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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第三話 六番目の戦士、八〇番目の戦士その一

                          六番目の戦士、八〇番目の戦士
「そうか、ブラック指令が倒されたか」
「予想通りではないか」
 メフィラス星人に対してヒッポリト星人が述べた。彼等は相変わらず巨大な円盤の中に円を描いてそこにそれぞれ立っていた。無論他の同志達も同じである。
「確かに円盤生物は強力だがな」
「彼自身あまりにも脆い。それを衝かれたのだ」
 メトロン星人がそう述べる。
「しかしだ」
 だがここでファイアー星人が述べた。
「ウルトラマンレオとアストラの兄弟までやって来た。これをどうするかだな」
「既にマグマ星人やザラブ星人達が地球に向かっている」
 カタン星人がそれに返す。
「だが」
「うむ、無理だな」
 ガッツ星人がそれに応えた。
「あの連中ではな。所詮はな」
 ナックル星人も同じ考えであった。
「あの程度の連中ではものの数にもなるまい。メフィラスよ」
 テンペラー星人がメフィラス星人に声をかけてきた。
「どうするつもりだ。このままではかえってウルトラマン達を増長させてしまうぞ」
「何なら私が行こうか」
 バルタン星人も名乗りをあげてきた。
「いや、それには及ばない」
 だがメフィラス星人はそれを退けた。
「ここは慎重にいこう。まずは地球に向かった同志達だが」
「うむ」
「まずは動かないように伝えてくれ。それでも動いた場合は知らないがな」
「何か考えがあるのか」
「実は地球にもう二人のウルトラマンが向かっているのだ」
「もう二人だと」
「まさか」
 そこにいた全ての者がメフィラス星人の言葉に大なり小なり動揺を見せていた。
「そうだ、ウルトラマンタロウとウルトラマン80だ」
「ならば尚更ここで勝負に出なくてはならぬのではないか?」
 バルタン星人がそれに問う。
「ウルトラマン達が集結してきているのならば」
「そうだ、すぐに手を打たなくてはならない」
 メトロン星人も述べる。
「どうするのだ、メフィラスよ」
「まあ驚くな同志諸君、手はある」
 メフィラス星人はそう言って同志達を安心させる。
「どうするつもりだ?」
「ヒッポリト星人」
「うむ」
 それに応えてヒッポリト星人が声をあげてきた。
「ガッツ星人、ナックル星人」
「我等もか」
「そしてどうするつもりだ」
「君達に作戦を頼みたい。君達の得意とするやり方でな」
「我等のやり方でよいのだな」
「そうだ、君達のやり方でだ」
 メフィラス星人はまずはガッツ星人とナックル星人に述べた。
「そして君のやり方でもだ」
「そこに私か」
「そうだ、わかってくれるな」
「うむ、わかった」
「そういうことなら任せておけ」
 ガッツ星人とナックル星人にはメフィラス星人の考えがわかった。そのうえで頷いてきた。
 そしてヒッポリト星人も。だが彼はそれでもメフィラス星人に問うてきたのであった。
「だが全員罠にかかるとは思えないぞ」
「それでもいいのだ」
 しかしメフィラス星人はそれでもよしとした。
「彼等の戦闘力が落ちればな。それでいいのだ」
「そうか、わかった」
「今地球に来ている、若しくは向かっているウルトラマンは合わせて六人」
「それに潜伏していると言われているウルトラ四兄弟もか」
 メトロン星人の言葉にファイアー星人が続く。
「住人だ。かなり厄介だぞ」
「そこにゾフィーの存在もある」
 カタン星人とミステラー星人も述べた。
「十一人もいるのだ。どうするつもりなのだ?」
「その為にだ」
 メフィラス星人は同志達にまた答えた。
「諸君、大軍を相手にするにはどうすればいい」
 あえて同志達に問うてきた。
「決まっている」
 バルタン星人がそれに答えてきた。 
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