レーヴァティン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百七十四話 その時が来てその四
「本当にな」
「それでお前もか」
「仲間も全員子供がいてだ」
そうしてとだ、英雄は久志に答えて話した。
「俺は五十七人人いる」
「お前相当好きだしな」
「毎日女を抱いている」
英雄は真顔で述べた、自分の好色さを隠さずにだ。そうして久志に対してあらためて言うのだった。
「それで出来ないことはな」
「やっぱりないな」
「出来ない奴は出来ないが」
それでもというのだ。
「どうやら俺は出来る方でな」
「それで毎日女を抱いているとか」
「大奥の女にあちこちで抱いた女との間にだ」
「合わせて五十七人か」
「子供がいる」
「ちょっと聞いただけでもな」
どうかとだ、久志は少し苦笑いになって言った。
「お前な」
「多過ぎるか」
「本当に女が好きなんだな」
「安心しろ、相手がいる女にはだ」
「手を出さないか」
「他人のものを奪う種未はない」
このことをにこりともせずに述べた。
「だからな」
「それでか」
「そうした女ばかりだからな」
「いいっていうんだな」
「違うか、他人の女には手を出さず」
そうしてというのだ。
「そして複数の女と関係があってもな」
「それでもか」
「女達がそれでいいと納得しているならな」
「何人と付き合ってもいいっていうんだな」
「女達が納得しているならな」
この前提をまた話した。
「それならな」
「それで毎晩大勢の女を抱いてか」
「それだけの子をもうけた」
「凄いな、五十七人か」
「そしてだ」
英雄はさらに言った。
「今二人孕んでいる」
「生々しい言葉だな」
「俺はそうなっている」
「子供が五十七人いるか」
「そうなっている」
にこりともせずに話した。
「そうか」
「それで今夜もな」
「楽しむんだな」
「戦に出るまでな」
その前日の夜までというのだ。
「楽しまさせてもらう」
「そうか」
「女はいいものだ」
英雄はこうも言った。
「だからこれからもな」
「楽しむか」
「そうする、しかし本当にお互いな」
「何十年も経ってな」
「何かとあったな」
「そうだよな。子供が出来たりな」
「孫も出来たりな」
英雄はさりげなくこうも言った。
「あるな」
「お前お孫さんいるのか」
「一番上の子が嫁を迎えてだ」
そうしてというのだ。
「去年だ」
「お孫さん出来たか」
「元服した子供はどんどんだ」
「結婚させていっていてか」
「この前な」
「一番上のお子さんがか」
「息子をもうけてな」
そうしてというのだ。
ページ上へ戻る