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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第七幕その十

「ずっといてね」
「そうだよね」
「しっかり働いてくれる人の方がいいよね」
「徴兵制って義務だしね」
「どうしてもやる気は乏しいし」
「志願する人と比べて」
「志願する人達は是非にと思ってるよ」 
 そうした人達だというのです。
「だから士気も高くてね」
「それでだよね」
「長くもいてくれるからね」
「だからいいよね」
「徴兵制よりもずっと」
「それがわかっていない人は勉強すべきだよ」
 是非にというのです。
「今の日本もっと言えば今の軍隊はね」
「志願制の方がいいね」
「その国それぞれの事情があっても」
「それでもだよね」
「志願制の方がいいね」
「やる気のある人がずっといてくれて」
 そうしてというのです。
「頑張ってくれるなら」
「その方がいいよね」
「何といっても」
「今の兵器ってかなり専門的だし」
「軍隊の技術も」
「それですぐにいなくなる徴兵制よりも」
 むしろというのです。
「志願制だよ」
「全くだね」
「いや、本当にね」
「先生の言う通りよ」
「先生はよくわかってるね」
「こうしたことも」
「学んでいるからね。それに軍隊はあまり大きくても」
 自衛隊は規模が小さく人手不足が問題でもというのです。
「それはそれで問題だよ」
「軍事費がかかって」
「それが国の財政の負担になるから」
「それでだね」
「問題だね」
「実際日露戦争の後日本は戦費で苦しんだしね」
 日本にしてもというのです。
「戦前の日本はいつも国家の発展と国防のバランスに苦労したしね」
「国を守ってね」
「そして国を豊かにする」
「その両方をやっていかないといけないから」
「苦労していたね」
「もっといい例として北朝鮮だよ」 
 この国だというのです。
「何故か日本に徴兵制度が復活するとか言う人の多くはこの国が好きだけれど」
「あからさまに矛盾してるよね」
「あの国徴兵制だしね」
「それも国民皆兵の」
「そんな国だから」
「そうだけれどね」
 そうした国だからだというのです。
「人口と比べて軍隊は巨大だし」
「自衛隊の何倍も大きいんだよね」
「日本の何分の一の人口で」
「日本は一億二千万いくかいかないか」
「北朝鮮は二千万ちょっとだね」
 それ位だというのです。
「それで自衛隊は陸空海合わせて二十万かな」
「それ位かしらね」
「対する北朝鮮軍は百万以上」
「一億二千万で二十万ちょっととね」
「二千万で百万以上じゃね」
「比べ様もないよ、全くね」
 それこそというのです。 
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