| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

今後の対策と厄介者

スクライア二士のおかげで、すぐに地上本部にいくことができた。
地上本部に集まっている人数は数えることが出来ないほどたくさんいた。
「全部隊長が集まりましたのでこれより緊急会議を開始します。」
オーリス三佐が司会を務めていた。
「それでは技術部より嫌な報告です。」
段上に上がってきたのは白衣をきたおじさんだった。
「技術部からですけど、昨日に強行調査専門部隊より頼まれていたガジェットの解析ですが、解析は完了しましたが、良くない結果が出てきました。まず、一番厄介なのはAMF正式名称Anti Magi-link Fieldと言いまして、これはAAAランクの高位防御魔法です。これについては、効果範囲内の魔力結合を解いて魔法を無効化します。しかし無効化されるのは魔力結合をした魔法ですので、それ以外なら倒すことが可能です。以上です。」
「ガジェットの戦闘は本局の機動六課に任せることにする予定でいます。」
オーリス三佐の補足が入った。
それもそうですよね。
僕たち地上本部には高位魔導師がいない、それにいたとしても能力限定を掛けられているため殲滅は厳しい。
機動六課と同じくらいの戦力になる部隊は地上本部管轄部隊には無いであろう。
「続きまして、今後のガジェット対策ですが、先ほども言いましたが、この案件は機動六課に回すつもりです。ですのでガジェットを発見した場合はすぐに機動六課に連絡するように。もし繋がらない場合は強行調査専門部隊に連絡してください。」
「ちょっと待ってください。」
僕は声を出してしまった。
全員の視線が僕に向かってくる。
「どうして僕の隊なんですか?別に他の隊でも良いでしょう。」
「仕事数が地上本部管轄部隊の中でも一番少ない部隊には振り分けただけですが。」
「僕の部隊は機動六課の監視があるんですよ。それに明後日は違法研究所の取り締まりの任務。それに加え、ガジェットの殲滅はほとんど不可能です。」
僕は今後の部隊予定を告げた。
「その点は心配いりません。機動六課と連絡が取れない場合のみですから。」
「それでも僕の隊ではきついのですが。」
「頑張ってください。」
オーリス三佐は呼吸を整えると、
「と言うわけですので、緊急事態のみ強行調査専門部隊に連絡するように。それではレジアス中将より一言。」
マイクを持ったレジアス中将が段上に上がった。
「我らはミッドチルダを本局の力を借りずとも護れるところを証明するいいチャンスだ。全員、気を引くな。」
レジアス中将の少ない演説は僕の心に残った。
「本局の力を借りずか。」
「どうしました准将?」
オオカリ二佐が僕の方を見てきた。
「緊急事態がいつ起こるかわからない以上、研究所に行くのは早くした方がいい。明日の朝早くに任務を開始する。」
「えっ。」
オオカリ二佐が不安そうにしていた。
「それではゼスト隊の二の舞では?」
「ゼスト隊の生き残りが指揮ををするんだ。大丈夫に決まっている。」
「そうですか。帰り次第連絡をします。」
「頼みます。」
僕とオオカリ二佐は前を向きなおした。
「このあと強行調査専門部隊は残ってください。」
会議は何も起きずに閉幕したのだが、僕たちはここに残った。
「オオカリ二等陸佐、もしものためには録音をしておいてくれ。」
「了解しました。」
僕たちの以外の部隊長や副部隊長が会議室から出ていった。
「未来、こっちだ。」
僕をレジアス中将が呼んだ。
「何でしょうか?」
「今後のけんじゃが、お前には知らせないといけないと思ってな。現在、地上本部及び最高評議会はジェイル・スカリエッティーと協力することになった。どうおもわれてもしょうがないが、伝えたからな。」
「そんなことはあの日から分かっています。」
「これは命令だからよく聞け、お前はジェイルのレリック回収に協力しろ。」
真剣な表情のレジアス中将。
「分かりました。」
「すまないとは思っている。」
僕は結局、スカリエッティーに協力することになった。
「これで話は終わりでしょうか?」
「そうだ。引き留めて悪かったな。」
僕とオオカリ二佐は会議室から出ていった。
「オオカリ二佐、録音は出来たか?」
「もちろんです。」
「スクライア二等陸士、帰るからお願いします。」
僕は椅子に座って待っていたスクライア二士を呼んだ。
「待ちくたびれました。それでは僕の周りに来てください。」
「それじゃあ頼むね。」
僕とオオカリ二佐はスクライア二士の周りに集まった。
「それでは行きますよ。」
何回、転移をしても慣れないのは僕の特徴かもしれないが、一瞬にして景色が変わるのはビックリするであろう。
「すぐに放送で、任務に行くことを伝えます。」
オオカリ二佐は指令室に向かった。
「スクライア二等陸士も少しは自室で休んでください。」
「分かりました。お疲れさまでした。」
スクライア二士は寮に向かって歩いていった。
「僕も部隊長室に行くかな。」
僕は一人、電気の着いていない隊舎の一階部分に入っていった。
そこには誰一人いないはずだったが、研究レポート保管室から明かりが漏れているのに気付いた。
僕はバレないように中を覗いた。
そこにはNo.5のチンクとNo10のディエチがいた。
「管理局です。抵抗しなければ弁護のよちがあります。」
僕は二人に向かって告げる。
二人は僕の方を向いてきた。
「ミライ、姉を逮捕出来るのか?」
チンクが僕に告げてきた。
「無理では無いですよね?僕のレアスキルを考えると。」
「ミライにレアスキルがあることは姉は知らんぞ。」
僕のレアスキルは複写魔法(マジックコピー)は相手の魔法を一時的に使うことが出来る力であるが、必須条件は、一時間以内に見た魔法だと言うこと。
「姉にミライが勝てたことはない。」
「そうですね。でも今の僕には新しい仲間がいる。」
「仲間とはコイツら?」
ディエチが僕に保管室の中に倒された局員の姿を見せた。
「コイツらは生きていますが、早く手当てをしないと大変なことになりますよ。」
「オオカリ二等陸佐、応答してください。」
オオカリ二佐とも連絡が取れなかった。
「到着。あれ?ミライじゃん、何してんの?」
現れたのはNo.6セインだった。
セインの手には今さっきまで一緒にいたオオカリ二佐が捕まっていた。
「スクライア二等陸士、至急機動六課に行って応援を求めてきてくれ。」
「訳が分かりませんが、了解しました。」
僕は今、通信が繋がったスクライア二士に応援要請を頼むように伝えた。
「そんなことをしても無駄なのでは?」
「バイス、set up。」
『set up.』
僕はこの三人には勝てないだろうけど、じかんを稼ぐことは出来る。
「チンク姉、どうしますか?」
「姉としては目的を達成したから逃げようと思う。」
それを聞いた僕は
「バインド。」
僕はこの中で一番上のチンクに掛けた。
「ミライ、姉を捕まえても意味はないのだぞ。ここで狙うべきなのは」
「よっと。私でした。ばいばい。」
セインがチンクとディエチを連れて地面に潜っていってしまった。
「そんな。」
僕は悔しくて仕方がなかった。


「どうしたら隊員が全滅するんか気になるんけど聞かないでおいた方がよさそうやな。」
一人無傷だった僕は入院していない隊員たちと協力して部隊を機能させていた。
そんなところに狸が訪ねてきた。
昨日は夜遅すぎて応援は頼めなかったが、今日になって視察に来た。
「未来准将、病院に確認したところ、重傷者はいませんが、最低三日間は出勤はさせられないとのことです。」
「出勤禁止の隊員の人数は?」
「技術研究部で9人、魔法指導部で3人、情報部で6人、実行部隊で12人の計30人です。」
「技術研究部の残っている隊員を全て情報部に廻してください。魔法指導部の残っている人は一時的に実行部隊に廻してください。」
僕は緊急時に備えて、情報部と実行部隊の二つのみにした。
「こんなんで機能は補えるんか?」
「技術研究部は無理に作らなくてもいい、魔法指導部は実行部隊の曹長以下を教えるのが仕事であるからして今は不要。ですので2つにしたのです。」
心配そうにみる狸。
実際に一部隊が壊滅状況に陥っているのだから仕方がない。
「エリカ・ハーレン准陸尉を読んできてください。」
僕は先程、報告に来た少年にハーレン准尉を呼んで来るように頼んだ。
「どうして人を呼んだん?」
「それはもちろん調査をするためです。」
「何処の調査をするんや?今はそれよりも部隊の建て直しをせなあかんやろ。」
狸がいうことも大事だが、盗まれた資料を調べることも大切であった。
「此処は過去の調査記録、実験記録を保管していますので、最優先事項は記録の確認になります。」
「そんなのありえへん。それらの担当は無限書庫のハズや。」
「地上本部に関しては、本局の一般常識は通用しないのですよ。」
僕は本局と地上本部の違いを一つ教えた。
「本局の情報には無いことも此処にはあるかもしれない。だからこそ地上本部の部隊でも一番重要視されているんです。」
僕はこの部隊の存在理由を伝えた。
「そうなんか。私は帰るわ。」
「今日はアグスラグナで任務なんですよね?頑張ってください。」
僕は戦闘機人(ナンバーズ)が出てくるかもしれないと思い、応援をした。
僕は特徴を把握していたが一瞬の判断ミスで取り逃がしてしまった。
僕の部隊はほとんど僕のせいで壊滅した。
僕が戦闘機人(ナンバーズ)について教えていればこの事態は防げないかもしれなかった。
僕が全て悪かったんだ。
「失礼します。」
「オオカリ二等陸佐、一体何のようですか?」
僕は引き出しから辞職申請用紙を取り出していた。
「これを受理してください。」
オオカリ二等陸佐が僕に出してきたのは辞職届だった。
「オオカリ二等陸佐、これは一体どう言うことですか?」
僕は思わず聞いてしまった。
オオカリ二等陸佐が辞職届を出したのかは、分からなかった。
「私がこの部隊をしっかり鍛えてればこのような事にはならなかったのです。全て私の責任です。ですのでこれを受け取ってくれ。」
僕はオオカリ二佐の言っていることはただ、逃げている事だと感じた。
責任を感じて逃げている。
責任?
「オオカリ二等陸佐、これが受け取れません。」
「どうしてですか?」
「君は責任を取りたくて辞めるのだろう。それなら僕は君の倍の責任を取らなければならないのだから。」
そう、僕の方が責任重大なのだ。
「今回の犯人の事を僕は知っている。それを伝えなかった僕の責任です。」
「ですがもっと鍛えさせていればこんな事態には。」
「教導官も負けているんだ。指導員が勝てない相手だったんだ。結果は変わらないさ。」
「そんなことはないです。」
「そうですか、では辞職は認めませんが、罰を与えます。」
僕はオオカリ二佐の辞職を何があっても阻止しようと考えた。
「罰ですか?それでは私の気持ちがおさまりません。」
「まずは話を聞いてください。罰の内容は簡単です。オオカリ二等陸佐、今日から一週間の自室謹慎及び、謹慎終了後から機動六課への出向処分とする。」
地上本部が嫌っている機動六課に出向することが嫌なのは十分に承知している。
だからこそ罰としては丁度良かった。
「それはだめです。あの部隊に行くことは地上本部の敵になれと言うことですか?」
「嫌ですか?それではもう一つ。今此処で起きたことを無かった事にはする。どちらかを選んでください。」
僕は辞職の件を無かったことにして、此処に残ることを提案した。
「未来准将、それは強制ですか?」
「そうですね。僕もは頑張っていきますから、もう一度力を貸してください。」
僕は遠回しに、此処に残るように勧めた。
「わかりました。では准将の机に出ているこれも要りませんよね。」
オオカリ二佐は自分の辞職届と一緒に僕の机にあった辞職申請用紙を破った。
「僕にもそれはもう必要有りませんから。」
僕も辞職するのを止めた。
「失礼します。」
そこに先程呼んだハーレン准尉だった。
「なんのようですか?」
「保管室の書類確認を情報部と技術研究部でしてください。」
「了解しました。」
ハーレン准尉はすぐに調査に入ってくれた。
「未来准将、私はなにが盗まれたか予定はつくのですが。」
「僕もです。でも確認は大切ですから。」
僕もオオカリ二佐も盗まれた物の検討はついていた。
それは、エリック調査資料。
 
 

 
後書き
この小説も作者の自己満足で書いております。
その点はご了承ください。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧