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ドリトル先生とラーメン

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第九幕その四

「日本のラーメンとはね」
「別だよね」
「それは」
「そう思っていいね」
「実際インスタントラーメンでもね」
 こちらでもというのです。
「韓国のラーメンは独特だね」
「独特の殻さでね」
「唐辛子と大蒜のキムチ味で」
「また違うよね」
「韓国のラーメンだね」
「そう思うよ、また別だよ」
 先生は言いました。
「あちらのラーメンもいいけれどね」
「独特の辛さでね」
「食べて美味しいわよね」
「インスタントラーメンにしてもね」
「そう思うよ、本当に日本のラーメンが味が薄いか」
 それはといいますと。
「その人の主観でも」
「僕達からすればね」
「決してね」
「味は薄くないよ」
「むしろ濃い位だよ」
「そう、本当にラーメンは塩分が高くて」
 その分多くのお塩を使っているというのです。
「その味がね」
「出ているよね」
「脂質も高いしね」
「胡椒とか香辛料も使うし」
「おうどんやお蕎麦と比べたら」
 日本の他の麺類と、というのです。
「味が濃いよ、ただ焼きそばと比べると」
「流石にね」
「味は薄いかもね」
「焼きそばの濃さは別格だからね」
「あの味はね」
「それは仕方ないよ」
 どうしてもというのです。
「焼きそばはまたね」
「そうだよね」
「焼きそばはそうしたお料理で」
「お酒にも格別に合うしね」
「そうだね、あと焼きそばをどの国のお料理と言うか」
 それはといいますと。
「流石の日本人もね」
「日本料理って言うよね」
「洋食や中華料理を他の国のお料理と言っても」
「そんな日本人でもね」
「焼きそばについては」
「あとたこ焼きとかお好み焼きもね」
 焼きそばと同じく粉ものと言われるこうしたものもというのです。
「そうなるね」
「そうだよね」
「流石に日本料理と言うしかないわ」
「他の国にはないから」
「原型になったお料理すら」
「蛸を食べる国は少ないよ」 
 先生はたこ焼きのお話をしました。
「烏賊だってね」
「いか焼きもね」
「関西は粉もののいか焼きと丸ごと焼くの二種類あるけれど」
「烏賊だってね」
「食べる国少ないし」
「ああして食べることなんて」
 そもそもといいうのです。
「他の国にはないから」
「イギリスなんて特にね」
「蛸も烏賊も食べないから」
「先生だって食べたことなかったしね」
「イギリスにいる間は」
「それで他の国のお料理と言われると」
 それはというのです。 
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