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レーヴァティン

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第百八十三話 自害その十二

「そしてな」
「そうしてですね」
「冒険者にモンスターを退治させる」
「そして川賊もですね」
「彼等についてもですね」
「軍隊で手が回らない場合はな」
 その時はというのだ。
「いいな」
「ギルドに命じて」
「そのうえで冒険者に退治させる」
「そうしますか」
「冒険者のクエストにしてな」
 そのうえでというのだ。
「させるからな、冒険者も必要だろ」
「はい、この浮島でも」
「そして東の浮島でもです」
「冒険者はモンスターや賊を退治してです」
「洞窟や塔等を調べてくれます」
「確かに悪質な冒険者もいますが」
 武器や術それぞれの技能を悪用して悪事を行う者達もいるのだ、中にはそこから賊に身を落とす者すらいる。
「ですがおおむねそうです」
「軍や警察の補助になり」
「護衛や研究のサポートにもなります」
「雑用の依頼も出来ますし」
「実に役に立つ者達です」
「なら連中にもな」
 彼等にもというのだ。
「働いてもらうな」
「わかりました、ではです」
「必要な時はです」
「彼等に依頼します」
「そうします」
「是非な、さもないとな」 
 冒険者達にも働いてもらわないと、というのだ。
「若しもの時困るからな」
「軍隊がいなくてもモンスターは出ます」
「そして賊も」
「その時に何も出来ないでは話にならない」
「だからですね」
「そうだよ、冒険者もな」
 是非にというのだ。
「働いてもらうってことでな」
「そうしてですね」
「ドナウ川の安全を守りますね」
「モンスターや賊を倒して」
「そのうえで」
「実際帝国は軍の手が回らないとそうしてきたしな」
 冒険者達の力を借りてきたというのだ。
「だからな」
「ドナウ川についてもそうする」
「ではその様にですね」
「政として言われますね」
「そうするな、民を守れなくてな」
 それが出来なくてというのだ。
「国は成り立たないし世界を救うこともな」
「出来ない」
「そう言われるのですね」
「その様に」
「だからな」
 モンスターや賊のことはというのだ。 
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