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レーヴァティン

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第二百五十一話 蝦夷統一を前にその二

「仲間にした獣や魔物、家畜もな」
「粗末にしてはいけないです」
「何でもな、何でも粗末にする奴もだ」
「同じですね」
「命は粗末にしてはならず」
「ものもですね」
「そうだ、資源は限られている」
 英雄は良太にこのことも話した。
「だからな」
「そうしたことはですね」
「幕府はしない、再利用出来ればな」
「最後まで、ですね」
「再利用してな」
 そうしてというのだ。
「使っていく」
「そうしますね」
「あらゆるものをな」
「それであの島々もですね」
「使う、一見何も役立たないと思われても」
 それでもというのだ、英雄はこれまで生きて学んできたものの中から良太に話していくのであった。
「調べるとな」
「実はということがですね」
「まましにしてあるからな」
「それや、全く何の役に立たんと思うもんでもな」
 耕平は笑って言ってきた。
「よく調べてくとな」
「役に立つ」
「そうしたことがな」
「あるな」
「ほんまにそやからな」
「その通りだな」
「鯨なんてそれこそや」
 この生きものはというのだ。
「肉に油に骨に歯にとな」
「使えない場所はない」
「豚かてや」
 この家畜もというのだ。
「音以外皆食べられる」
「そうだな」
「尻尾も耳も足の先もな」
「当然内臓もな」
「全部や」
 まさにというのだ。
「食べられるわ」
「そして色々調理が出来る」
「そうした生きものや」
「内臓や皮は捨てるとな」
「一見思うけどな」
「その実はだ」
 そうした部分もというのだ。
「食える」
「それも美味い」
「栄養もある」
「その通りや」
「他の家畜もそうで野菜にしてもだ」
「一緒やな」
「大根や蕪の葉もな」
 これもというのだ。
「食える」
「こうしたもんも美味いわ」
「そしてだ」
 それにというのだ。
「栄養もある」
「その通りや、それで木綿の服なんか着られん様になってもな」
 そうなってもというのだ。 
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