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レーヴァティン

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第二百五十七話 酒の後でその八

「知ろうとせず快楽を貪るだけの愚か者はだ」
「どうしてもいるな」
「世の中どうしても愚か者はいる」
「それも一定数な」
「どれだけ教育を広めてもな」
「それで例え読み書きが出来る様になってもな」
 教育の一定の結果を備えてもだ。
「愚か者はいてだ」
「自分は感染しないと思っていたりな」
「感染してもどうとは思わない」
「目先の快楽だけを貪ったりな」
「そんな奴は何処でもいる」
 そして何時でもとだ、幸正は話した。
「残念なことにな」
「そして感染してだ」
「広めるしな」
「そうした馬鹿についてはだ」
「どうにもならないな」
「だがそんな馬鹿は何処かで取り返しのつかないことをするものだ」
「そういうものだな」
 幸正は正のその言葉に頷いた。
「そして破滅する」
「それが世の常だ」 
 この世界でも同じである、知能も倫理観もない輩は必ず取り返しのつかないことをしでかす、そうして自身を滅ぼしてしまうのだ。
「だからだな」
「こちらが何をしなくてもだな」
「いなくなる」 
 法の裁きを受けずともというのだ。
「やがてな」
「因果応報だな」
「下衆な悪党は小悪党だ」
 それに決まっているというのだ。
「大物ならだ」
「より大きなことをしてな」
「何かしらのポリシーがある」
「しかし小悪党にはない」
「ただ屑なだけだ」
 それのみだというのだ。
「小者だ」
「自分はどう思っていてもだな」
「そして愚かなことを繰り返しな」
 そうしてというのだ。
「そしてな」
「破滅するな」
「そうなるものだ」
「そんなものだね、感染症のことを言ってもね」
 淳二も言った。
「そんなこと知るかとか自分だけは大丈夫とか思って」
「勝手なことしてる様だとね」
 剛が応えた、二人は今はスパゲティを勢いよく食べている。特に剛は大柄なこともありかなりの勢いだ。
「自分がなってね」
「大変なことになるね」
「そうなるよね」
「言っても聞かないで」
 そうしてというのだ。 
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