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ソードアート・オンライン∼もう一人の英雄∼

作者:狼 アサ
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十八話 僕等の過去①

 
前書き
はい、本当に申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
何ヶ月だろ、四か月ぶり?の投稿です。
待ってくださった方、(そんなにいないと思いますが)すみませんでした(´;ω;`)
僕は元気にしてました。
あと、もう一つお知らせです。
今年は去年に比べまして大変忙しい年になりそうです。
投稿頻度がぐぐぐぐぐっと下がります。大変迷惑かけまして、本当にすみません。
以上狼アサでした。

では、物語スタートォ! 

 

「な……なんじゃこりゃあ!?」
キリトの奇声と共に着た血盟騎士団制服。派手な赤十字のマークがキリト同様、両肩と背中に飾られている。キリトと違うところは鎧が少し付いている、ってところかな。
「ほんと、なんじゃこりゃな服だなぁ」
若干苦笑いして、呟いた。

「もう、ロア君まで。さ、早く立って!」
「……じ、地味なやつって頼まなかったっけ……」
「これでも充分地味なほうよ。うん、似合う似合う!」
キリトは脱力して、揺り椅子に倒れこむように座った。例によってエギルの店の二階。すっかりキリトの緊急避難場所として使われているが、アスナとアクが店の手伝いをしているからまだ居候させてもらっているのだろう。

「ねえ、アスナ。アクは何処に行った?」
僕は辺りを見回しながらアスナに問う。今さっきからアクの姿が見当たらないのだ。
制服を貰った時、そそくさと何処かへ行ったけど……
アスナは、はぁとため息を一つつくと
「……ロア君、女心まるで分かってないわね……まあ、アクちゃんならもうすぐ来ると思うわ」
そう言って階段を指さすと、トントンと階段を登ってくる音がする。
「……待たせてごめん」
そう言ってひょっこり顔を出したのはアクだった。
アクの格好はアスナみたいな制服だけど、フードが後ろについていることが違う。
「……フード、付けてもらえると思っていなかったけど、お願いしてみるものだね」
そう言って自分の定位置のベットに座る。……僕もベットに座ってるよ。揺り椅子はキリトとアスナの定位置だからね。

「……そういえば、副団長、これからギルドメンバーとして、よろしくお願いします」
「あ、よろしくお願いします」
僕とキリトも慌てて挨拶をした。

「ギルドかぁ。……ギルドねぇ」
そんな呟きが思わず出てしまったのは、挨拶が終わったすぐだった。
「……ねぇ、三人がなんでギルドに入らないのか、教えてくれる?……ベータテスターだとか、目立ちたくないとか、ずっと傍にいられないからとかじゃないよね。みんな、ここにいるみんな、優しいもん」
アスナはまるで昔から聞きたかったかのように真っすぐな瞳が僕等に向けられる。
「……じゃあ、僕等の過去から話そうか」

それは、今年の七月の事……
元々僕等は一つのギルドに入っていた。
名前は、《蒼穹の騎士団》。団長は、『蒼月の英雄』とも謳われたアオ。
……もう、彼女はこの世界にはいない。

「よーし。今日のノルマは一人十匹!チーム編成は好きなように。ただし!組んだメンバーの数によってモンスターを一人狩るのを倍にするから。じゃ、ガンバ!」

そんな無茶苦茶なことをギルドメンバーに言ったりもした。
ギルドメンバー全員で七人。丁度パーティメンバーに収まるくらいの人数だった。
少数制、とでもいうのかな。アオ自身が認めた人でないと入ることが出来ないけど、最強の集団ではあった。

そんな七月のある日の事だった。


************************

「よし、じゃあ行ってくるね~」
「い、行ってきます」
「「「「「「いってらっしゃーい」」」」」」

アオともう一人、最近入った女の子のプレイヤーは僕の誕生日の一週間ほど前に武器の素材集めで四十五階層に行った。
ここからは、僕ではなく、その最近入った女の子から聞いた話だ。





Side.ビター
「く、暗くないですか?アオさん」
「ん?もう怖気づいちゃった?ビターちゃん」
ニヤニヤと笑いながら歩くアオさんはあたしにとっては憧れだった。
ようやく《蒼穹の騎士団》に入れることになって、嬉しかった。兄さんにも報告に行った。本当に幸せの絶好調だった。アオさんが私に厳しく指導してくれるのが、憧れの人が私を強くさせてくれるのが嬉しかった。
あいつらが来るまでは。

目に見えない程の斬撃が急にあたしたちを襲った。
「下がれ!」
アオさんが片手剣で斬撃を受け止める。

月明かりに照らされて、斬撃を放った本人が分かる。
斬撃を放った正体が分かったとたん、あたしは息を呑んだ。

「……PoH(プー)……」

そこにいたのはレッドギルド《ラフィン・コフィン》のリーダー、PoHだった。
あたしが怖気づいているのが分かると、PoHはニタニタと笑う。
「Who,本当に『蒼月の英雄』様がいるとはね。ま、今日はお連れのレア武器とあんたを狩りに来たんだがな」
「……はっ、お前一人だけでボクが簡単に負けるとでも思うのか?」
「いや。だが、俺ら三人とお前ら二人じゃあどっちが勝つか。目に見えているよなぁ」
そう言ってPoHはパチンと指を鳴らすと、後二人が出て来た。
「嘘……」
「ハハハ……」
あたしは息を呑んで、アオさんは乾いた笑みを浮かべた。
残り二人……《ラフィン・コフィン》の幹部、赤目のザザとジョニー・ブラック。
ラフコフのトップスリーだ。
「……そうしてまでもビターちゃんのレア武器が欲しいのか」
アオさんが呟く。
今日、ここに来たのはアオさんの指導ともう一つ、あたしの武器の素材集めだった。
あたしの武器は刀。それも、SSRぐらいのレア度を勝る日本刀。
『天叢雲剣』。日本の神話でヤマトタケルノミコトが使っていた剣。
あたしは、誰にも見つけられないようなクエストをクリアし、大和の大蛇からこの刀を授かった。『天叢雲剣』を授かった者だけにやどるエクストラスキル《大和の巫女》。
その他にもスキルが上がり、ステータスも上がるアイテムなども入ってくる。
だから『天叢雲剣』を狙うプレイヤーも多い。
だからって……
「なんで、あんた達なんかにこの武器を渡さなきゃいけないのよ……!」
突っかかろうとしたその時、
「駄目だよ、ビターちゃん」
すっと腕が伸び、アオさんがあたしを庇うようにして前へ出た。
「このままだと、二人とも死ぬ。ボクが時間を稼ぐから、ビターちゃんは逃げて」
小声でそう言う。
「で、でも!」
「いいから。……皆にごめんって言っといて」
その背中は振り返らない。
でも、
「あたしだって、戦えます」
「……君は足手まといだ」
アオさんは冷酷に冷静にそう言う。
ああ、この人はあたしを逃がすために……
だって、アオさん少し震えていたんですもの。
「お願い。逃げて」
そう言うアオさんにあたしは
「……絶対に生きて戻ってきてくださいよ」
「ハハハ、ちょっと無理かもね」
それだけ聞くとあたしは回れ右して全力で走った。




Sideロア


「「「「「「おかえり~」」」」」」」
「……ただいま、です……」
ようやく新入りの子こと、ビターとアオが返って来たと思った。
………けど、僕等の団長の姿はビターの隣にはいなかった。

「……アオちゃんは?」
嫌な予感がしているとさっき言っていたアクがビターに聞く。
すると、ビターはぽろぽろと涙を流して、頭を横に振った。
「アオさんは……アオさん、は……!」
ついに泣き崩れてしまったビターから僕たちは何かを察して皆俯いた。
ビターを椅子に座らせて、落ち着かせてから話を聞いた。
ぽつり、ぽつりとビターからアオが今、どんな状況にあるのかを聞かされていた。

「ア、オさんは……アオさんは、戻ってきますよ……ね?」
皆、そのことを信じてアオの帰りを待った。

アオが居なくなってから二日_______
メンバーの一人が命の石碑を見て、ギルドに返って来た。
その力ない様子を見て、メンバーは一斉に泣き崩れた。
僕も、アクも、大声で泣いた。
滅茶苦茶な人だったけど、いつでも僕たちのことを見守っていてくれる最強で最高のリーダーだった。



絶対的リーダーがいなくなって、《蒼穹の騎士団》は自然消滅した。


 
 

 
後書き
OASAK

狼「どもこん!狼アサです☆」
ロア「キモ……」
アク「……キモイ」
狼「引かないで!ようやく投稿出来たんだから引かないで!」
ロア「でも、凄くいいところで小説切るしさ、僕等が毒舌になったところでいつもの事でしょ」
アク「……そうだ、そうだ」
狼「お、おう。まあ、毒舌にしているのは僕なんだがな!」
ロア・アク「………………」
狼「……ノーリアクションが一番来るからやめてくんないかな(震え声」
アク「……YouTubeにはまってたくせに」
狼「そ、それ!言わない約束!」
ロア「投稿頻度もそれのせいで遅くなるんじゃないの?」
狼「ち、違う……(とも言い切れないけど)と、兎に角忙しいの!!」
ロア「うるさい」
アク「……爆音(ボソッ」
狼「あ、ああもう!しめるよ!せーのっ!」
狼「ありがとうございました!……あれ?」
ロア・アク「……」
ロア・アク「まあ、読んでくださりありがとうございました」


狼「声ぐらい合わせようよ~~(;´Д`)」 
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