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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第七幕その九

「自衛隊も色々事情があってだね」
「案外規模は小さくて」
「人手も不足しているんだね」
 オシツオサレツは二つの頭でお話します。
「そしてそのことも問題なんだね」
「どうしても」
「そうなんだ、ただ解決方法はあって」
 その人手不足をです。
「採用基準をちょっと緩めたらね」
「それでいいんだ」
「人が多く入って来て」
「それで解消するんだ」
「そうなの」
「そうなんだ、このことはね」
 人手付録の問題はというのです。
「こうしたら結構簡単にね」
「解決するんだ」
「採用基準緩めたら」
「それでなのね」
「今の採用基準はかなり厳しいからね」 
 自衛隊のそれはというのです。
「だからね」
「それでだね」
「入隊する人が少ない」
「どうしても」
「それが人手不足につながっているんだ」
「今の基準を多少緩めてもね」
 そうしてもというのです。
「相当に厳しいから」
「緩めてもいい人が入って来るね」
「確かな人達が」
「そうなるね」
「それに入隊してから厳しく教育されるから」 
 このこともあってというのです。
「多少緩めてもね」
「いいね」
「それで人手不足が解消するんだ」
「そうだね」
「そう、そしてね」
 先生は焼きそばを食べてお酒を飲みつつさらにお話します。
「よくこうしたお話したら徴兵制がどうとか言う人いるけれどね」
「ないよね」
「先生よく言ってるけれど」
「今の日本で徴兵制はないね」
「絶対に」
「そもそも戦前の徴兵制でもね」
 日本のというのです。
「採用基準が滅茶苦茶厳しかったんだ」
「体格がよくて品行方正」
「そうでないとだよね」
「徴兵制も合格しない」
「そうだったね」
「それこそクラスで一人か二人位しかね」
 それこそというのです。
「合格しなかったよ」
「それだけ厳しいと合格する方が凄いね」
「兵隊さんになる方が」
「むしろね」
「そうだよ、若し戦前の徴兵制を復活させたら」
 そうしたらというのです。
「もうね」
「それこそだよね」
「かえって人が少なくなるよね」
「そうなるよね」
「そうだよ、しかも二年や三年でいなくなる人よりも」
 徴兵制は任期制なのでそれ位で任期満了で軍隊を去るのです、先生は徴兵制度のこのことも知っているのです。 
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