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レーヴァティン

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第二百五十一話 蝦夷統一を前にその三

「雑巾とかに使えるな」
「そこで捨てるべきかというとな」
「勿体ないわ、仕立て直すとな」
「また着られるしな」
「ほんま使えるもんはとことんや」
「使うべきだ」
「再利用は何度もして」
 そうしてというのだ。
「やっていこな」
「幕府としてもな」
「そやな」
「再利用はだ」
 まさにというのだ。
「基本だ」
「使えるもんは徹底的に使う」
「何をしても使えなくなるまでだ」
「使ってくな」
「そうだ、食える部分は全て食ってだ」
「使えるもんは使えるまで使う」
「そうしていくぞ」
「これからもな」
「そやな、自分小魚の骨も食うしな」
「鰯や鮎のだな」
「秋刀魚のもな」
「頭から食っている」
 英雄はその食べ方の話もした。
「魚も食えるならだ」
「頭から食ってやな」
「骨も食う」
「そうするな」
「猫の餌にもするが」
 それでもというのだ。
「食えるならな」
「全部食うな」
「取った内臓もあればな」
 こちらもというのだ。
「食う」
「お魚のもな」
「兎角だ」
「自分は食えるもんも全部食うな」
「魚もそうで豚もまさに声以外はな」
「食うな」
「幸い豚のどの部分も好きだしな」
「耳や内臓や足の先もやな」
 豚の足の先を豚足という、ゼラチン質が多く皮のこともあり独特の食感が実に美味い。琉球の量理恵よく使われている。
「食うな」
「そうしている」
「自分自身が食えるもんは全部食ってるか」
「野菜なら大根や蕪の葉もだ」
「そやな」
「あまり好きではないが西瓜の皮もだ」
 これもというのだ。
「出されるとな」
「食うな」
「西瓜は何といっても中身だが」
 赤や黄色のそこだというのだ。
「しかしだ」
「そっちもやな」
「出されればな」 
 その時はというのだ。
「食う、種もな」
「食うな」
「西瓜の種も食える」 
 こちらもというのだ。 
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