レーヴァティン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百四十六話 農業もまたその十三
「造ってだ」
「そしてのう」
「兵達を強くする、仕組みを整えてだ」
そしてというのだ。
「鍛錬で強くもするが」
「武具はそうしてじゃあな」
「強くする、魔神の軍勢がどれだけかまだわからないが」
「それでもじゃのう」
「精兵が大軍でオリハルコンの武具で装備していれば」
「そしてわし等が率いれば」
「かなりの力になる筈だ」
英雄は言い切った。
「その力で勝つ、魔神がどれだけ強くとも」
「より強い力を備えるんじゃな」
「神に勝つにはだ」
英雄はさらに言った。
「知恵も必要だが」
「まずはのう」
「神以上の力を備えることだ」
「それが一番ぜよ」
「そうだ、だからだ」
「ここはじゃな」
「神以上の力をな」
まさにそれをというのだ。
「備えるぞ」
「わかったぜよ、では統一したらのう」
「賢者の石を使ってな」
「そして賢者の石に値するもんを造って」
「全ての武具をオリハルコンにしてだ」
そうしてというのだ。
「強い軍にするぞ」
「わかったぜよ、オリハルコンがあれば」
この世界でも非常に稀少でかつ強力な金属がというのだ。
「確かに強いぜよ」
「そうだな、ではだ」
「その武具備えるぜよ」
当季も笑って応えた、そうしてだった。
英雄は先のことも考えつつ今は蝦夷の掌握と統治の下地作りを進めていった、浮島の統一は間近だったがそれで終わりとは全く思っていなかった。
第二百四十六話 完
2022・2・15
ページ上へ戻る