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レーヴァティン

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第二百三十三話 後始末を進めその八

「だからぜよ」
「戸籍はな」
「しっかりとしないと駄目ぜよ」
「その通りだ」
「実は戦乱で民はそんなに減らんのう」
「幾ら何でも三国時代のそれは異常だ」 
 そして晋を挟んで五胡十六国、南北朝の時代もだ。
「幾ら戦乱が酷くてもな」
「六分の一まで減ったままか」
「それは有り得ない」
「だから隋が人口統計すると一気に増えたぜよ」
「戦乱で戸籍がなくなってだ」 
 そうしてというのだ。
「そうなったまでだ、確かに減ってはいる」
「六千万が四千六百万までのう」
「そうなっているが」
 それでもというのだ。
「流石にだ」
「六分の一はないぜよ」
「だからだ」
 それでというのだ。
「その実はだ」
「戸籍ぜよ」
「そうだ、だから奥羽もな」
「そこはしっかりとして」
「そしてだ」
 そのえでというのだ。
「治めていく」
「そうするのう」
「戦の後始末とな」
 それと共にというのだ。
「進めていく」
「それがいいぜよ、というかぜよ」
「せねばだな」
「失格ぜよ」
 政を行う者としてというのだ。
「その時点で」
「そうだな」
「だからぜよ」
「俺はだな」
「これからもぜよ」
「そうしていってだな」
「国をよくしていくぜよ、そして」
 当季はさらに言った。
「よくなった国の力でもぜよ」
「海の魔神に向かうな」
「ただ統一するだけじゃないきに」
 自分達はというのだ。
「それが目的ぜよ」
「海の魔神を倒すことがな」
「それならぜよ」
 まさにというのだ。
「統一して国力を高めて」
「それで満足せずにな」
「そうしたことを目標にせんで」
「目的を果たす」
「そういうことぜよ」
「そうだな、ではことを進めていこう」
 人口統計もとだ、こう言ってだった。
 英雄は戦後処理に戸籍の統計そして検地も進めていった、かつ港や街の充実に開墾の候補地も探し。
 津軽ではだ、現地でこう言った。
「ここはやはり林檎をな」
「増やしますね」
「そうする」 
 共にいる紅葉に答えた、見れば他の仲間達もいる。
「それに適しているからな」
「そうしてですね」
「民に作らせてな」
「林檎を広め」
「そして誰もが食う」
 その様にというのだ。 
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