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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第二話 兄弟戦士登場その六

「聞きたいことがある」
 隊長は言った。
「どうしてここにいるのかをな」
「何故だと思うか」
 隊長を見据えて問い返す。
「多くの宇宙人達が同時に地球を狙っているといったところか」
 隊長はブラック指令を見たまま述べた。
「どうかな、それで」
「ふふふ、流石だな。察しがいい」
 口の端だけで笑う、目は全く笑ってはいない。
「私だけではないのだ」
「他にもか」
「この神戸のこともまた知っている。だからこそ」
「そうか。そこまでわかればいい」
 隊長はそう言うと銃を彼に向けてきた。
「私を倒すというのか?」
 ブラック指令は剣を出してきた。
「果たして倒せるか?」
「倒してみせるさ」
 落ち着いた声で述べる隊長であった。その声に戸惑いはなかった。
 ノーバがその両手の鎌と鞭でヒカリに猛攻を仕掛けていた。それに対してヒカリは防戦一方であった。
「ヒカリ!」
「心配はいらない」
 気遣うメビウスに対して言う。危うくガスをかわした。
「この程度で」
「そうか」
「それよりも君はブラックエンドを倒せ」
 ヒカリは言う。
「今は目の前の敵をだ」
「目の前の敵を」
「そうだ、ノーバの弱点はわかっている」
 そう言ってノーバを見据える。
「だから。任せろ」
「わかった。じゃあ僕は」
「そうだ、まずは目の前の敵だ」
 ヒカリはメビウスに教えた。
「いいな。それからだ」
 メビウスもそれに従う。そのうえでブラックエンドに向かう。その攻撃は激しいがヒカリは徐々に押していた。
 ブラックエンドの体当たりを受け止め肩車にして投げる。起き上がり噛み付いてくるがそれも防ぐ。そして円盤生物が態勢を崩したのを見て勝負をつけにきた。
「ジョワッ!」
 メビュームナイトブレードを出してブラックエンドに向かう。それでメビュームナイトブレード=アクティブレードアタックを仕掛けた。
 これが決め手となった。さしものブラックエンドも倒れ爆発して果てた。その時ヒカリもまたノーバに対して勝負に出ていたのであった。
「こいつの弱点はここだ!」
 頭部めがけて両手を十字にさせて光を放つ。それの直撃を受けたノーバもまた爆発の中に消えたのであった。
「おい、ウルトラマン達がやったぞ!」
「なら俺達もだ!」
 リュウやテッペイ達もそれを見てシルバーブルーメへ攻撃を集中させる。同時にマリナが出したウィンダムの攻撃を受けてシルバーブルーメもあえなく倒れた。
「よし、いい調子じゃないか!」
 補佐官はモニターに映るGUYSとウルトラマン達の活躍を見ながら満面に笑みを浮かべていた。
「いやあ、一時はどうなることかと思ったが」
「このまま乗り切れそうですね」
「それはどうでしょうかね」
 秘書官も交えた楽観的な言葉はテッペイによって消されてしまった。
「まずいのか、まだ」
「だってブニョがいるんですよ」
 テッペイはそこに釘を入れてきた。
「かってウルトラマンレオを氷漬けにしてバラバラにしてきたブニョが」
「むっ、そうだったな」
 補佐官もそれは覚えていた。
「そんなのがいたらやっぱり安心できませんよ。大丈夫だったらいいですけれど」
 コノミも心配そうな顔をする。それを見て補佐官と秘書官はまた弱った顔に戻るのであった。
 だがレオは同じ間違いを二度はしない。ブニョに対してまずは全身から光を放ってその水分を蒸発させにかかった。
 それでブニョを弱らせてから勝負にかかった。高く跳び上がりレオキックで止めをさすのであった。
 アストラも同時にキックを放っていた。それでアシュランの頭を潰しそれぞれの相手を倒したのであった。 
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