ドリトル先生の野球
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第四幕その六
「外国の人を採用しない社長さんにいきなりケダモノ呼ばわりとかね」
「普通の人はしないよね」
「その人の考え聞かないでね」
「いきなりそれはないよね」
「その後食べもの出して許される?」
「はっきり言って名誉棄損だよ」
「そんなことを言う人の神経を僕は疑うよ」
その新聞記者の人のそれをというのです。
「人間性をね」
「そうだよね」
「差別かも知れないけれど」
「特殊な技能とかね」
「文化とか生活習慣が関係あるかも知れないしね」
「そうした事情聞かないでケダモノ呼ばわりとか」
「その記者さんの人間性自体疑うよ」
動物の皆も言いました。
「そもそもね」
「あの漫画変な人ばかり出るけれど」
「やたら下品で短気で無教養で野蛮な人ばかりね」
「おかしな世界だよね」
「しかもね」
先生は皆にさらにお話します。
「日本の経済侵略とかアジア再侵略とかも昔は言ってたよ」
「それってあるの?」
「日本そんなことしたことあるの?」
「その時点でおかしいよ」
「何の根拠もなく言ってるの?」
「じょっとして」
「マルクス主義は今も日本に残っていてね」
それでというのです。
「当時はその今よりもずっと酷くてね」
「それでなんだ」
「マルクス主義から言ってたんだ」
「経済侵略とか」
「そんなおかしなことを」
「この主張は資本主義が全くわかっていない人のものでね」
それでというのです。
「それか資本主義を全否定しているか」
「そんな人の意見で」
「じゃあその漫画マルクス主義?」
「そっちの漫画なんだ」
「そうなんだ」
「その色はかなり強いね、とにかくその漫画はね」
先生は皆にさらにお話しました。
「鵜呑みにしたら絶対に駄目な漫画だよ」
「おかしな影響受けるね」
「学問的にも人間的にも」
「そうなるね」
「だからだね」
「ああした漫画は読んでもね」
「鵜呑みにしたら駄目だよ」
絶対にと言う先生でした。
「ならず者とは付き合ったら駄目だね」
「そうだよね」
「そうしたら自分の悪影響受けるから」
「それで自分もならず者になるから」
「だからだよね」
「そんな風になるからね」
それ故にというのです。
「駄目だよ」
「そうだよね」
「あの漫画って一から百までおかしいね」
「主人公のお父さんも食べもの投げるし」
「それも最低だね」
「あの親子そっくりだしね」
「漫画といってもよし悪しだね」
先生はこれまた残念そうに言いました。
「幾らヒットしていてもね」
「おかしな漫画もあるから」
「そのことには気をつけてね」
「そうして読んでいかないと駄目だね」
「そうだよ、まああの主人公はマスコミを象徴しているかもね」
それはそれでという口調での言葉でした。
「日本のね」
「あまりいいことじゃないね」
「あんな酷い世界の主人公のお話って」
「そもそも」
「やりたい放題で何でも許される権力者なんて最悪だからね」
もうそれこそというのです。
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