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レーヴァティン

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第二百四十三話 蝦夷攻めその五

「拠点は今回は江戸ではない」
「青森ぜよ」
「そうだ、あの地にだ」
 当季に話した。
「早速だ」
「人とものを集めてるぜよ」
「四十万の兵とな」
「その兵の兵糧と武具をぜよ」
「集めている、そして蝦夷に入るとな」
 英雄はそれからのことも話した。
「まずはだ」
「足掛かりをもうけるのう」
「函館にな」
 蝦夷のこの地にというのだ。
「築きたい」
「あそこに城ば築いて」
「そこからだ」
「蝦夷全土の掌握ぜよ」
「そうしていく、そのはじめにな」
「青森にぜよ」
「拠点を置く、津軽の城にだ」
 そこにというのだ。
「人を集める」
「それではぜよ」
「蝦夷攻めっていうとうのう」
 耕平も言ってきた。
「奥羽に拠点を置いてはじめるべきでや」
「実際にそうしているがな」
「会津や仙台だと遠いぜよ」
「だから目と鼻の先にあるだ」
「青森にしたな」
「それも津軽にな」
「そやな」
「俺はこの世界の津軽は前に攻めたので知っているが」
 それでもとだ、英雄は耕平に話した。
「実は起きた世界ではな」
「あまり知らんのか」
「津軽のことはな」
 そうだというのだ。
「実はな」
「そやったんか」
「林檎と太宰治だ」
 英雄はさっと述べた。
「この果物と作家走っているが」
「他はかいな」
「知らなかった、あと歌か」
「冬景色やな」
「それ位だった」
「まあ行ってたことないとこやとな」
 それならとだ、耕平は述べた。
「しゃあないわ」
「あまり知らないでか」
「まあ林檎とな」
 そうしてというのだ。
「太宰はな」
「津軽ではだな」
「定番やさかいな」
「そうだな」
「それがしも太宰は読んだわ」
 この作家の作品はというのだ。
「何かとな」
「人間失格等か」
「それ読んだわ」
「そうなのか」
「あと斜陽や走れメロスもな」
「どれも代表作だな」
「結構読んだわ」
 太宰の作品はというのだ。 
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