インフィニット・ストラトス ~五年後のお話~
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学園生活
第七話 転校生登場!! 序
一夏side
廊下
クラス代表決定戦が無事終わり、織斑一夏は廊下を歩いていた。
今日の晩御飯は何にしようとか考えながら歩いていると後ろから声をかけられた。
「織斑先生」
「おお、アルバレルトか」
話しかけてきたのはついさっきまで西条と戦っていたアリシア・アルバレルトだった。
先ほどの戦いでは負けはしたものの、最後の攻撃や武器に合わせた距離の取り方など才能の片鱗が見えていた。
「さっきはお疲れ。どうしたんだ?」
「先生にお願いがありまして・・・」
「ん?何だ、先生に出来ることならいいぞ」
「その・・・私にISの戦闘を教えて貰いたいんです。」
「戦闘・・・どうしてだ?」
「私、強くなりたいんです・・・今よりももっと、比べ物にならない位に」
そう言うアルバレルトの眼には闘志とも言える強い光が灯っていた。
「何故強くなりたいんだ?十分お前は歳にしては強いと思うぞ」
「・・・私はさっき西条さんに負けました。そんなんじゃ目標に届かないんです・・・!」
西条のことはそんなん扱いなのか・・・
少し可哀想だな。
「目標って何なんだ?」
「・・・国家代表になって専用機を貰いたいんです。私の母はIS操縦者でした。それも専用機を貰うぐらい強かったんです。私はそんな母を超えられる操縦者になりたいんです」
そんな目標があったからクラス代表になろうとしてたのか。
クラス代表になればISの戦闘も必然的に増える。そして何よりも国の目に留まりやすい。国家代表を目指すならかなり良い状況だろう。
でも、なれなかった。
だから俺の所に頼みに来たのか。
「お願いします。モンド・グロッソの優勝者のあなたにしか頼めないんです!」
「・・・いいだろう。でも俺にも仕事があるから空いたときにな」
「!! ありがとうございます!」
~ピンポンパン~
『織斑先生、織斑先生。電話が来ております。至急職員室まで来てください。』
放送で呼び出されてしまった。
「ごめんな。俺行かないと」
「わかりました。これからよろしくお願いします」
「おう」
急いで職員室へと走る。
電話、一体誰だろう?
_____________
職員室
「はい。電話代わりました。織斑です」
「あ、やっと出たわね!遅いわよ一夏!!」
「鈴か!!一体どうしたんだ?」
電話の相手はセカンド幼馴染の鈴だった。
鈴は卒業した後、国に戻り国家代表になった。
両親を説得し、今は一緒に暮らしているらしい。
またおじさんの料理を食べたいものである。
「明日あんたのところに転校する子についてよ。連絡しておかないといけない事があったのよ」
「ああ、あの子についてか。何なんだ?」
「あの子なんだけどね、逃走癖があるのよ。」
「逃走癖?」
「冒険したがる性質なのよ。前には一人でアマゾンやアメリカまで行ったらしいわよ」
「アメリカ!?アマゾン!?そんなとこまで行ったのか!!」
「そうなのよ。またどっかに行かないようにIS学園に入学させることにしたのよ」
「そんな凄いやつなのか・・・」
何故男のIS操縦者の周りには個性的な奴が集まるのだろう。
「ま、頑張りなさいよ。かなり大変だろうけどね~」
「楽しんでないか、お前。」
「そんなことはないわよ~」
絶対楽しんでるな鈴のやつ。
「ああ、そうだ。今度鈴の親父さんの炒飯食わせてくれよな」
「いいわよ。でも私のほうが今は料理うまいんだから」
「そうなのか。上達したんだな。今度会うときが楽しみだな」
「夏祭りには会えると思うからそのときね」
「そうか、まだ俺仕事あるからまた夏祭りでな」
「そう、またね~」
電話を切る。
逃走癖のある転校生か・・・
一体どんなやつだろう?
・・・今日の晩御飯は中華にしよう。
_________
輝龍side
次の日
クラス代表決定戦の次の日、朝の会で山田先生から連絡があった。
どうやら転校生が来たらしい。
まだ二週目なんだが・・・・
でも、転校生が来るだけあってクラスはざわついている。
「一体どんな子が来るんだろうねー」
「一応転校ってことは国からの推薦があったってことだよねー。代表候補生かなんかなのかな?」
「でもうちのクラスってラッキーだよねー。輝龍くんも居るし転校生も来るし」
「ほんとだよねー。副担任は織斑先生だし」
「「ついてるよねー」」
すると山田先生が入ってきた。
「皆さーん、静かにしてくださーい。これから転校生を紹介しますね。織斑君お願いします」
ん?転校生を紹介するのに織斑先生を呼んだ?
どういうことだろう?
そんなことを考えてたら織斑先生が入ってきた。
縄で縛られた転校生を連れて。
後書き
ISを知らない人が多いと思うので加筆・修正していくと思います。
話の内容は変えないのでご安心を。
一応報告でした。
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