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レーヴァティン

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第二百四十八話 港と港からその八

「それで終わるなぞな」
「小さいか」
「所詮とだ」
 その様にというのだ。
「俺は思う、まして炮烙の刑や蛇蝎の穴なぞ」
「残虐な処刑はだな」
「極悪人を罰するものでだ」
「好んでするものではないな」
「そうだ」
 こう言うのだった。
「些細な罪や気に入らないことを言ってだ」
「それで殺すことはだな」 
「何があってもしない」
「極悪人なら別だな」
「そうだ、極悪人ならだ」
 そうであるならというのだ。
「容赦しないからな」
「炮烙の刑も蛇蝎の穴もだな」
「行うこともあるが」
 刑罰を行うこと自体は否定しないのだった。
「だがな」
「それを反論や諫言に行わないか」
「言うなら言うことだ」
 批判はというのだ。
「存分にな、それがだ」
「鑑にもなるな」
「己のな」
「それっちゃな、批判はっちゃ」
 愛実も言ってきた。
「自分を客観的に見ることになるっちゃ」
「そうだな」
「誹謗中傷は別っちゃ」
 これはというのだ。
「これは何にもならないっちゃ」
「ただの罵倒だのな」
「そんなことを言ってもな」
 それでもというのだ。
「聞いてもだ」
「利益はないっちゃな」
「そうだ、だからな」
「誹謗中傷や罵倒は気にしないっちゃな」
「それを言う奴も言わせる」
「処罰しないっちゃな」
「言った奴が恥をかくだけだ」
 英雄は素っ気なく述べた。
「だからだ」
「言わせるっちゃな」
「好きなだけな、そして批判はだ」
「鑑にするっちゃな」
「そうする、国会でもそうだな」
 起きた世界の話も入れた。
「罵るだけの奴はだ」
「次第に支持を失うっちゃ」
「野党の連中に多いな」
「というか今のある野党はそれしかないっちゃ」
「政策なぞなくだ」
 政党そして議員は政策を出すのが本来の仕事であるがだ。それを行わない議員もいるのである。 
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