ワイン勝負
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第二章
ナカオカはトレーパーの店に来て話をした、するとトレーパーは再び驚いてそのうえでナカオカに言った。
「またか」
「ああ、まただよ」
ナカオカは前回以上に喜んで話した。
「アメリカが勝ったんだよ」
「十年選手に勝ったんだな」
「赤の一位はクロ=デュ=バルでな」
ナカオカは店内にあるそのワインを見て話した。
「二位はリッジ=モンテ=ベロだよ」
「これか」
「それだよ」
そのワインを二人で見て答えた。
「三位にフランスのシャトー=モンローズだよ」
「あの美味いので有名なか」
「そうなったんだよ」
「そうなんだな、どちらもナパ=ヴァレー産だな」
トレーパーは二つのワインの産地の話をした。
「あそこのだな」
「そうだな」
「あそこは二百五十位のワイナリーがあるからな」
「俺もだろ」
「ああ、まさかフランスに勝つなんてな」
「思わなかったな」
「全くだ、それも完勝だな」
その勝ち方の話もした。
「余計に凄いな」
「そうだな」
「じゃああんたのワインもこれからもっと売れるな」
「これが実際になんだよ」
ナカオカは笑って答えた。
「最近な」
「これまで以上にか」
「売れてるんだよ」
「そうなんだな」
「だからこの店でもな」
トレーパーの店でもというのだ、二人が今いる。
「きっとな」
「もっと売れる様になるっていうんだな」
「そうさ、美味いものは売れるんだ」
「実際あんたのとこのも美味いしな」
「そうだろ、だからな」
「これからはか」
「俺のワインも売れて」
そうしてというのだ。
「さらにな」
「カルフォルニアのワイン自体もだな」
「売れるぞ、フランスワイン以上に」
「そうか、そrじゃあな」
「売れ行きをだな」
「楽しみにしているな」72
トレーパーは笑顔で応えた、そして実際にだった。
彼の店でカルフォルニアワインの売れ行きが段違いに上がった、勝負の結果が知れ渡った為であるのは明らかだった。
そしてその中にはナカオカのワインもあった、二人はこのことを喜んで彼のワインで乾杯して飲んだがそのワインは実に美味かった。
ワイン勝負 完
2022・3・15
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