ドリトル先生とラーメン
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第八幕その六
「なかったよ」
「そうでしたか」
「全く以て日本人の発想は凄いよ」
「お料理についても」
「何かを知って」
そうしてというのです。
「そこからね」
「思わぬものを生み出しますね」
「魔改造という言葉があるね」
「インターネットでもありますね」
「それを行えるのが」
まさにというのです。
「日本人でね」
「お料理についてもそうですね」
「そう言えるよ」
「色々なものにそうして」
「そしてね」
「お料理でもですね」
「そうなんだ」
こうトミーにお話しました。
「これがね」
「そうなんですね」
「それでね」
「お魚からだしを取るラーメンもね」
こうしたラーメンもというのです。
「魔改造と言っていいね」
「そうなりますね」
「そうしたものを生み出せる発想と実行力がね」
「日本人の凄いところだね」
「まさにね」
先生はさらに言いました、
「それを生み出せるのは九十九パーセントの努力と」
「一パーセントの閃きですね」
「そうだよ、まずはね」
「努力ですね」
「九十九パーセントの努力をして」
そうしてというのです。
「そこにね」
「一パーセントの閃きですね」
「その閃きを得るには」
「努力があって」
「その中で得られるから」
「日本人の多くは努力していますね」
「それぞれの分野でね」
そうしているというのです。
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「閃きを得る、多分それはね」
「神様が授けてくれますね」
「閃きは不思議だね」
先生は閃きに対してこんなことも言いました。
「必死に努力していると」
「その中でふとですね」
「来るからね」
「そうしたものですね」
トミーもそれはと応えました。
「本当に」
「だからね、閃きは何処から来るか」
「そのことを考えると」
「神様が授けてくれるとね」
「考えられますね」
「僕はそう考えているよ」
先生は穏やかな声で答えました。
「本当にね」
「そうなんですね」
「エジソンの言葉だけれどね、今のお話は」
「天才とはですね」
「日本ではそう言われていたけれど」
その実はというのです。
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