、それで今言う馬鹿は」
「考え方がとんでもない人ね」
かな恵はここでこう言った。
「ドキュンね」
「そう、ドキュンもね」
「馬鹿ね」
「そのことがわかってきたわ」
「お勉強ってすればよくなるしね」
「私達はあまりしてないけどね」
「ええ、けれどね」
それでもというのだ。
「予習復習ちゃんとしたら」
「よくなるわね」
「けれど考え方は」
「また違うわね」
「それが馬鹿だと」
それならというのだ。
「もうね」
「どうにもならないわね」
「それでね」
かな恵は考えつつさらに言った。
「そうしたドキュンは考え方がおかしくて」
「そうした人がマスコミとか学校の先生に多いのよ」
「そうしたお仕事の人達ってお勉強は出来ても」
「それでもね」
富美子はかな恵に話した。
「考え方がおかしい人が多いのよ」
「ヤクザ屋さん、最近減ってるし」
実は暴力団構成員の数はかなりの減少傾向にある、これは暴力団新法によるところが大きいという。
「半グレになるかしら」
「ああ。ヤクザ屋さんよりタチ悪いわね」
「マスコミの人達とか学校の先生って」
「そうかもね」
「あの漫画の登場人物もヤクザ屋さんっていうより」
アウトローはアウトローでも彼等のルールがある者達と違いというのだ。
「半グレね」
「半グレの方が悪質よね」
「そうよね」
「半グレってルール無用の」
無軌道に己の欲望のまま悪事を犯すというのだ。
「そうしたね」
「悪質な人達よね」
「その漫画のキャラは」
「タトゥー入れてないけれど」
かな恵は半グレ達の様にと返した。
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