ドリトル先生の野球
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第四幕その五
「守備の要はね」
「キャッチャーだから」
「このポジションの人がどうかでね」
「チームはよくなるんだね」
「本当にここで阪神に野村さんや古田さんみたいな人がチームに加わったら」
その時はというのです。
「まさにね」
「鬼に金棒だね」
「そう言っていいよ」
「じゃあそうした人が今度のドラフトで加わる」
「そうなって欲しいね」
「そうだね、そういえばね」
ここでこうも言った王子でした。
「巨人また不祥事起こしたね」
「毎年だね」
「親会社というかフロントがね」
「これでまた人気が落ちるね」
「いつものことだからね」
このチームについてはというのです。
「だからドラフトで指名する前にね」
「逆指名もなくてだね」
「指名されても」
「断られるんだよ」
「そうなっているんだね」
「フリーエージェントでも人が来なくなっているし」
かつては巨人はこれで他チームから選手を掠め取ることばかりしてました、ですがそれもというのです。
「助っ人の人もね」
「来なくなっていて」
「あの有様だよ」
「十年連続最下位だね」
「それも百敗北だからね」
十年連続でというのです。
「そうした事態になったことは」
「それはだね」
「全部自業自得だよ」
「あれだけ不祥事ばかり起こるとね」
「イメージも落ちるよ」
「そうだよね」
「日本のマスコミはね」
本当にというのです。
「どうしようもないからね」
「とんでもなく腐敗してるね」
「長い間どんな悪事をしてもお咎めなしだったから」
捏造をしても偏向報道をしてもです。
「取材の態度もね」
「あんまりだったね」
「ヤクザ屋さんと変わらなかったから」
「何かグルメ漫画で」
王子はここである漫画を思い出しました。
「新聞記者が主人公で」
「お店に取材に行ってだね」
「化学調味料を使ってるとか言って」
そうしてというのです。
「お店の中で喚き散らしていたけれど」
「あんなことをしたら駄目だよ」
「そうだよね」
「口に合わなくてもね」
例えそれが化学調味料を使っていてもです。
「お店の中で喚き散らすことはね」
「最低だよね」
「人間としてね」
「紳士じゃないね」
「ヤクザ屋さんの振る舞いだよ」
まさにとというのです。
「あれはね」
「そうだよね」
「そしてああした取材がね」
「日本ではだね」
「まかり通っていたから」
だからだというのです。
「もうね」
「今もだね」
「そうしたことが許されると思っていて」
「やり続けてだね」
「そもそもね」
先生はまた言いました。
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