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レーヴァティン

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第二百五十六話 宴を楽しみつつその一

                第二百五十六話  宴を楽しみつつ
 幸正は夜の宴でケーキを前にして言った。
「美味そうだな」
「実際にでござる」
 進太は笑顔で応えた。
「美味しいでござる」
「そうか、ではな」
「いただくでござるな」
「デザートの時にな」
 そうすると言うのだった。
「そうさせてもらう、苺とだ」
「苺のケーキでござるが」
「この生クリームもな」
 これもというのだ。
「実にだ」
「お好きでござるか」
「大好物だ」
「お昼に割れた通りにでござるな」
「まずはサラダにパスタにな」
「ピザにでござるな」
「肉料理も楽しみな」
 そうしてというのだ、見ればテーブルの上にはそうしたものも揃っている、肉料理は生ハムやソーセージである。
「そしてだ」
「最後にでござるな」
「いただく」 
 そうするというのだ。
「我はな」
「それでは」
「いや、かなり美味しそうたい」
 香織も見て言う。
「これはかなりよかと」
「そやな、しかしな」
 美奈代は香織に笑顔で応えた。
「ケーキはやっぱり人気があるな」
「それはそうとよ、甘かもんの中で」
 ケーキはというのだ。
「最高のもんの一つたい」
「その通りやな」
「そうたいな」
「かく言ううちも好きや」 
 美奈代はにこりと笑って述べた。
「ケーキはな」
「そうたいな」
「ケーキに赤ワイン」
「その組み合わせがたいな」
「最高や、コーヒーや紅茶も好きやで」
 ケーキと共に飲むものはというのだ。
「それでな」
「赤ワインもたいな」
「大好きや」
「そうたいな」
「ワインは甘いもんにも合うさかいな」
「ケーキも肴にするたいな」
「それは日本酒やとあかんからな」
 美奈代は少し苦笑いになって述べた。
「どうしても」
「そうたいな、それは」
「日本酒はな」
「甘かもんとは合わんたい」
 これがというのだ。 
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