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オズのジンジャー将軍

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第二幕その六

 カルロスは朝の街を観回して言いました。
「この街もいいよね」
「そうだね」
「かなり奇麗な街だね」
「それも活気があって」
「かなりいい街ね」
 他の四人も観回して言いました。
「少しいたい位ね」
「市場も賑わっているし」
「学校に行く子供達も明るいし」
「皆楽しくお仕事していて」
「これはいい街だよ」
「ええ、この街にしてもね」
 アン王女が応えました。
「いい街で久し振りに来たけれど」
「来てよかったですか」
「アン王女もそう言われるんですね」
「今こうして歩いて」
「そのうえで、ですね」
「そう言われるんですね」
「ええ」
 その通りだというのです。
「本当にね」
「では久し振りなので尚更」
「これから楽しみよ、それにね」
「それに?」
「今こうして街にいてもね」
 このこともというのです。
「楽しいわ」
「街にいてもですか」
「私の国は小さい村でしょ」
 それでというのです。
「そこでね」
「こうしてですね」
「ええ、街を歩いても」 
 それだけでというのです。
「楽しいわ。お国にいてもいいけれど」
「こうして旅に出て」
「そしてね」
「街で歩いていてもですか」
「素敵な気分になれて」
 それでというのです。
「嬉しいわ」
「そうですか、じゃあ」
「ええ、街を楽しんでね」
「それからですね」
「ジンジャー将軍のところに行きましょう」
 こうお話してでした。 
 アン王女も楽しんでそのうえで街を出てです。
 そのうえでジンジャー将軍のお家に向かいました、街を出るともうそこはのどかな平原でそこを少し歩くとでした。
 ジンジャー将軍がご主人と一緒に住んでいて農家を営んでいるお家に行きました、するとお家の玄関にです。
 将軍が待っていました、マンチキンの農家の奥さんの青い丈の長いスカートの上に青いエプロンという恰好です、その将軍が一行に挨拶をしてきました。
「おはよう、待っていたわ」
「おはよう、将軍」
 ドロシーが皆を代表して挨拶を返しました。
「お邪魔したわ」
「お話は聞いているわ、これからよね」
「ええ、甘いものをね」
 それをとです、ドロシーは将軍に答えました。
「ご馳走になりたいけれど」
「好きなだけどうぞ」
 これが将軍の返答でした。
「私達も食べるしね」
「ご主人と一緒によね」
「ええ、だからね」 
 それでというのです。
「心おきなくね」
「楽しんでいいのね」
「そうしてね、ではお家の中に入ってね」
「そうさせてもらうわね」
 ドロシーが応えてでした、そのうえで。
 皆は将軍に案内されてお家の中に入りました、するとマンチキンの服装をした整ったお顔立ちで背の高いご主人がいてです。 
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