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レーヴァティン

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第二百四十八話 港と港からその九

「そのうえでだ」
「罵ってばかりっちゃ」
「若しくはスキャンダルの追求だ」
「他はないっちゃ」
「それでだ」
「支持を失ってるっちゃ」
「それが顔にも出ている」
 罵る下品さそれがというのだ。
「人相も悪くなる」
「それっちゃ、人を罵ってばかりだとっちゃ」
 愛実もそれはと応えた。
「人相も悪くなるっちゃ」
「そうだな」
「嘘を吐くと顔が曲がるというっちゃが」
「人を罵ってもな」
「そうみたいっちゃな」
「どちらにしても悪いことを考えてな」
「悪いことを言うとっちゃな」
 それならというのだ。
「自然とそうなるっちゃな」
「顔が曲がる、即ちだ」
 それが何かというと。
「人相が悪くなる」
「そうなるっちゃな」
「誹謗中傷は自分にはね返るということだ」
「罵倒もっちゃな」
「息をする様に嘘や罵倒を言えば」
 そうしたことをしていると、というのだ。
「顔もだ」
「変わるっちゃ」
「そして支持も失い」
「相手にされなくなるっちゃ」
「俺達が何かせずともな」
「自滅するっちゃ」
「そうなるからな」
 だからだというのだ。
「言わせる」
「好きなだけ」
「そうする、処罰なぞだ」
 英雄は何でもない口調で話した。
「するまでもない」
「そうっちゃな」
「批判なら受けるしな、だが」
 英雄はこうも言った。
「批判と中傷の区別はだ」
「つけないといけないっちゃな」
「批判を聞けと言ってだ」 
 そうしてというのだ。
「中傷や罵倒を聞けと言うのはな」
「馬鹿っちゃな」
「そうだ、それを見極めることもだ」
「賢いかどうかっちゃな」
「明らかな罵倒を口は悪いが聞くべきと言うのはだ」 
 それこそというのだ。
「愚だ、罵倒は罵倒でだ」
「他の何でもないっちゃ」
「そして中傷もだ」
 これもというのだ。強い言葉であった。 
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