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Fate/WizarDragonknight

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4章
  プロローグ

 これが夢だって分かったら、なんか気楽になった。
 夕焼けの空の下。センチメンタルな感情を呼び起こす色合いの下に、物静かな石の塊が佇んでいる。
 生来の好奇心から、その石の塊のところまで歩いてみた。
 丘の上から眺めた時は、かなりの距離があると思ったが、実際に歩いてみればそれほど遠くなく、ものの数分でその場所までたどり着けた。

「すごーい! 太古のロマンを感じるよ!」

 つい最近、太古のロマンどころか太古の超兵器と対面した気がするが、そんな記憶はどこ吹く風。両手をカメラのように組ませながら、自ら「パシャッパシャッ」と効果音を鳴らす。

「よ、よし! 行こう!」

 架空の写真撮影にも飽きて、遺跡に向かって突入する。
 入った途端、鼻腔に暖かい匂いが逡巡する。だが、阻まれることなく突き進んだ。
 やがて、最奥らしき台に到達する。
 祭壇のような台。そこには、美しい白く、細長い物が設置されていた。

「何? これ」

 暖かい光を放つそれを、恐る恐る手に取る。すると、腕を伝い、全身に温もりが走ってきた。

「うわあ……」

 目を輝かせる。
 すると、白い物より発せられた光は、どんどん祭壇に吸収されていった。やがて吸収された光は、目の前で巨大な人の形となる。

「……」

 その巨人の姿に、言葉を失った。
 光でシルエット以上の姿が見えないが、巨人は静かに自身を見下ろしている。

「えっと……貴方は?」

 その問いかけに対し、巨人は全く言葉を発さない。ただ、腰を下ろし、右手を静かに伸ばしてきた。

「?」

 どうすればいいか分からず、その手を右手で触れる。すると、持ったままの白い物体が、巨人に触れた。
 やがて巨人の体は、光となって白い物体に吸い込まれていく。
 その姿が完全に消失した後、白い物体、その持ち手部分にある青の宝石が一際の輝きを放った。

「これは……?」

 だが、その疑問に答える者は、どこにもいなかった。



「……さん、開店の時間ですよ、起きて下さい」

 その声に、徐々に意識を覚醒させていく。
 もう起床時間だと、閉じた瞼の底で意識が叫ぶ。
 だが、今は新年二日目。まだ朝早く起きるには寒すぎる。
 もう少し布団の中でくるまっていたい、と体が訴えた。

「あと二十分……」

 無意識の言い訳が口から出てきた。

「……さん」

 自分を呼ぶ声と意識が、起きろと。
 寒さと自分の体が、まだ寝ようと。
 そして。



「お姉ちゃんのねぼすけ」



 起きた。

「「がっ!」」

 自分を起こしていた銀髪の少女と額をぶつけ、互いにノックアウト。
 お互いに額を抑えながら、愛しい少女が自分を睨む。

「どうして目覚ましより小さな声で起きるんですか……?」
「えー、どうしてかな……?」

 相手の文句も、全く苦痛にならない。
 もう、夢の内容も忘れて、こう聞いた。

「チノちゃん。今なんて言ったの?」
「何も言ってません」 
 

 
後書き
ハルト「三章後半、ほとんどアニメ紹介コーナーやってないんだよね」
可奈美「そもそも需要ないと思うけど」
ハルト「というわけで、今回も久方ぶりにやってみよう!」
可奈美「やるんだ!? それで、今日は何の紹介?」
ハルト「そもそも、どういう基準で選らんでたっけ?」
可奈美「関連あったりなかったりだよ」
ハルト「じゃあ、今回はこれだ!」
可奈美「おおっ!?」



___僕は君の翼に なれる勇気があるよ! どんな試練も怖くない その魔法があるから___



ハルト「小林さんちのメイドラゴン!」
可奈美「2017年の1月から4月に放送されたアニメだね。2021年には二期の、小林さんちのメイドラゴンSが放送決定されているよ!」
ハルト「システムエンジニアの小林さんの家に、トールっていうドラゴンがメイド姿で居候する話だよ。そこから、カンナをはじめ、色んなドラゴンたちと関わっていく話だよ。……今回可奈美ちゃんじゃなくて、真司と紹介の方がよかったんじゃないか? ドラゴン繋がり的に」
可奈美「ひどっ!」
ハルト「他にも、カンナの日常、得る間のOL日記など、外伝もある、今でも人気が根強いアニメです。……うん、こんなものだね。それでは皆様、また次回!」 
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