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レーヴァティン

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第百九十六話 鎌倉入りその二

「気を緩めないことだ」
「実際に戦う彼等も」
「そうしないとならないですね」
「そうして鎌倉に進み」
「小田原城も攻めますね」
「駿河から来る軍勢とも合流してな」
 そうしてというのだ。
「ことを進める、だが」
「だが?」
「だがといいますと」
「駿河から攻める軍勢は伊豆を入っていると思うが」
 この国をというのだ。
「伊豆の攻め具合はどうか」
「はい、あちらも順調とのことです」
「伊豆の諸城も次々に降っています」
「そして幕府に入っています」
「その様になっています」
「そうか、あの国も手に入れ」
 そうしてというのだ。
「相模もだからな、そして伊豆の島々もだ」
「領土にしていきますか」
「あの島々も」
「その様にしていきますか」
「この浮島は統一する」
 それならというのだ。
「島々も当然だ」
「これまで佐渡もそうしましたし」
「淡路も琉球もでしたね」
「そして五島も」
「それならばですね」
「伊豆も同じだ」 
 そちらの島々もというのだ。
「だからだ」
「ではそちらにもですね」
「人を送りそうしてですね」
「降る様に言いますね」
「水軍もだ」
 英雄は降らない場合も話した。
「送ってな」
「そうして攻めることもですか」
「考えていきますか」
「では江戸湾の水軍をですね」
「安房だけでなく伊豆にも向かわせる」
「そうもしますね」
「そうだ、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「あの島々も手に入れていく」
「伊豆のそちらも」
「そして幕府の領地として」
「治めていきますね」
「その様にする」
 こう諸将に話した。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「あの国も手に入れ」
「そしてこちらに向かわせますね」
「相模に」
「そうする、伊豆の次は相模だ」
 駿河から攻めてきている軍勢はというのだ。
「箱根を越えるのは厄介だが」
「実際苦労した様です」
「箱根越えについては」
「それも随分と」
「ですが何とか越えてです」
「そのうえで伊豆に入っています」
「それは何よりだ、あの地は天下の険だ」
 まさにそうした場所だというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「越えることは難しいですね」
「あの地は」
「まさに」
「しかし何があっても越えられないか」
 その箱根はというのだ。 
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