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レーヴァティン

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第二百四話 口の形の違いその十四

「そうした害にしかならない輩を排除することは」
「出来るか」
「起きた世界でも」
「そこは覚えておくことか」
「中々難しいですが」
「だよな、何だかんだでな」
 久志は起きた世界のことをさらに話した、こちらの世界のことも起きた世界のことも両方頭の中にある。
「そうした奴って残るな」
「政治家もですね」
「どう見たって国益考えてなくてな」 
 そしてというのだ。
「国会で文句ばかり言うな」
「そうした議員はいますね」
「そうした奴選挙で落としたくてもな」
 国民の多くがそれを望んでいてもだ。
「選挙でな」
「通りますね」
「落としたいそれでな」
「そうだよな」
「それはです」
 どうしてもというのだ。
「今お話した通りにです」
「難しいんだな」
「はい、ですが」
「可能だよな」
「そうです」
「難しくても不可能ざない」
「そのことはです」
「覚えておくことだな」
「そうです、では」
「そうした連中をどうするかもな」
「考えつつ」
 そうしてというのだ。
「この世界での政を進めていきましょう」
「それじゃあな」
 久志は順一の言葉に頷いてだった。
 この世界での政を進めていった、それは統一だけでなくそこから先も見据えた確かなものであった。


第二百四話   完


              2021・4・1 
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