綾小路くんがハーレムを構築する話
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清隆くんのお宅訪問 一之瀬編
3月初旬の朝。
AM7:10
一之瀬「ふにゃああ~……眠いなぁ~。」
私、一之瀬帆波は生徒会の仕事のため学校に向かっていた。今月は特に特別試験が迫って来ているのもあって、朝は早い。
エレベータに乗り込み、一階まで行くのを待ちながら、私は一人の男の子の事を考えていた……。
一之瀬「にゃー……。こんなに忙しいんじゃ、清隆くんと一緒に居れないなぁ…。」
エレベータ内で、私は小さく呟いていた……。
せっかく、星之宮先生が私たち違うクラスの私たちのために提案してくれたのに…
私は生徒会で忙しいから、皆みたいに時間取れないし……
今回はしょうがないよね………
一之瀬「でも………こんなチャンスもうないよね……?星之宮先生達がバックアップしてくれるのは今回だけだと思うし…。」
清隆くんと違うクラスの私たちは、試験が始まってしまえば言い方は悪くなるけど、敵同士………になってしまうから………
先生達だって、そこまでお人好しになれないのは分かってるから………
それに……私たちのせいでクラスの皆に迷惑懸けれないよ………
私は特に………
もう、私の個人的な感情で、Bクラスの皆に迷惑懸けるのは嫌だから。
でも………叶うなら………
ほんの少しの間でいいから、清隆くんと一緒に居たいなぁ………
私はそんな事を心の中で願ってたら……
チン……
一之瀬「あれ?私、一階しか押してないよね……?」
私はボタンを確認してみたら、確かに一階しか押してなかった。ということは……
私以外にも、今から学校に登校する生徒が居るってことなの?
ここは1学年専用の寮だから、1年生の生徒であることは間違いないんだけど……
こんな朝早くから登校するかなぁ……?
朝練のある運動部の生徒かな?
私はそんな事を考えて、ドアが開く瞬間を待っていたら………
綾小路「ふわぁぁ……。……ん?帆波?」
一之瀬「え!き、清隆くん//////?あ、えっと//////お、おはよう♪は、早いね?」
綾小路「ああ。おはよう帆波。そっちも早いな?」
乗って来たのは、なんと私が先程まで考えていた綾小路清隆くんだった……。
にゃーーー////////
ま、まさかこんな簡単に清隆くんに会えるなんてーーー♪
一之瀬「うん♪私は生徒会の仕事でねー♪清隆くんはどうしてこんなに朝早くに学校に行くの♪?」
綾小路「生徒会も大変だな……。それなのに帆波は朝から元気一杯って感じで凄いな。」
一之瀬「にゃはは♪私は元気が取り柄だからねー♪」
本当はさっきまで、凄いテンション低かったけど………
たった今、清隆くんのお陰で、テンションMAXになりました♪
綾小路「俺はまぁ、諸事情により、暫くはこの時間で登校せざるを得ない状況になってしまったからな……」
一之瀬「諸事情?……あ!なるほど♪清隆くんは目立つのが嫌いだから、朝早くに学校に登校してるってことだね♪」
綾小路「流石だな……察しが早くて助かる。」
一之瀬「今、清隆くんは大人気だもんね♪」
綾小路「………全然嬉しくないんだがな。」
一之瀬「あ、ごめんね!気分悪くさせちゃったかな……?」
私は清隆くんの表情を伺ってみようとしたら………
清隆くんの顔が近くて、びっくりした//////
エレベータ内は密室だってことも相まって尚更私は恥ずかしくなってしまった//////
綾小路「いや、大丈夫だ。」
一之瀬「そ、そっか……良かった~//////」
そんな会話をしていたら、一階に着いた。やはり、この時間は誰もいなかった。
あれ?
じゃあ、清隆くんと………
ふ、二人きりってこと……////////////?
綾小路「帆波どうかしたのか?……降りないのか?」
一之瀬「あ、う、ううん//////にゃんでもにゃいよ//////」
私はこの状況にパニックになってしまって噛んでしまって恥ずかしかったけど……
清隆くんの後に、エレベータを降りて清隆くんの隣を歩く。
綾小路「帆波はいつもこんな早いのか?」
一之瀬「ううん。いつもはBクラスの皆と登校してるんだけど……。今は生徒会の仕事があるから朝早いんだー。」
綾小路「なるほどな。察するに今月は特別試験があるから特に大変そうだな……」
一之瀬「にゃはは……。本当に忙しくて、猫の手も借りたいってこの事かも~!」
はぁ~漸く落ち着いて話すこと出来てきた
よ~。
綾小路「まぁ……あんまり無理するなよ?」
一之瀬「え//////?……そ、それって私のこと心配してくれてるの……//////?」
綾小路「いや、それくらい心配するのは当たり前じゃないか?」
一之瀬「………あ、ありがとう//////私なら元気一杯だから大丈夫だよー♪」
にゃー//////!
清隆くんが私のこと心配してくれてるなんて………本当に優しいなぁ//////♪
そんな事を思ってると清隆くんが一度足を止めてこちらを向いた……
すると……
綾小路「いや……顔が赤いぞ?やっぱり無理してるんじゃないか?」
清隆くんが自分のおでこを私のおでこに当てて、熱がないか確認してきた//////
にゃ、にゃああ~////////////い、いきなり大胆過ぎるよ~清隆くんー!!!
清隆くん……カッコいいなぁ……//////
この距離だと周りから見たらキスしてるって勘違いするんじゃ………//////
って私はなに考えてるのーーー//////
一之瀬「だ、だだ、大丈夫だよ~//////清隆くん!」
綾小路「そうか?それなら、いいんだが…俺に出来る事があったら言ってくれ。」
清隆くんはそれだけ言った後に、また歩き始めた。
『俺に出来る事があったら言ってくれ』
清隆くんにとってはこれは何気ない只の言葉だったんだろうけど……
私はその一言が凄く嬉しかった。
一之瀬「じゃ、じゃあ清隆くんに一つだけ甘えていいかな……?」
綾小路「ああ……。まぁ、可能な範囲でなら構わないぞ?」
これは願ってもないチャンスだよね…?
一緒に過ごせるかもしれないし……
一呼吸置いてから、私は……
一之瀬「あ、あのね……//////今日の放課後少し気分転換に付き合ってくれないかな……?」
綾小路「気分転換?」
一之瀬「う、うん。最近は色々忙しかったから……も、もちろん、清隆くんが良ければなんだけど//////」
これで、断られたら今回は諦める!
私はそれぐらいの覚悟でお願いしてみた。
綾小路「俺で良ければ、それくらい別に構わないぞ?」
一之瀬「えーーー//////?ほ、本当?い、いいの……?」
綾小路「ああ。……それに約束したからな。」
一之瀬「約束……?(清隆くんと何か約束してたかなぁ………?)」
綾小路「ああ。前に言ったろ?辛くなったら『俺に声をかければいい』ってな。」
一之瀬「う、うん。言ってた……//////」
綾小路「今の帆波は無理してるように見えるからな……。俺なんかで良ければ、気分転換くらい付き合うのはお安いご用だ。」
清隆くんはそう言うと、いつも通り無表情な顔を私に向けた。
にゃー////////////!!!
本当にお願い叶っちゃうなんてーー//////♪
一之瀬「ありがとうー♪清隆くん♪」
綾小路「ほ、帆波……?」
私は感極まって清隆くんに抱きついてしまっていた//////
清隆くんの言葉でハッとなり……
一之瀬「あ、えっと、その//////ご、ごめんなさい//////嬉しくて……つい//////」
綾小路「い、いや、大丈夫だ……。」
にゃーーーー//////
私、何やってるの~/////////
これじゃあ、変な子だって思われちゃうよ~………
少し気不味い雰囲気になりながら、私たちは学校に着いた。
学校内。
一之瀬「そ、それじゃあ私、生徒会室で仕事あるから後でね♪清隆くん!」
綾小路「分かった。また後でな。」
清隆くんと別れた後、私は………
一之瀬「にゃあああーーー///////////私は何やってるの~//////清隆くんにあ、あんな事を~//////」
廊下で、盛大に悶えていた……//////。
凄く体引き締まっていたなぁ……。
筋肉質で男の人って感じで安心したし……
また抱き締めて貰いたいなぁ………って変な想像しちゃダメだよ~私////////
深呼吸しよう……
一之瀬「はぁー……//////少し落ち着いて来たかな……」
私が深呼吸していたら、後ろの方から声が聞こえた……
???「あら~?一之瀬さんじゃな~い♪おはよう♪廊下で深呼吸なんかしてどうしたの~?」
一之瀬「ほ、星之宮先生?お、おはようございます!ど、どうしてここに?」
星之宮「どうしても何もここは学校で私は教師なんだから朝早くからいるのは当然じゃなーい♪」
一之瀬「そうだったんですね……。」
星之宮「あ~~~一之瀬さん信じてないわね~?」
一之瀬「そ、そんなことないですよ!」
星之宮「ふふ♪まぁ、いいわ!そ・れ・よ・りもどうして深呼吸なんかしてたのかしら~♪?」
ま、まさかこんな所で星之宮先生と会うなんて思わなかったなぁ~……
清隆くんとの事ここで、思い切って話して見ようかな……でも……
一之瀬「えっと……」
星之宮「当ててあげようか~?ズバリ……綾小路くんの事でしょ~♪?」
一之瀬「!!!」
星之宮「さっき綾小路くんが階段登っていくのが見えたからね~♪バレバレよ~♪」
一之瀬「にゃー//////」
そ、そんなに私って分かりやすいのかなぁ//////
恥ずかしいなぁ……//////
星之宮「ふっふっふ♪その様子だと上手くいったみたいね~?良かったじゃなーい♪先生も応援するわよ~?」
一之瀬「で、でも……私は本当に清隆くんと過ごしていいんでしょうか……?もし、二人きりで会っていたのが知られたら、清隆くんにもクラスの皆にも迷惑にならないのか心配で……」
私は星之宮先生に弱音を溢していた。
本当は私は心の中で揺れ動いていた……
さっきまでは浮かれていたけど……本当に私は清隆くんに甘えていいのかな?
星之宮「あらあら?いつもの一之瀬さんらしくないじゃなーい?」
一之瀬「そ、それは……」
星之宮「それじゃ、私から一之瀬さんに2つアドバイスしてあげる♪」
一之瀬「アドバイス……ですか?」
星之宮「1つ目は教師として言うわね?一之瀬さん!いつもBクラスの皆の事を考えているから、悩むのはよく分かるわ……でもね? 自分の本当の気持ちを偽って元気に振る舞うのはダメよ?」
一之瀬「で、ですが……」
星之宮「それで?一之瀬さんの本当の気持ちはどうなのかな~♪?」
ニヤニヤしながら、からかうように私に質問をしてきた……
一之瀬「そ、それは………清隆くんともっと一緒に居たい……です//////」
星之宮「だったら、それでいいじゃな~い?大丈夫♪Bクラスの皆は他クラスの男の子と一緒に居たくらいで、あなたを悪者にする子は居ないわよ?そうでしょ?」
星之宮先生は、違うかしら?と言いながら私に話した。
確かにBクラスにはそんな子は居ないし……それにBクラスの皆はこんな私を信じてくれてるんだもんね!
それに私は自分の気持ちに嘘をついて、後悔したくない!!!
一之瀬「星之宮先生ありがとうございます。お蔭で元気出ました!」
星之宮「うんうん♪良かったわ~♪一之瀬さんはやっぱり元気で居なくちゃね~。」
一之瀬「はい!それじゃ、生徒会室に急ぎますので……」
私はそれだけ言って生徒会室に向かって歩こうとしたら……
星之宮「あー待って待って~♪一之瀬さんに2つ目のアドバイスをしてあげるから!そ・れ・はー……大人の女としてのアドバイスよ~♪」
一之瀬「?」
星之宮「一之瀬さん!せっかく綾小路くんと一緒に過ごせるならグイグイアタックしなきゃダメよ~♪?」
一之瀬「ア、アタック……ですか?」
確かに清隆くんは女の子からモテモテだけど………
アタックってどういうことだろう……?
星之宮「今日は綾小路くんに甘えて甘えて甘えまくりなさい?そうすれば、あの綾小路くんだってメロメロになるわよ~♪」
一之瀬「あ、甘える……//////?メロメロ……//////?な、なにを急に言ってるんですか~//////星之宮先生ー!」
星之宮「あらあらあら~?顔を真っ赤にしちゃって可愛いわね~♪」
一之瀬「うにゃ~……//////」
星之宮「それに~♪うかうかしてたら綾小路くん誰かに取られちゃうわよ~?嫌でしょ~?」
一之瀬「そ、それは……い、嫌ですけど//////で、でも今日は気分転換に付き合って貰えるだけなので……」
星之宮「それなら、尚更アタックあるのみよ!自分の部屋に連れ込んであの手この手で綾小路くんを落としなさい♪一之瀬さん!!!」
一之瀬「つ、連れ込むとか落とすとか言わないで下さいよ~//////そんなの絶対無理です//////」
星之宮「一之瀬さんなら、きっと上手くいくと思うから頑張りなさぁ~い♪それじゃあ、また後でね~♪」
私に向かって言うだけいって、職員室の方に歩いていった。
も、もうーーー///星之宮先生のせいで、緊張してきたよ~//////
で、でも………
星之宮先生が親身になって話しを聞いてくれたお蔭で吹っ切れたかも……。
ア、アドバイスはともかく……//////
今日は綾小路くんと二人で過ごせるから、その……頑張って……みようかな//////
そんな事を考えながら、私は生徒会室に向かった!
放課後。
私は南雲生徒会長に溜まっている仕事は自分の部屋でやることを伝えて、生徒会室を出た。
待ち合わせ場所の図書室に向かいながら、私はある決心をしていた……
一之瀬「にゃー……//////緊張してきたなぁ~……。よ、よし!!!頑張ろう!」
私は気合いを入れて、図書室のドアを開けた。
一之瀬「お、お待たせ~清隆くん!待った……?」
綾小路「いや、さっき来たところだ。」
一之瀬「そっか。良かったー♪それじゃ、行こっか?」
綾小路「そうだな。」
にゃーーーー!
この会話まるで付き合いたてのカップルみたいだよ~//////
そんな事を思っていると、清隆くんが………
綾小路「それで、何処に行くんだ?帆波に合わせるぞ……?」
一之瀬「私が決めていいの?」
綾小路「当たり前だろ?帆波のための気分転換だからな。何処にでもついていく。」
清隆くんは私の顔を真っ直ぐ見ながら優しく言ってくれた。
私はまた一呼吸置いてから……清隆くんにお願いしてみた……。
一之瀬「そ、そ、それじゃあ……えっと……//////私の部屋に来ない//////?」
綾小路「……俺が行ってもいいのか?……というより、それじゃ気分転換にならないんじゃないか?」
一之瀬「そ、そんな事ないよ……//////?せっかくだから、二人きりで色々話したくて……だ、だめかな……//////?」
清隆くんは困惑していた……
当たり前だよね……いきなり自分の部屋に来ない?……なんて言われたらびっくりするもんね……。やっぱり迷惑かな……?
私は上目遣いをしながら、清隆くんに言ってみた……//////
そしたら………
綾小路「……帆波がそれで気分転換になるって言うなら……何処にでもついていくって言ったばかりだしな。」
一之瀬「ほ、ほんとーーー?あ、ありがとう♪清隆くん//////♪」
綾小路「ほ、帆波?」
清隆くんは了承してくれた。私はまた、感極まって今度は腕組みをしてしまった//////
幸いにも人が居なかったから良かったけど……
何やってるの~私は//////
一之瀬「にゃーーーー//////ご、ごめんね//////嫌だったよね……?」
綾小路「嫌ではないぞ……?」
一之瀬「え//////?」
綾小路「ただ、過度なスキンシップは程々にしてくれ……。」
一之瀬「あ、えっと、気を付けます//////(は、恥ずかしい~//////引かれちゃってるかも……うぅ……私のバカー)」
また、少し気不味い雰囲気を抱えたまま寮の前に着いた。
私の部屋にて。
ガチャっ………
綾小路「お邪魔します。」
一之瀬「ど、どうぞ♪清隆くん入って入って~♪」
清隆くんは私の部屋に入る前にしっかり辺りを確認してから、律儀に挨拶して入った。
しっかりと靴を揃えている所も清隆くんらしいなぁ……。
綾小路「前に帆波の部屋に訪れた時は風邪引いてたからな……」
一之瀬「そ、そうだね……」
綾小路「あの時はすまなかったな。風邪気味だったのに無理に押し入って……」
清隆くんは申し訳なさそうに私に言った。
そんなこと気にしてたんだ……
一之瀬「そんなことないよ!あの時、私のこと心配して来てくれたんだよね/////?私は……嬉しかったよ//////?」
綾小路「それなら良かった。」
一之瀬「そんな事いいから、早く座って座って!飲み物はコーヒーでいいかな?」
私はテーブルのあるところに清隆くんを誘導して、コーヒーの準備に取り掛かった。
自分がいつも、使っているマグカップとお客さん用のマグカップを用意している時に私は実感が湧いてきた………
清隆くんが私の部屋に居るという実感。
そして、私は今朝、星之宮先生と会話したことを思い出していた。
『グイグイアタックするのみよ!甘えて甘えて甘えまくりなさい♪そうすれば、綾小路くんだってメロメロになるわよ~♪』
にゃーーーー////////////
ど、どうして今思い出すの~//////!
私は頭をブンブン振って忘れようとしていたら……
綾小路「……帆波?大丈夫か?」
いつの間にか清隆くんがこっちを見ていた。
一之瀬「え//////?な、何でもないよ!大丈夫!」
い、今の見られたかなぁ……//////
恥ずかしい思いを隠しながら、コーヒーを持っていった。
一之瀬「はい!コーヒーどうぞ♪清隆くんは砂糖いらないよね?」
清隆くんは確かいつもブラックコーヒーだったはずだから……。
綾小路「ありがとう。……旨いなこれ。」
一之瀬「にゃはは♪良かった~。」
喜んでくれたみたいだから、良かったよ~
~//////
今の状況にも慣れてきたし……
それにしても……
清隆くんはいつも通りだなぁ~……
むぅ~//////もうちょっと緊張とかしてくれてもいいのになぁ……//////
私はコーヒーを飲みながら、そう思っていると清隆くんが……
綾小路「帆波に1つお礼を言いたかったんだ。」
一之瀬「お礼……?」
お礼されるような事したかなぁ……?
綾小路「バレンタインチョコくれただろ?凄く旨かったからお礼を言いたくてな。」
一之瀬「あ……!!バレンタインチョコの事ね!ほ、ほんとー♪?良かった~//////私男の子に手作りチョコ渡すの初めてだったから……//////」
綾小路「そうだったのか……帆波の手作りチョコ貰えるなんて光栄だな。ただ……他の男子にバレたら俺はボコボコにされるかもな……」
一之瀬「にゃはは♪そうなったら~大変だね~♪」
綾小路「……わりと本気で身の危険を感じるから、笑い事じゃないんだが……ちゃんとお返しはするからな。」
一之瀬「そんなお礼なんていいよ!あれは私を救ってくれたお礼なんだし……//////」
綾小路「前にも言ったが、俺はそこまでの事はしてないぞ?結局は帆波自身が頑張った結果だ。」
一之瀬「あれは坂柳さんも言っていたけど厚顔無恥なだけだよ……。それに私が学校を休んでる時、清隆くんは毎日私の部屋に来てくれた……私が話すまで待っててくれた……勇気をくれた……私は清隆くんに救われたんだよ!」
綾小路「……。」
一之瀬「だから……改めてお礼を言わせて下さい!ありがとう!清隆くん//////」
私はお礼を言った後、正面に座っている清隆くんの顔を見てみたら、目が合った……
そして、清隆くんは見つめ返して来
た…//////
にゃーーーー//////
見つめ返されちゃうと心臓が持たないよ~//////
綾小路「……俺がお礼をするって話しのはずが逆に帆波にお礼を言わせてしまうとはな……。」
一之瀬「あ、その、えっと……//////」
綾小路「まぁ、それとこれとは別だ。あれだけ旨い手作りチョコを貰っておいて、返さないってのは俺の利に反するからな。帆波が何を言おうとお返しはさせて貰う。」
一之瀬「にゃ//////?そ、それは、ずるいよ~清隆くん//////」
綾小路「とにかく、帆波が元気になったようで良かった。」
清隆くんはいつもと同じ無表情だったけど笑っている感じがした//////
にゃ~カッコいいよ~清隆くん//////
そんな事言われたら……私//////
一之瀬「……ぷしゅ~////////////」
綾小路「ほ、帆波?大丈夫か?」
一之瀬「……大丈夫じゃないかも~//////……清隆くんのせいだよ~//////?どうしてくれるのかなぁ♪」
私は真っ赤な顔を清隆くんに見られないようにしながら、からかうように言った。
綾小路「……俺、何かしたか?……まぁ、俺に出来る事なら……」
清隆くんは首をかしげて、考え込んでい
た。
本当に鈍感だなぁ~……//////
そうだ~♪にゃはは~ん♪
私ばっかりドキドキしてるのは少し悔しかったので、私は思いきって星之宮先生のアドバイスを実行してみる事にした//////
私は清隆くんの隣に座って、上目遣いをして甘えながら、お願いしてみた//////
一之瀬「う~ん……じゃあね~♪ギュッて抱き締めてくれたら~許してあげてもいいよ~////////////」
にゃーーーー//////!!!
い、い、言っちゃったよ~//////
これが、私の精一杯です~星之宮先生ーーー!!!
清隆くんどう思ってるかなぁ……?
上を見上げようとしたら………
ギュッ………
あれ……?
何だか急に温かくなったような……これってまさか……
私は上を見上げたら、清隆くんの顔が間近にあり……
綾小路「これでいいか……?」
一之瀬「にゃ、にゃー//////!!!!き、き、清隆くん//////?」
清隆くんに抱き締められていた……//////
にゃーーーー//////!!!
ほ、ほ、本当に抱き締めて来るなんて//////
心臓がドキドキして清隆くんに聞かれちゃうんじゃないかってくらいドキドキしていた//////
綾小路「もういいか……?流石に俺も恥ずかしいんだが……」
一之瀬「ま、待って……えっと、も、もう少しだけ……いいかな//////清隆くん//////?」
綾小路「わ、分かった……。」
それから私たちは座ったまま数分そのままの体勢で抱き合っていた……//////。
一之瀬「ありがとう清隆くん//////!もう大丈夫だよ//////♪」
綾小路「そ、そうか……。それにしても……帆波は少し気を付けた方がいいぞ?」
清隆くんは少し言いづらそうに私に話しかけた……。
一之瀬「ど、どうして?」
綾小路「さっきも言ったが、過度なスキンシップは男に勘違いされるぞ……?気を付けろよ?」
私に注意するような感じで清隆くんは言っ
た……
その心配はいらないんだけどなぁ………
だって私は……
一之瀬「は~い♪分かったよ~♪清隆くん♪」
綾小路「本当に分かっているのか……?」
その後、私たちはいつも通り会話しつつ、色んな話しをして楽しんだ。
でも……楽しい時間はあっという間だった。
綾小路「もうこんな時間か……そろそろ帰った方が良さそうだな……」
一之瀬「う、うん……そうだね……。」
清隆くんは立ち上がって、廊下に出ていったので、私はついていった。
本当はもっと一緒に居たいけど、清隆くんに迷惑かけられないもんね……。
寂しいなぁ……
そうこう考えている内に清隆くんは靴を履き終えていた……。
綾小路「今日は気分転換になったか?……俺は逆に緊張したんだがな。」
一之瀬「え?ど、どうして?」
そんな風に見えなかったけどなぁ……
綾小路「いや、緊張するだろ……?顔には出ていないが、女子の部屋に入るのは勇気がいるからな……」
一之瀬「そ、そうだったんだ……それなのに私の部屋に来てくれたの?」
綾小路「まぁ、約束したからな……。帆波の部屋は女の子の部屋って感じで、綺麗だったし、居心地良かったぞ?学年の人気者は完璧だな……。」
一之瀬「にゃはは//////。あ、ありがとう//////」
綾小路「それで……気分転換にはなったか?」
一之瀬「も、勿論だよ//////凄く楽しかったし……今日は私につきあってくれてありがとね//////♪」
綾小路「それなら良かった。また、何かあったら言ってくれ!」
一之瀬「え?また、頼ってもいいの……?」
綾小路「俺で良ければな……。」
一之瀬「あ、ありがとう//////♪それじゃあまた気分転換につきあって貰っちゃおうかな~♪?」
綾小路「程々で頼む……。そして、堀北たちには内緒の方向で……」
一之瀬「にゃはは♪うん!分かったよ♪これは秘密にしといてあげるね~♪」
綾小路「それじゃあ、またな。ちゃんと戸締まりしろよ?」
一之瀬「はーい♪おやすみなさい清隆くん♪」
綾小路「ああ、おやすみ。」
清隆くんは辺りを確認してから、エレベーターに向かって歩いていった……
清隆くんを見送った後に私は自室のベッドの上で………
一之瀬「にゃーーーー//////私、清隆くんにだ、抱き締めて貰っちゃたよぉ~//////し、しかもチョコも喜んでもらえてたし……嬉しいよぉ~//////」
今日2度目となる盛大に悶えていた……
それにしても、清隆くんと一緒に居ると、心臓がいくつあっても足りないなぁ……//////
でも、今日は本当に楽しかったなぁ…//////
程々で頼むってことは……また誘っても良いって事だよね……?
清隆くんはモテモテだし……クラスも違うから、きっと二人きりになれる機会は中々無いかも知れないけど……//////
今日の出来事をきっかけに私は頑張れる気がする……。
一之瀬「にゃはは♪それに……皆には負けられないもんね……よ、よーし!!!今度はもっと積極的に清隆くんを誘ってみようかな……////////」
私はそう密かに決意した。
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