オズのジンジャー将軍
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第二幕その七
赤ちゃんが揺り篭の中にいました、アン王女はその赤ちゃんを見て言いました。
「子供も出来たのね」
「ええ、そうよ」
将軍は王女ににこりと笑って答えました。
「男の子よ」
「そうだったのね」
「結婚してもう随分経っていたけれど」
それでもとです、将軍は王女に笑顔のままさらにお話しました。
「やっとね」
「赤ちゃんが出来たのね」
「そう、それでね」
そのうえでというのです。
「今は三人で一緒よ、あとね」
「ワンワン」
ここで、でした。
犬の鳴き声がして一匹のコリーが出てきました、将軍はそのコリーの頭を撫でてからさらにお話しました。
「この子もいるのよ」
「はじめまして、シュガーといいます」
コリーが自分から名乗りました。
「この果樹園のパトロールをしています」
「家族が増えたのよ」
「それは嬉しいね」
トトはそのコリーを見ながら応えました。
「賑やかになって」
「ええ、お陰で毎日楽しくね」
「過ごせているんだ」
「前以上にね」
「二人よりも三人でね」
席に座っているご主人もお話しました。
「それで犬もいれば」
「尚更だね」
「幸せだよ」
「そう、犬がいるとね」
その犬であるトトの言葉です。
「尚更だよね」
「いい雰囲気になるね」
「僕もそう思うよ」
「若しトトがいなかったら」
トトとずっと一緒にいるドロシーも言います。
「私も寂しくて仕方ないわ」
「僕もだよ」
トトはそのドロシーに応えました。
「ドロシーがいないとね」
「寂しいのね」
「とてもね」
そうだというのです。
「本当にどれだけ寂しいか」
「そうよね、だから将軍がワンちゃんとも一緒で」
「僕は余計に嬉しいよ」
「そうよね」
「暫く将軍のお家にお邪魔していなかったけれど」
「前以上に幸せになっているね」
かかしと樵もお話します。
「それは何よりだね」
「全くだよ」
「じゃあこのままね」
「もっと幸せになって欲しいね」
「本当にそうだね」
「これからもね」
「幸せに際限はないからね」
臆病ライオンも言います。
「だから尚更ね」
「これからもだね」
「彼等には幸せになって欲しいね」
「心からそう願うよ」
「本当にね」
かかしも樵も同じ意見でした、そしてここで。
将軍はお菓子や果物を沢山出してきました、林檎にオレンジに葡萄にメロンにと果物もかなりあって。
お菓子はチョコレートにグミ、キャンデーにクッキー、ビスケットにクレープにアイスクリームとあってです。
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