オズのカリフ王
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第六幕その六
「僕も。あとです」
「あと?」
「外の世界ではワイバーンは怖いと言われてるそうですが」
「ああ、そうみたいじゃな」
「ここはオズの国ですから」
「お主達もじゃな」
「こうしてです」
まさにというのです。
「穏やかです」
「そうなのじゃな」
「そのことも安心して下さい」
「そうか、何かじゃ」
ノーム王はワイバーンの言葉を受けて笑顔で言いました。
「こうしておるとな」
「それならですか」
「馬に乗ってな」
そうしてというのです。
「その後で楽しく話す」
「そうした風ですか」
「そう思った」
こう言うのでした。
「まことにな」
「そうですか」
「そういえばこの国には馬もあるか」
「はい、浮島の上を移動する為にです」
若い竜騎士の人が答えてくれました。
「私達は馬にもです」
「乗るのか」
「そうしています」
「そうなのか」
「それで馬術にもです」
そちらにもというのです。
「自信があります」
「そうであるか」
「いつも乗ってです」
馬にもというのです。
「そちらの鍛錬もしています」
「馬もか」
「はい」
ノーム王に答えました。
「私もです、ただ」
「ただ、か」
「自動車や飛行機にも乗れまして」
「操縦出来るのか」
「そうしたものに乗ってです」
そのうえでというのです。
「移動もです」
「出来るか」
「そうなのです」
「そうであるか」
「今はオズの国でもです」
この国でもというのです。
「科学が発達していますね」
「魔法や他の技術と共にな」
「ですから」
それでというのです。
「私達もです」
「ワイバーンや馬だけでなくか」
「文明の利器にもです」
「乗れるのじゃな」
「そうです」
「成程のう、時代は変わったな」
「ですが郵便の際はです」
お仕事の時はというのです。
「やはりです」
「ワイバーンに乗ってか」
「行っています」
「やはりそうなるか」
「はい、お仕事ですので」
だからだというのです。
「そちらで、です」
「務めておるか、わしもじゃ」
ノーム王は竜騎士の人にお話しました。
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